「もっと何かにチャレンジしたい」「この社会を変えていきたい」「いつか世界を舞台に活躍したい」「次世代により良い日本を残したい」
第1弾の舞台は、経済成長を続けるアジアの国、インドネシア。
インドネシアは、人口2億4千万人、経済成長率5%を超える新興国。経済発展の一方で、国民の半数が貧困層と言われ、経済格差・工業化のひずみ・自然災害などに直面しています。
経済発展の代償として工業化のひずみを抱え、経済格差の下でまだ貧困にあえぐ人々が人口の半分を占めます。
それらの社会課題に正面から向き合い、より良い社会を創るために奮闘している社会起業家がいます。インドネシアではエリート層でもある彼らは、なぜその道を選んだのだろうか、彼らの目には世界はどのように映っているのでしょうか。
新興国ならではの躍動感・スピード感を目の当たりにしながら、ソーシャルベンチャーの経営課題に対して、机上の知識だけのディスカッションではなく、現地のフィールドを訪問し、自ら経営や事業に参画し、実践していきます。
同じ想いと悩みを持ち、それでも一歩を踏み出したいと考えている国内メンバーと、インドネシアの社会的事業に取り組む団体メンバーが、一つのチームとなり、プロジェクトをやり遂げます。
パートナー団体 | <instellar> インドネシアにて、社会起業家を支援するソーシャルベンチャー。 |
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期間 | 2018.10/20-2019.1/19 (3カ月) 【スケジュール】 (予定 ※日程は変更する可能性があります。) ※渡航日程についてはチームメンバー及び現地団体との調整により最終決定していくため、日程が変更となる可能性があります。別日程にて単独での渡航を希望される方、渡航せずにプログラム参加を希望される方は、お申込み時にご相談ください。第1回目渡航は、現地団体とのキックオフ、フィールド調査を予定していますので、ご参加を推奨します。 |
実働時間 | 週5-10時間を想定。 ※ご自身の判断で動いて頂くので時間は目安となります。 |
参加費 | 18万円(税別) ※現地渡航は各自ご手配・負担(宿泊先は推薦します) |
定員 | 10~12名(各団体5名程度) |
設定した課題を解決してもらうというスタンスというよりは、参画する人の個性・特性・やりたい事を活かして共に創りたいというスタンスです。
そんな中で、どの様な力でもお借り出来たら幸いです。ぜひ参加者の方の得意な分野で力を発揮して頂きたいと考えております。
Instellarが運営するRiseという社会起業家育成プログラムの企画・運営改善に参画頂くことがあります。
①PR・マーケティングの改善
②育成プログラムのブラッシュアップ
③RISEの情報管理・運営システム
④育成プログラムを持続可能にするかの戦略策定
この参加者の方々となら凄いものになると思います。
ご参加をお待ちしております!
11月8日~10日の3日間、インドネシアへ渡航してきましたので、ご報告します!
社会人メンバーは有給休暇を取得し、大学院生は予定をやりくりし、なんと参加者全員で、インドネシアへ渡航することができました!
現地では、パートナー団体のフィールドを見学しながら、団体の代表者・スタッフたちとディスカッションの機会を持ちました。
日本を飛び出し、環境の異なるインドネシアの熱気に触れ、学びと刺激の多い3日間でした。
初日朝9:00、ホテルで全体ミーティングを行い、これからの3日間のスケジュールと動き方を確認し、それぞれの想いを共有。素晴らしい3日間にすることを誓い合いました。
日本から到着したチームは、現場を見ながらスタッフと盛んに意見交換し、ステークホルダーへインタビューを重ね、これからどのような共創プログラムを作っていくのか、検討を進めました。
この日は、ジャカルタ中心部にオフィスを構える「Instellar」を訪問しました。「Instellar」は、社会起業家を育成するインキュベーターです。
他の社会起業家が「インドネシアのソーシャルベンチャーの父」と敬意と感謝を込めて表する代表のRomy氏にお会いし、活動やプログラム、抱えている課題を伺いました。
「Instellar」は、6ヶ月間の社会起業家育成プログラムを提供しており、他にも組織コンサルティングやインパクト投資のアドバイスなどを行っています。アニュアルカンファレンスでは、インドネシアを中心とした社会起業家やインパクト投資家が数百人規模で集まるなど、ソーシャルセクターを牽引する存在です。
チームの3ヶ月間のミッションは、より多くの社会起業家を輩出していくために、プログラムを適切に評価する仕組みを整えること。
「何を達成したいのか」「誰のためのプログラムなのか」「プログラム後にどうなってほしいのか」をヒアリングしながら、Romy氏らの熱い想いに触れ、頭も心も満タンになりました。
「Instellar」のプログラムに参加したことのある社会起業家を訪問し、インタビューを行いました。「WeCare.id」という、医療に特化したクラウドファンディングを行っている起業家です。創業者はインドネシアをより良くしたいというパッションに溢れており、エネルギーの大きさに圧倒された一日でした!
最終日も、チームは英語とインドネシア語と日本語の間を行き来しながら、現地での多角的な情報を集め、団体への理解を深めました。
●「Instellar」と協働するチームは、社会起業家[Mendekor]へインタビュー。参加したプログラムはどう役立ったか、改善点はあるか、起業以降のフェーズで越えてきたチャレンジ、期待するものなど、率直な意見をヒアリング。
前日と合わせ2人の起業家に話を聞くことで、「Instellar」の提供している価値や起業家が求めていることがリアルに掴めてきました。ここから、プログラムの改善のための施策作りに取り組みます。
夕方、ジャカルタのカフェに集まって、チーム毎に今までのインプットと学びを整理しながら、落とし込んでいきました。今後2週間でプロジェクトの輪郭を作り、1つ目のアウトプットへつなげていきます。
最後に、参加者10名で第1回目の渡航を振り返り、学びを共有。「スタッフに直接会って現場を見れたことで分かったことが多い」「想いやエネルギーが溢れていて刺激を受けた」「このチームで3日間を過ごしたことが何より楽しかった」「団体に貢献できる成果を作りたい」などなど。
日本に帰ってからも、怒涛のスケジュールで進みますが、この3日間を共有した仲間と共に、共創プログラムを創り上げていきます。
以上
11月下旬、パートナー団体Instellarとオンラインにて中間報告を行いました。この数週間、メンバーが手探りながらも話し合い、団体が求めていることを検討し、リサーチし、集めた情報を整理して取捨選択してまとめた内容を、確認し合いました。
各人からの報告を静かに聞いていた代表のRomy氏が理解をより深めるため、内容を掘り下げる質問をいくつかした後に、フィードバックに交えて更なるインプットを与えてくれました。率直な話しぶりから、「あぁ、チームのここまでの成果を認め、更に前進するためにしっかりと向き合ってくれている」ということが伝わってきました。
中間報告まで、新しい環境下のプロジェクトを一気に走ってきたチームとメンバー。この日は一日かけて、チームの振り返り、個人面談、そして中間打ち上げを行い、関係性の作り込みを行いました。チームの振り返りではこれまでの感想と各メンバーの素晴らしいと思うところ、好きなところを参加者全員が、各メンバーへフィードバック。プロジェクトを進めている中ではなかなか口に出す機会のない、互いの関係性を深める時間となりました。
個人面談は、GEMSTONEスタッフと参加者間で一人ずつ、プロジェクトの内容、チーム関係性から、個人の在り方、今後のキャリアに至るまで幅広い内容につき対話が行われました。ここで作り込んだ関係性がプロジェクトで成果を創出するための最大のリソースです。残り期間を駆け抜けるエネルギーを溜める一日でした。
中間報告から1ヶ月間、チームはもらった課題について検討しながら、年末にいくつかのアンケートを作成し、団体のスタッフに回答を集めてもらうように依頼。その回答を待ちながら、年明け1月に、チームで2回目の渡航のためジャカルタへ。
オフィスで集まってきたアンケートを見ながら、チームとRomy氏でディスカッション。
アンケートの回答内容の中には思いがけない示唆もあり、Romy氏は終始真剣な表情でディスカッションに参加し、チームと意見を交わしてくれました。
さらに現地の社会起業家にインタビューを行い、チームで得た感触を擦り合わせ、それをRomy氏にフィードバックしていきました。
それまでの成果を全てパートナー団体Instellarへ届ける日。
第二回渡航での現地調査やInstellarとの協議を経て、最終化した提案内容をオンラインにて報告しました。Instellarからは、議論を通して同団体の本来大切にしている哲学を改めて定義できたこと、そしてそれを運用に耐えうる指標として落とせたことへ感謝の言葉を頂きました。また、彼らが費やした時間に対してのこちらのアウトプットの質と量の高さに、本プログラムに参画して本当に良かったと言って頂くことができました。そして、単純に異国にたくさん友人ができたことを嬉しく思うとのコメントがありました。同国における社会起業家へも強く推薦すると言っていただくことができ、チームの貢献度の高さが伝わってきました。
また、当日は、プログラム参加者以外の、一般の方々も交えての報告会でした。ご来場くださった方々からは、「プロボノチームでここまでできるものか」という驚きの声や、「現地団体との強い関係性をどう築いたのか」「今後のプログラムの予定は?」など様々なご質問をいただくことができました。
以上