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Waste4Change・一般社団法人GEMSTONE 新興国ソーシャルベンチャー共創プログラム(SVCC)インドネシア編 

プロジェクトの概要

 

「もっと何かにチャレンジしたい」「この社会を変えていきたい」「いつか世界を舞台に活躍したい」「次世代により良い日本を残したい」

 

第1弾の舞台は、経済成長を続けるアジアの国、インドネシア。
インドネシアは、人口2億4千万人、経済成長率5%を超える新興国。経済発展の一方で、国民の半数が貧困層と言われ、経済格差・工業化のひずみ・自然災害などに直面しています。
経済発展の代償として工業化のひずみを抱え、経済格差の下でまだ貧困にあえぐ人々が人口の半分を占めます。
それらの社会課題に正面から向き合い、より良い社会を創るために奮闘している社会起業家がいます。インドネシアではエリート層でもある彼らは、なぜその道を選んだのだろうか、彼らの目には世界はどのように映っているのでしょうか。

新興国ならではの躍動感・スピード感を目の当たりにしながら、ソーシャルベンチャーの経営課題に対して、机上の知識だけのディスカッションではなく、現地のフィールドを訪問し、自ら経営や事業に参画し、実践していきます。
同じ想いと悩みを持ち、それでも一歩を踏み出したいと考えている国内メンバーと、インドネシアの社会的事業に取り組む団体メンバーが、一つのチームとなり、プロジェクトをやり遂げます。

 

 

パートナー団体

<Waste4Change>

インドネシアでの廃棄物ゼロを目指すソーシャルベンチャー。
企業向け環境教育、キャンペーン活動、3R実践、堆肥化と農園など幅広く手掛けています。インドネシアのごみマネジメントのプロトコルを変革する事を目指して事業を行っているユニークな存在。創業者兼代表のSano氏はビジョナリーかつ熱量高く、同時に親しみ易い起業家で、本プログラムで共創をとても楽しみにしています。

http://waste4change.com/

期間

2018.10/20-2019.1/19 (3カ月)

【スケジュール】

(予定 ※日程は変更する可能性があります。)
2018年10月20日キックオフ(国内)
2018年10月23日~26日(うち3日程度)第1回渡航
2019年1月3日~6日(うち3日程度)第2回渡航(中間報告会)
2019年1月19日 最終発表(国内)

※渡航日程についてはチームメンバー及び現地団体との調整により最終決定していくため、日程が変更となる可能性があります。別日程にて単独での渡航を希望される方、渡航せずにプログラム参加を希望される方は、お申込み時にご相談ください。第1回目渡航は、現地団体とのキックオフ、フィールド調査を予定していますので、ご参加を推奨します。

実働時間

週5-10時間を想定。

※ご自身の判断で動いて頂くので時間は目安となります。

参加費

18万円(税別) ※現地渡航は各自ご手配・負担(宿泊先は推薦します)

定員

10~12名(各団体5名程度)

プロジェクトの詳細

新興国ソーシャルベンチャー共創プログラム(SVCC)インドネシア編

設定した課題を解決してもらうというスタンスよりは、参画する人の個性・特性・やりたい事を活かして共に創りたいというスタンスです。
そんな中で、どの様な力でもお借り出来たら幸いです。ぜひ参加者の方の得意な分野で力を発揮して頂きたいと考えております。

例えばこのような専門性あると助かります!
・ファイナンス
・人事
・事業企画
・ごみ処理
・ロジスティクス・物流
・PR

この参加者の方々となら凄いものになると思います。
ご参加をお待ちしております!

イベントに申し込む

 

お問合せ:一般社団法人GEMSTONE 運営事務局(sky@gemstone-global.com)

第1回目のインドネシア渡航報告

11月8日~10日の3日間、インドネシアへ渡航してきましたので、ご報告します!
社会人メンバーは有給休暇を取得し、大学院生は予定をやりくりし、なんと参加者全員で、インドネシアへ渡航することができました!
現地では、パートナー団体のフィールドを見学しながら、団体の代表者・スタッフたちとディスカッションの機会を持ちました。
日本を飛び出し、環境の異なるインドネシアの熱気に触れ、学びと刺激の多い3日間でした。

【1日目】11月8日(木)

初日朝9:00、ホテルで全体ミーティングを行い、これからの3日間のスケジュールと動き方を確認し、それぞれの想いを共有。素晴らしい3日間にすることを誓い合いました。

大きなバンで市内を移動し、ジャカルタのゴミ問題に取り組んでいるソーシャルベンチャー「Waste 4 Change」のオフィスで、活動内容を聞かせてもらいました。

7割のゴミを埋め立てているというインドネシア。「Waste 4 Change」は、環境汚染を防ぎ、資源を有効活用していくために、活動を行っています。家庭・企業から出るゴミを集め、分別し、リサイクルに取り組んでいます。「市民に、ゴミを分別するという意識を持ってもらうことが大切だ」と啓蒙活動を丁寧に行っていました。

お昼ご飯は、近くの素敵なカフェで、インドネシア料理を囲んでいただきました!

午後は、さっそくゴミ分別の作業場へ。

ここではプラスチックゴミと資源ゴミを回収し、分別し、リサイクル業者へ出しています。

家庭・企業から輩出されたゴミを、さらに丁寧に分別しています。

次は、生ゴミを堆肥化する作業場へ。

ここでは、地域の家庭から出される生ゴミを集め、堆肥にしています。積み上げられた堆肥は、2ヶ月かけて分解されていきます。

そして、ミズアブを使って生ゴミを分解していました!ミズアブが生ゴミに卵を産み付け、その幼虫が生ゴミを食べることで分解を促進します。幼虫がサナギになる前に、幼虫を養鶏場や魚の養殖場へ飼料として販売することで、事業費を捻出しているとのこと。生態系を上手く使った仕組みです。

夕方は、ジャカルタ市内の拠点を視察。地域に点在する「ごみバンク」では、住民やオフィスから集められた資源ゴミを回収し、地域コミュニティ・行政との連携を深めています。

また、レストランやスーパーの入り口に「ごみボックス」を設置し、一般の人々が資源ごみをリサイクルに回すための仕組みを構築しています。

日本から到着したチームは、現場を見ながらスタッフと盛んに意見交換し、ステークホルダーへインタビューを重ね、これからどのような共創プログラムを作っていくのか、検討を進めました。

【2日目】11月9日(金)

最終日も、チームは英語とインドネシア語と日本語の間を行き来しながら、現地での多角的な情報を集め、団体への理解を深めました。

●「Waste 4 Change」と協働するチームは、サービス利用者とのグループインタビュー。ゴミを分別しない理由・する理由、分別するようになったきっかけ、より良い仕組みのアイディアをヒアリングし、ユーザのインサイトを探りました。ここから、活動をより加速するための施策を取りまとめていきます。

夕方、ジャカルタのカフェに集まって、チーム毎に今までのインプットと学びを整理しながら、落とし込んでいきました。今後2週間でプロジェクトの輪郭を作り、1つ目のアウトプットへつなげていきます。

最後に、参加者10名で第1回目の渡航を振り返り、学びを共有。「スタッフに直接会って現場を見れたことで分かったことが多い」「想いやエネルギーが溢れていて刺激を受けた」「このチームで3日間を過ごしたことが何より楽しかった」「団体に貢献できる成果を作りたい」などなど。

【3日目】11月10日(土)

日本に帰ってからも、怒涛のスケジュールで進みますが、この3日間を共有した仲間と共に、共創プログラムを創り上げていきます。

以上

11月末 オンラインでの中間報告

オンラインで繋いで実施する予定だった中間報告は、ジャカルタの有名な渋滞にはまったSano氏がPCの前に辿り着けず、資料を送付して、膨大なチャットをやり取りすることで行われました。数日間のうちに双方で50通を超えるメッセージをやり取りし、報告とフィードバックを得ました。

その後もオンラインやチャットでのやり取りにより、プロジェクトを進めていきました。

12月2日(日) 振り返りDay

中間報告まで、新しい環境下のプロジェクトを一気に走ってきたチームとメンバー。この日は一日かけて、チームの振り返り、個人面談、そして中間打ち上げを行い、チーム全体の関係性の作り込みを行いました。チームの振り返りではこれまでの感想と各メンバーの素晴らしいと思うところ、好きなところを参加者全員が、各メンバーへフィードバックし、プロジェクトを進めている中ではなかなか口に出す機会のない、互いの関係性を深める時間となりました。

個人面談は、GEMSTONEスタッフと参加者間で一人ずつ、プロジェクトの内容、チームの関係性から、個人の在り方、今後のキャリアに至るまで幅広い内容につき対話が行われました。ここで作り込んだ関係性がプロジェクトで成果を創出するための最大のリソースです。残り期間を駆け抜けるエネルギーを溜める一日でした。

1月3日(木)-5日(土) 2回目のインドネシア渡航

この間のやり取りで、新たな資金調達として日本国内のクラウドファンディングの実施を決めたチームは、Waste 4 Changeから情報や写真を集めながら準備を進めました。何に資金を使うのか、なぜごみ処理施設が必要なのか、それがあることでどのようにインドネシアに良い未来が生まれるのか。支援者へのリターンを設定し、文章を記載し、ついに、1月1日、クラウドファンディングを開始しました!

年明け1月3日から、チームはジャカルタへ2回目の渡航を行いました。

オフィスで打ち合わせを行った後、ゴミ山へ。ここは、首都ジャカルタのゴミを一手に引き受けている東南アジア最大のゴミ山です。
毎日、市内のゴミを乗せた収集車が列をなし、ゴミが山へ積まれると資源ゴミを回収する人々が危険を顧みずに歩き回ります。彼らは地方から仕事を求めてジャカルタへ出てきた人も多く、資源ゴミを回収することで生計を立てており、日々数百円の稼ぎを得ている貧困層でもあります。

翌日はカフェでSano氏と打ち合わせを行いました。スタッフも同席して、今までのプロジェクトの成果を報告しながら、残り数週間の計画を最終調整しました。ジャカルタ市内のローカル市場を訪ねて生ゴミが排出される現場を視察し、市民にゴミに関する意識調査を行うなど、チームで現場の情報を収集しました。

1月19日(土) 最終報告会

第二回渡航での現地調査やWaste 4 Changeとの協議を経て、最終化した提案内容をオンラインにて報告しました。Waste 4 Changeからは、議論をすることでアイディアやプロジェクトを前に進める手助けとなったこと、提案内容としても新しく重要な視点を持ちこんでくれたこと、社内メンバーにとって国際コラボレーションの良いトレーニング機会になったことなど、多くのものを得た事への感謝のメッセージが寄せられました。同国における社会起業家へも強く推薦すると言って頂くことができ、チームの貢献度の高さが伝わってきました。

また、当日は、プログラム参加者以外の、一般の方々も交えての報告会でした。ご来場くださった方々からは、「プロボノチームでここまでできるものか」という驚きの声や、「現地団体との強い関係性をどう築いたのか」「今後のプログラムの予定は?」など様々なご質問をいただくことができました。

後日談:クラウドファンディング達成しました!

1月1日に開始して、2月16日に最終日を迎えたクラウドファンディング。
最後の2週間は、Waste 4 Changeチーム3名に加え、同じくインドネシアでパートナー団体Instellarと活動していたチーム5名も加わって、総力を挙げて取り組みました。
アイディアを出し合い、そのアイディアを翌日には実践することで、行動し続けました。インドネシア人コミュニティにチラシを配り、著名人に拡散を依頼し、チラシを背中に貼ってイベントで歩き回り、社内メッセでさり気なく告知を広め等々。
その甲斐あって、たくさんの方からご支援をいただくことができました!
150万円を目標に開始し、最終的には165万5千円のご支援を、136人の方からいただくことができました!

今後は、このプロジェクトをWaste 4 Changeと共に進め、そのご報告とお返しをご寄附くださった方へしていきます。

【殺人ゴミ山】をインドネシアから無くしたい!
https://readyfor.jp/projects/waste4change

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