プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【中間報告後】CR118 (一般社団法人4Hearts) × 二枚目の名刺サポートプロジェクト

「4Heartsに長くコミットしてもらえる“仲間づくり”」

プロジェクトの概要

本プロジェクトは、一般社団法人4Heartsが掲げる「聴覚障害に限らないコミュニケーションバリアに対して、誰もが心からつながれる社会」を実現するため、外部の社会人6名がプロボノとして参画し、組織の課題整理と事業成長に向けた支援を行う取り組みです。4Heartsの活動背景・理念・運営体制を深く理解しながら、「仲間づくり」や「団体に長期的コミットするメンバーをどう増やしていくか?」といった組織開発や人材活躍を中心に議論を進めています。今後は、団体の想いと現状の課題を可視化し、組織基盤強化および社会的インパクト拡大につながる実践的な施策提案を目指します。

パートナー団体

「一般社団法人4Hearts」

一般社団法人 4Heartsは、聴覚障害に限らないコミュニケーションバリアに対して、意識変革・行動変容を促しながら社会構造から変えようとしている団体です。聴覚障害者がかかえる様々な社会問題を1人でも多くの人に知ってもらい、地域や社会と共に解決しています。聴覚障害を持つ当事者・支援者・地域住民をつなぎ、イベントや勉強会、情報発信や啓蒙活動や実証試験などを通じて、コミュニケーションバリアに対して、意識変革・行動変容を促す活動を実施しています。

事業内容

【事業内容】

・情報発信:聴覚障害・LGBTQなどマイノリティ当事者や支援者の視点で記事・ガイドを公開

・講演・カウンセリング:当事者心理カウンセラーによる講演やピアサポートを提供

・コミュニティ運営:誰もが安心して集えるオンライン/オフラインの居場所を創出

・手話・マイノリティ支援事業:手話関連プログラムやダブルマイノリティ支援イベントを企画・運営

参加メンバー

・社会人メンバー計 6人

(営業:2人 カスタマーサポート:1人 介護職:1人 人事:1人 医療従事者:1人)

スケジュール

期間:2025年10月~2026年1月

2025年9月26日(金)  :CommonRoom118

2025年10月6日(月) :Kick Off

2025年11月21日(金) :中間報告会

2026年1月 9日(金) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

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10月6日にキックオフミーティングを実施し、4Heartsの活動や背景、代表の想いについて丁寧に共有が行われました。聴覚障害に対しての経験や関わり度合いに関して社会人メンバーで様々ではありますが、「活動の意義が明確で共感できる」「どのように支援すれば団体や代表の力になれるか考えたい」「代表の団体や活動に対する想いを聴くことで、団体が取り組んでいる課題に対しての当事者意識が格段に上がった」など、前向きな声が多く上がりました。一方で、「自分たちのこの3か月間のプロジェクトのスコープをどう定義するか」「団体の活動に対して中長期的に継続できる体制や仲間作りをどう形成していくべきか」については手探りの段階です。また、「そもそも、仲間作りとは何か」「団体や活動に対するコミットメントを生み出す要素は何か」など深掘りし、団体の価値観・軸を言語化する作業が始まっています。全体としてチームの雰囲気は温かく、信頼関係を育みながら一歩ずつ進んでいる状況です。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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現時点では活動開始から間もないものの、社会人メンバーにとっては「NPOや聴覚障害のリアルな現場や課題に触れ、自らの専門性を社会に活かす実感」を得る機会となっています。団体側からも「外部の視点から自分たちの活動を客観的に整理できる」「想いを共有しながら新たな仲間が増えていくためにどんなことが必要かを少しずつイメージが出来てきた」など、前向きな変化が生まれ始めています。今後は、各社会人メンバーがそれぞれの専門性やこれまでの社会人経験を活かしながら、具体的な課題設定や成果指標の設計に踏み込み、「4Heartsを共に創る組織運営モデル」を形にしていくことが期待されます。1か月弱の経過した時点ではありますが、プロボノを通じた相互の学びと変化が、4Heartsに新しい風を、社会人メンバーに新しい気づきや刺激をもたらし始めています。

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

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10月上旬のキックオフ以降、プロジェクトチームは4Heartsの団体理解を深めるため、代表へのヒアリング、活動歴・想い・課題の棚卸しを行い、組織の背景や「制度の狭間層」に向き合う団体の存在意義を共有してきました。また、プロジェクトメンバーは団体の拠点である茅ヶ崎訪問によりインクルーシブ・コミュニケーション体験を実施し、「伝える・受け取る」の困難さを体感することで、団体の理念への理解と共感をさらに深めてきました。その後、団体の抱える課題として、①運営基盤の弱さ、②理念・価値の伝達不足、③収益基盤の欠如という3つの構造的課題を抽出。議論を重ね、団体ニーズとメンバーの強みの交差点から「体験型研修を収益の柱にする」というテーマに集中する方向性を決定しました。

現時点では、研修の価値整理、目的とゴールの明確化、企業ニーズへの翻訳、営業導線の設計といった論点が可視化され、最終報告に向けた具体的な検討フェーズに入っています。

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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キックオフ時には「社会貢献に関わりたい」「視野を広げたい」という個々の動機が中心で、団体理解や課題の輪郭はまだ曖昧でした。しかし、定例会での対話、異なるバックグラウンドの仲間との協働、代表の強い想いへの触発、茅ヶ崎での現地体験を通じ、メンバー一人ひとりの主体性・共感性・当事者意識が大きく高まっています。また、団体側のコメントでも、

プロジェクトメンバーのモチベーションの高さと“同じ目線で伴走してくれる仲間”としての存在価値が明確に述べられており、相互作用の中で信頼関係が強まっていることが読み取ることが出来ています。すでに中間報告時点において、単なる支援者ではなく「理念を翻訳し社会へ届ける仲間」へと役割認識が進化している点が大きな変化として感じられます。

最初はプロジェクトメンバーで遠慮している、様子をうかがっている状況でしたが、心理的安全性も定例会の回数を重ねるごとに増してきており、本質的かつ前向きなディスカッションができる関係性が出来てきました。今後の最終報告に向けて、さらにこの関係性の質を高めて、団体にとっても、プロジェクトメンバーにとっても、価値のあるアウトプットになっていければと思います。

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