プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【中間報告後】CR120 (株)いのちとぶんか社 × 二枚目の名刺サポートプロジェクト

「福島12市町村 ソーシャルコラボレーション プロジェクト」

プロジェクトの概要

【プロジェクト概要】 

震災・原子力発電所事故で避難を余儀なくされた福島12市町村。14年経った今、果敢にワクワクする挑戦を展開している方達が大勢います。その中かこの度下記3団体を応援する為のプロジェクトを発足させることとなりました。このプロジェクトは、団体と参加メンバーが協力し、主体的に団体の課題解決並びに事業の推進に取り組むものです。本業での役職やスキルは全く問いません。必要なのは「団体の想いへの共感」と「自分の可能性を試してみたい」という強い気持ちです。

パートナー団体

【(株)いのちとぶんか社

文化、生活、教育、地域、防災─。
現代では分断され、縦割りで捉えられがちですが、 元より全ては繋がっている一つのものであり、それぞれの領域が重なり合い、 絡み合いながら社会は形成されてきました。そんな、日本の美意識の特徴とも言える「にじみ」を再度現代に呼び戻し、 様々な専門領域を掛け合わせ/重ね合わせながら、 地域の防災支援、地域創成、和太鼓の演奏活動と継承に取り組んでいます。

事業内容

(1)アーティスト運営事業
(2)イベント企画制作事業
(3)地域のコミュニティ育成、伴走支援事業
(4)まちづくり、エリアマネジメント事業
(5)防災事業

参加メンバー

・社会人メンバー計 4人
 企画1人、営業2人、大学院生1人
・団体メンバー計 3人
・デザイナー 教員1名

スケジュール

期間:2025年9月~2025年12月
2025年7月13日 :CommonRoom 120
2025年9月20日 :Kick Off
2025年11月8日 :中間報告会
2025年12月20日 :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

新しいことにチャレンジしたいという純粋な思いに加え、「福島に貢献したい」「防災が研究テーマ」「まちづくりに再度関わりたい」といった、非常に熱い思いを持ったメンバーが集まりました。学生から40代まで、バックグラウンドは全く異なりますが、お互いを尊重し、その違いを楽しんで活かしていこうという強い連帯感と期待感が、キックオフ当初から溢れています。

代表の葛西様をはじめ、団体の皆様がとても和やかで柔らかな雰囲気を作ってくださり、初回のミーティングから冗談も交えつつ、発言の安心安全が保たれた活発な議論が展開されています。

特に、準備へ向けて改善点を求めたり、積極的に意見を出し合ったりするメンバーの姿勢は素晴らしく、毎回のミーティングに意欲的に参加しています。その中で、「議論が発散しがち」「何をやるかではなくなぜやるかを大事にしたい」といった、建設的な不安や課題も共有されていますが、これらはチームとしてさらに成長するための前向きな兆しと捉えています。全員が「やって満足」で終わらせないという強い意志を持っており、この熱量があれば、必ずや大きな成果を生み出すことができると確信できます!

 

 

   

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

議論を重ねるごとに、チームには明確な変化の兆しが見られています。

当初は「学生を巻き込んだイベントを企画しよう」「みんなが主体的に参加できるイベントとは何か」といった、ややアウトプットに焦点を絞った思考での議論が主でした。しかし、会を重ね、「なぜやるか」という本質的な問いを深める中で、「浪江町の人にとって祭りとは何か」「祭りをきっかけに人が集まり、共助の意識が芽生える」「強制されない防災や地域づくり」といった、団体様が最も大事にしたい理念に目が向くようになりました。

これは、メンバー個々が自身の知識や意見(防災やまちづくり、教育プログラムの考えなど)を活発に出し合い、多様な視点からテーマを掘り下げてきた成果です。現在は、中間発表へ向けて「まずは私たちが祭りや浪江の住民のことを知る必要がある」という共通認識に至り、地域リサーチのための具体的なヒアリングの問いを検討している最中です。

さらに、プロジェクトの目標設定も、3ヶ月、来年、そして私たちが関わらないかもしれない3年後の未来まで見据えた長期的な視点を持つようになりました。これは、単なるイベント実施に留まらず、地域に根付き、持続的な変革を生み出すプロジェクトになることの強力な兆しです。

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

現在のプロジェクトは、単にイベントを企画する段階を超え、団体の皆様が大切にする「強制されない防災や地域づくり」の根幹に迫る長期的なロードマップの作成や本質的なロジック構築に時間を費やしてきました。そのため、具体的な行動という点では「予定より緩やか」に見えるかもしれませんが、このプロセス自体が「なぜやるか」を確固たるものにする最も重要な進捗だと捉えています。特に時間をかけて、祭り団体へのヒアリング項目の検討を行い4団体でヒアリングを行うことができたことは、祭りが地域コミュニティの醸成にどのような影響を及ぼすかのヒントとなり得る大きな成果です。

ヒアリングを通じて、祭りが地域の団結力やアイデンティティとして機能していることを学び、「祭りをきっかけに共助の意識が芽生える」というコアな仮説に強い確信を得ました。メンバーは、この熱い思いと「ロジックにこだわりすぎて行動が起こせない」という課題を自覚しています。

今後は、この学びを活かし、活動を「自走する仕組みづくり」へと本格的にシフトさせます。ロードマップに示されているように、3ヶ月後の「初期信頼関係構築」に向けたアクションを加速させます。メンバーは「これっきりで終わらせたくない」「どうしたら関わり続けられるか?」と、12月以降も継続的な関与と自走可能な仕組みの構築に強い意欲を示しています。ヒアリング結果を手に、地域に入り込むアクションを迅速に進め、必ずや地域に根付くプロジェクトへと成長させていきます!

 

 

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

中間報告会は、私たちにとって大きな転機となりました。合同盆踊りの目的やマネタイズ、団体の資金面といった具体的な検討事項へのフィードバックを受け、改めて自分たちの目標を整理する必要性に気づかされたのです。

キックオフから熱い議論を続けてきた私たちは、この「越境」体験を通じて大きく成長しました。当初は何をやるか、長期的な目標はどうするかの議論に終始しがちでしたが、今では「なぜやるか」のロジックを深めながらも、現実的なアクションへと目を向けています。付箋を使ったブレインストーミングや、頻繁なミーティングで意見のすれ違いを意識的に解消するなど、議論の質とスピードを上げる工夫が自然と生まれています。

多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まった「越境」チームですが、言いたい意見が言える安心安全な環境を保ちつつ、お互いに尊重し合う配慮も忘れない、非常に良好な状態です。中間発表後に川内村あきまつりへヒアリングに訪れた際は、車内でも和気藹々と楽しい時間を過ごすことができ、議論の外でも強い絆が生まれています。

何より素晴らしいのは、ミーティング以外でも団体の活動に積極的に参加し、「やりっぱなしにしない」という強い責任感を持っていることです。残りの期間もこの勢いを保ち、それぞれの強みを最大限に活かして、12月以降も地域に継続して貢献できる自走する仕組みを必ず作り上げたいと、メンバー一同強く決意しています!

 

 

 

 

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