プロジェクトの紹介

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「子どもとつながる、つなげる、学びあう」生きる力を育む3か月のプロジェクト

プロジェクトの概要

【プロジェクト概要】

NPO法人 xTReeE(クロスツリー)は、「子どもたちが自分らしい生き方を選択できる社会」の実現を目指しています。日本の子どもたちが抱える課題――自己肯定感の低さ、個性の認識不足、社会への自己効力感の希薄さ――は、未来を担う世代の可能性を閉ざしかねません。

本プロジェクトでは、二枚目の名刺のプロジェクトメンバー5名が、xTReeEと協働し、これらの課題に対して新たなアプローチを模索します。まだ明確な取り組みテーマは定まっていませんが、団体から提示された切り口を起点に、3か月間の活動を通じて実践的なアイデアを創出・実行していきます。

パートナー団体

「NPO法人xTReeE」

NPO法人 xTReeE(クロスツリー)は、子どもたちが「ありのままの自分のよさ」に気づき、自分らしい生き方を選択できる社会を目指して活動する団体です。

ビジョン:     自分の未来にワクワクする人を増やしたい。

ミッション:キャリア教育プログラムの提供を通じて子どもたちが自分らしさに気付くきっかけをつくります。

子どもたちにとって最も身近なロールモデルである私たち大人自身が「人生を楽しむ」ことを実践しながら、ビジョンに向かって精力的に活動しています。

事業内容

・キャリア教育プログラムの提供:子どもたちが自分の強みや可能性を発見できるワークショップや授業を実施

・オンラインコミュニティ「Eキャリ部」の運営:キャリア教育に関心を持つ大人が集まり、学校現場をサポート

・講演・セミナー・研修の実施:キャリア教育の専門家による講演や研修を提供し、教育現場の支援を強化

xTReeEは、キャリアコンサルタントの専門知識を活かし、子どもたちが「自分らしさ」を見つけるための対話の場を提供しています。

参加メンバー

・プロジェクトメンバー計5人

(民間企業:4人、学生:1人)

スケジュール

期間:2025年8月~2025年11月

・Commonルーム:  2025年8月2日(土)

・中間報告:2025年9月30日(火)

・最終報告会:2025年11月20日(木)

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

「“自分らしく生きる”を、子どもたちの当たり前に」——その第一歩が始まりました。

Common Room116での団体紹介は、xTReeE代表・キタさんの熱いビデオメッセージから幕を開けました。ビデオメッセージに続き、団体メンバーのまっちー、りょうちん、みきさんから伝えられたのは、今の子どもたちが「自分らしさ」を選び取れない社会への強い問題意識。そして、それを変えたいという団体の想い。その想いに共鳴した5名のプロジェクトメンバーが集結しました。

メンバーの多くは、キャリア教育に何らかの接点を持ち、すでに「自分らしく生きること」への課題意識を深く抱いています。キックオフ以降、2回の打ち合わせでは、チームとしての土台づくりに注力。Slackでの自己紹介、xTReeEを象徴するポーズの創作、1on1の対話はすでに20回以上。さらに、団体とメンバーの価値観を共有する「バリューカードゲーム」も実施し、互いの想いを言語化する場が生まれました。

これらの取り組みを通じて、ただの“チーム”ではなく、“共に未来を描く仲間”としての関係性が育まれています。次週からは、いよいよ課題設定フェーズへ。企業連携、収益化、若者参画などの切り口から、xTReeEの未来を共に構想していきます。

この3か月が、子どもたちの未来にどんな種を蒔くのか——どうぞご期待ください。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

これまでチーム会議は3回あったのですが、表面上の話でなく、想いや価値観を聞きたい というような問いかけがプロジェクトメンバーから出てきているのが印象的です。自分の想いをしっかりちつつ、持っていいるからこそ、団体メンバー&プロジェクトメンバーの想いというところに視点をあてているのではないかと推測しています。

今回のメンバーはキャリア教育に近しい人が固まった印象があったのですが、初めての二枚目の名刺のサポートプロジェクトメンバーに参加する人にとっては、新たな出会いになっていること、刺激を感じていただいていることが伝わってきます。

生み出した変化は、まだ兆しと呼べるものでもないですが、これから3か月、大きなうねりになっていくこと、間違いなし!

プロジェクト&団体メンバー (xTReeEポーズ)

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

今回のプロジェクトでは、まずxTReeEさんの課題に真摯に向き合うことからスタートしました。初めて顔を合わせるメンバーが多かったため、まずはお互いを知り合い、団体が大切にしている価値観や想い・課題の背景に隠れている本当の課題についてじっくり話し合う時間を設けました。

その中で、「団体から提示された課題」と「自分たちが取り組みたいこと」の重なりを見つけるために、多くの時間を費やしました。なかなか答えが見つからず、中間報告会の直前まで何度も議論を重ねた結果、遅くまで話し合いを続ける中で、ようやく2つの方向性が見えてきました。

異なる背景を持つメンバー同士、言語やコンテクストの違い、譲れない想い、そして遠慮も入り混じる中で、議論がかみ合わない場面もありましたが、最後まであきらめずに対話を続けたことが大きな成果だったと感じています。

 

具体的な取り組みとしては、まず一つ目が「教育実習生が活動に関わる仕組みづくり」です。当初は「大学生など若い世代が関わる仕組み」という提案でしたが、メンバーの中に教育大学の学生がいたこともあり、「教育実習生」にターゲットを絞ることで、より具体的かつ実現可能な形にできると気づきました。メンバーそれぞれの「やってみたい!」という想いがうまく重なった瞬間でした。

 

 

もう一つは「xTReeEの活性化」です。最初は「Eキャリ部の活性化」というテーマでしたが、議論を重ねる中で、団体全体を元気にすることがより重要だという結論に至りました。また、「活性化」という言葉の捉え方が人によって異なることもわかり、そのイメージをすり合わせる時間も設けました。

 

 

残り1か月半、これからはより具体的な成果を目指して、チーム一丸となって取り組んでいきます。ここまでのプロセスを通じて、メンバー同士、そして団体の皆さんとの距離も縮まり、本音で語り合える関係性が築けてきたと感じています。これからも力を合わせて、少しでも良い成果を残せるよう、全力で取り組んでいきます!

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

今回のプロジェクトに参加したメンバーは、全員が「二枚目の名刺」プロジェクト初参加。異なる業界・職種から集まったメンバーたちは、最初こそ手探りの状態でしたが、活動を通じて少しずつ変化を感じ始めています。中間報告を機会にメンバーがこれまでを振り返ったコメントを一部紹介します。

 

  • 自分自身の働き方や価値観を見つけ出すよい機会になるのではないかと思い参加しました。異なる業界で働く方々の仕事のスタイルやキャリア観に触れることができ、自分の考えが広がりました
  • 実際に活動するなかで、自分にはなかった知識や視点に触れることができ、毎回大きな刺激を得ています
  • もっと深くここと触れ合って、より組織活性化や大学生の巻き込みの次のアクションにわくわくしています
  • この団体があゆんできた歴史や活動に込められた“それぞれの想い”を肌で感じることができました
  • 「自分たちのやりたいこと(Will)を重要視するアプローチ」からの学びが大きかったです

 

こうした声からも、プロジェクトが単なる“支援”にとどまらず、メンバー自身の成長や変化を促していることが伝わってきます。

 一方、xTReeEの皆さんにとっても、今回のプロジェクトは大きな意味を持ちました。  

メンバーからの率直な問いかけに応える中で、団体内部でも改めて課題を見つめ直す機会が生まれ、「まさにこういう議論をしたかった」という声が上がったそうです。

 プロジェクトは残り1か月半。  これからは、これまでの対話や気づきをもとに、より具体的な成果を形にしていくフェーズに入ります。

 これからも、互いの“Will”を大切にしながら、チーム一丸となって前に進んでいきます。  
このプロジェクトが、メンバーにとっても団体にとっても、次のステップへの確かな一歩となることを願ってやみません。

 

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

この3か月間、私たちは「大学生が活動に関わる仕組みづくり」と「xTReeEの活性化」という2つのテーマに取り組みました。

まず大学生との関わりづくりでは、11月16日に教職を目指す学生を対象にオンラインワークショップを開催しました。目的は、学生自身が“ありのままの自分”を理解し、主体的にキャリアを選べるようになること。そして団体としては、試行を通じて今後の展開に向けた課題を見つけることでした。参加した学生からは「理想の姿を具体的に描くことで、教師として働く意味や方向性が明確になった」といった前向きな声が寄せられました。集客面には課題が残りましたが、教員志望の学生という新しいターゲットに向けた有効なプログラムを形にできたことは大きな成果です。

次にxTReeEの活性化については、限られた時間の中で「活性化とは何か」を言葉にし、共通認識をつくることから始めました。議論を通じて見えてきたのは、活性化とは“余白と役割の設計”であり、みんなが同じ熱量で頑張ることではなく、それぞれが無理なく関われる“関わりしろ”を増やすことが大切だということです。役割や期待値、情報の流れを整えることで、想いと仕組みのバランスが取れ、善意に頼りすぎない持続的な運営に近づけることも確認できました。さらに、外部の視点を交えた対話によって違和感を言語化し、可視化し、次の一歩へつなげる循環が生まれました。これが団体を次のステージへ進める基盤になると考えています。

今回の取り組みを通じて、学生と団体の双方に新しい可能性が開けました。

小さな一歩かもしれませんが、今後の展開に向けて確かな前進となったはずです。

 

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

今回のプロジェクトを通じて、xTReeEとプロジェクトメンバーの双方に確かな変化が生まれました。

まず団体に対しての変化です。活動を重ねる中で「活性化とは何か」を言語化し、共通認識を持つことができました。その結果、負荷集中や属人化といった課題が可視化され、持続可能な運営体制へと一歩踏み出す基盤が整いました。さらに、外部視点を交えた対話を通じて違和感を言語化し、課題を明確にする循環が生まれたことは、次のステージに向けた大きな前進です。学生向けプログラムのトライアルでは、教員志望の学生という新たなターゲットに向けた仕組みを形にできました。 団体メンバーからも「これまで手を付けられていなかった課題が見つかった」との声が寄せられました。

一方、プロジェクトメンバー自身にも変化がありました。限られた時間の中でイベントを作り上げる過程はまさに怒涛の追い込みでしたが、団体や仲間の支えによって乗り越えることができました。その中で、自分のキャリアや価値観を改めて見つめ直す機会を得たり、自己分析を取り入れたプログラムの運営を通じて、自分の強みや大切にしている価値観に気づくことができたメンバーもいました。また、団体との協働を通じて役割分担や協働体制が自然に築かれていくプロセスを体感し、組織開発の重要性を実感することもできました。

団体とメンバー双方に生まれたこれらの変化は、次のステージへ進むための確かな土台です。今回の経験を糧に、団体は持続的な成長へ、プロジェクトメンバーは新たなキャリアや価値観の探求へと歩みへとつながっていくことに期待します

 

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