【プロジェクト概要】
アフリカの農村部で「置き薬」を届ける活動を行うAfriMedicoは、現地の人々の命と健康を守るため、医療アクセスの仕組みをつくり続けてきました。
しかし現在、団体は大きく分けて2つの課題を抱えています。ひとつは、助成金や寄付に依存しない「持続可能な資金源の確保」。もうひとつは、業務の属人化や情報の分散による「効率的な運営体制の構築」です。
今回のサポートプロジェクトでは、こうした課題の解決に向けて、団体と社会人メンバーがワンチームとなり、収益性のある事業モデルの検討や業務フローの整理・可視化に取り組みます。
活動を通して、AfriMedicoの想いや仕組みがより多くの人に届き、継続的に価値を届けられる団体運営を実現することを目指します。
パートナー団体 | 「NPO法人 AfriMedico」 -Medicine For The Last Mile- NPO法人AfriMedicoは、アフリカの医療環境を改善することを目的とした非営利団体です。医療を通じてアフリカと日本をつなぎ、健康と笑顔を届けることをミッションとし、主に置き薬事業に取り組んでいる。 ・置き薬事業 日本の伝統的な「置き薬」システムをアフリカに導入し、家庭や企業に医薬品を配置し、使用した分だけを支払う仕組みを提供しています。このモデルは、医療アクセスが限られている地域での医薬品の利用を促進します |
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事業内容 | ⑴ 置き薬事業: アフリカへの置き薬システムの導入 ⑵ 医療教育事業:アフリカ現地での医療教育 (セミナー開催、資料配布等) ⑶ 研究事業: 医療アクセスとセルフメディケーションの促進に向けた現地国立大学との共同研究 ⑷ 広報事業:アフリカの医療環境を伝えるためにセミナーや勉強会等開催 |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 6名 (営業職:1名 ,人事:1名, 物流系総合職:1名, プロジェクトマネージャー 1名, 学生 : 2名 ) |
スケジュール | 期間:2025年06月~2025年09月 2025年06月04日(水) :CommonRoom114 2025年06月12日(木) :Kick Off 2025年07月28日(月) :中間報告会 2025年09月28日(日) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
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キックオフ当日、初めて顔を合わせたメンバーの表情には、期待と不安が入り混じっていました。「自分に何ができるのだろう?」という不安を抱えながらも、自己紹介が進むにつれて参加動機や価値観に共通点が見え、場の空気が徐々に和らいでいくのが感じられました。
サポートプロジェクトは、NPO法人AfriMedicoにとっては今回が3度目の参加。一方で、社会人メンバーの多くは初めての挑戦になります。しかし、プロジェクトに前のめりな姿勢を見せる彼らの様子からは、経験の有無を超えた意欲が伝わってきました。団体やその課題について事前に深く調べたうえでの質問が次々と投げかけられるうちに、団体側の表情や語り口も一層熱を帯びていきます。前向きな対話を重ねる中で、互いの想いや期待が響き合い、プロジェクトにかける真剣さが一層強まっていく様子が印象的でした。
まだ始まったばかりのプロジェクトですが、互いの価値観や発言に敬意を持ちつつ、助け合おうとする空気が育ち始めています。この先どのような化学反応が生まれるのか、今から楽しみでなりません。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
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社会人メンバーは、プロジェクトのキックオフ当初、「自分に何ができるのだろう?」という不安を抱えていました。コモンルームでは『スキルよりも想いを重視している』とお伝えしてはいたものの、その言葉をまだ実感として捉えきれていない様子も見受けられました。しかし、活動が始まり、対話を重ねていく中で、自身の経験が意外な形で役立つことに気づき始めています。
顔合わせの際には発言に若干の硬さが見受けられましたが、団体のビジョンや課題に対して本質的を突く問いを投げかける場面もあり、遠慮せず真剣に団体に向き合おうという姿勢が随所に感じられます。
一方で、AfriMedicoにとっても、社会人メンバーとの対話は自団体の活動の本質や未来を改めて見つめ直す機会となっています。たとえば、「アフリカで医療体制が整備されたとき、AfriMedicoや置き薬の役割はどうなるのか?」という問いは、日々の活動の中ではなかなか生まれない視点です。その問いに即座に回答できたことで、団体としての強い想いや今後の展望が既にしっかりと描かれていることを再確認できたのではないでしょうか。
このように社会人との協働を通じて、自団体の課題解決にとどまらず、団体自体の内省と進化を促す。そんな機会になっていく予感がしています。