人間関係が希薄になった現代社会において、2018年より孤独死の早期発見とデジタル時代の新しい地域の人のつながり作りをLINEを活用して行なっています。
現在まで、15歳から105歳まで延べ18,000人以上が登録しています。
本来、孤独・孤立は行政が主体となるべきと考えサービス提供を通じて実績を作ってきましたが、自治体への導入には、時間がかかります。
そこで、社会課題の取り組む民間企業や終活事業者などとの協業やサポートなどによって更なる実績向上と運営の安定化を目指したいと考えております。
パートナー団体 | 特定非営利活動法人エンリッチ 代表の紺野さんは2015年に単身生活の実弟51歳(当時)が孤独死となり1週間後に発見された。 当時から、高齢者向けの見守りサービスはたくさんあるが65歳未満を対象にしたサービスはなく、亡くなった後も発見に時間がかかった。 これをきっかけに2018年にNPO法人を設立。誰でも手軽に簡単に使えるように、LINEを使って見守りサービスを無料で提供を開始。 孤独死の早期発見と地域のつながりを目指し、現在では3種類の見守りサービスを提供している(のべ18,000人が登録)。 その活動はマスコミにも多く取り上げられ(最近のNHKの放送後500件の登録あり)社会課題に直結した取組です。 |
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事業内容 | ⑴見守りサービス(個人情報必須)(LINE使用):安否確認できない場合エンリッチから利用者へ直接電話→近親者に電話で通知 ⑵つながりサービス(個人情報不要)(グループLINE使用):安否確認通知23時間後に未対応者がいる場合LINEで通知 ⑶安否通知サービス(個人情報不要)(LINE使用):チームという概念で、管理者と利用者で構成 利用者のもしもを管理者にLINEで通知 ⑷孤独死の予防のための啓蒙事業 |
参加メンバー | 社会人メンバー計4人 内訳: |
スケジュール | 期間:2025年4月~2025年7月 2025年4月2日(水) :CommonRoom 112 2025年4月10日(木) :Kick Off 2025年5月26日(月) :中間報告会 2025年7月12日(土) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
プロジェクトメンバは、社会人メンバー4人、エンリッチ代表1名、デザイナー1名計6名でのサポートプロジェクトが始動しました。
■4/10 KickOff
チェックイン、自己紹介(質問)、チェックアウトと会話する機会を多く設けました。社会人の経験、見識等も理解でき、今後に活かせそうな予感を感じました。
後半は代表からの現状説明、社会人からの質疑で情報量も増え、社会人は今後の進め方の不安を口にする場面もありました。
※KickOffミーティング時の写真
■4/15 第1回ミーティング
社会人が考えたプロジェクトの方向性を共有し、代表がコメント。代表の想いへの理解が高まりました。
※第1回ミーティング時の写真
■4/22 第2回ミーティング
メンバーはプロジェクトの方向性(ゴール)やマイルストーンどうするかを意識し、考えた案を披露し、代表と率直な議論をしました。
※第2回ミーティング時の写真
<今後の方向性>
団体のゴールの実現(団体の知見、技術で孤独死の見守りを自治体等が主体的に取り組むように支援する)に向けて、団体の活動継続=収益化が重要。その為にどのような業界/企業で見守りサービスを活用されそうかアプローチ先を検討することが今後の方向性になりそうです。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
当初は代表の知見や情報量に圧倒されていた社会人メンバーも、それぞれの視点で積極的に質問を投げかける姿が見られるようになりました。
特にフォーマットを決めずとも、それぞれがミーティングに向けて、意見や質問を用意してきて前向きな取り組みをされていました。
代表も社会人もそれぞれの考えや得意な点等を理解しようと努めており、「孤独死の早期発見/つながりを地域に広める」という団体の想いにどうやって貢献できるかという意気込みに溢れています。
プロジェクトは始まったばかりで難しい点もあると思いますが、団体の想いによりそい、徐々に明確になるプロジェクトゴールに向かって突き進んでほしいです。(スワッチ)
【プロジェクトの進捗状況】
これまで中間報告会を挟んで、8回の定例ミーティングを実施しました。
当NPO団体としては、自治体等が見守りサービスを運営主体として導入することを目指して、現在はその実証実験の位置づけで見守りサービスを運営しています。ただし、自治体への導入は時間がかかるため、並行して企業への提案も行い、収益化の可能性を探っています。
定例ミーティングでは「どの業界・業種がサービス導入につながりやすいか」が主なテーマとなっており、メンバーがそれぞれ、異なる切り口で調査し、その結果や考えを共有してきました。
団体の代表は以前から積極的に情報収集を行い、企業・団体との接点も作っており、メンバーからの提案が既に検証済であることもしばしばありました。そういった状況から代表からは「メンバーの提案や代表の発言についても遠慮せず、意見を出し合おう」と呼びかけがあり、その頃開催した懇親会の効果もあって、議論が一層活発になっています。
現時点では、サービス導入先として「終活関連業界」にターゲット絞り、今後プロジェクトとしてどのような形でアウトプットをしていくかを検討する段階です。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
当初、メンバーはNPOのサービスと一般企業の類似サービスを比較し、その強み弱みを語ることも多くありました。代表が繰り返し団体の状況や想いを語る中で、メンバーも次第に団体の状況や想いに寄り添いながら「自分たちに何ができるのか」を考えるようになってきました。
ターゲット設定の議論では、社会人はWebなどのデスクリサーチに基づく情報をもとに検討・提案をしていましたが、代表の持つ経験や知見に比べて、表面的な提案にとどまることもありました。そうした中で代表からは、「アウトプットの形にこだわらず、まず一歩踏み出し行動をしてみもよいのでは」とアドバイスがありました。その結果として、メンバーの中には、自社で見守りサービスを導入している経営者にヒアリングを行うなど、自主的な行動をとる例も現れてきています。
中間報告会では、「メンバーそれぞれが本プロジェクトに関係する得意分野を持っているがゆえに、方針がまとまらない場面もあった」という振り返りもありました。今後は「団体のために、自分たちが何をどう進めていくのか」をしっかり話し合いながら、プロジェクトを進めていってほしいと思います。(スワッチ)