プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【最終報告】CR112 株式会社袖縁 × 二枚目の名刺サポートプロジェクト

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プロジェクトの概要

障がいがある方や高齢者、ベビーカー利用者などの要配慮者が事業者にサポートを依頼できる、合理的配慮を支援するアプリ「袖縁」を開発しています。このアプリによる事業を通じて、障がいがある方のみならず、ケガや病気、高齢者など体に不自由を感じる人にとって、住みよい社会の実現を目指しています。今回のサポートプロジェクトでは、団体さんの想いに共感した社会人と袖縁のメンバーがワンチームとなり、団体さんの想いをより一歩実現に近づけるためのプロジェクトに取り組みます。

パートナー団体

株式会社袖縁

困り人と助け人の心のバリアを軽やかに乗り越えるスマートフォンアプリ「袖縁」を通して、ソフトバリアフリーの推進を目指しています。

具体的には、障がい者や高齢者、ベビーカー利用者などの困りごとに遭遇しやすい要配慮なお客さまが、困ったらスマホで駅なら駅員、店なら店員に繋がる「どこでもインターホン」アプリを開発しています。要配慮特性と好みの対応を書いた「トリセツ」付きで、お客さまもスタッフも安心、日本中を心通うほっこり共生タウンにすることを目指しています。

事業内容

・心のバリアを軽やかに乗り越えるアプリ【袖縁】の提供

・上記に係るコンサルティング等

参加メンバー

社会人メンバー計7人

内訳:
システムエンジニア:1人、
人事:1人、物流:1人、福祉・介護:2人、医療:1人、医療系等コーチング:1人

スケジュール

期間:2025年4月~2025年7月

2025年4月2日(水)  :CommonRoom 112

2025年4月10日(木) :Kick Off

2025年5月26日(月) :中間報告会

2025年7月12日(土) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

4/10のKickoffミーティングを含めて、これまでに3回のミーティングを行いました。これらのミーティングでは、メンバーがお互い初対面であるため、自己紹介を行う中で、社会人メンバーには「なぜ袖縁さんといっしょにプロジェクトに取り組んでいきたいと思ったのか?」という想いの部分も話してもらい、メンバー間で“想い”を共有することで“チーム力”を高めていくことに多くの時間を割きました。

また、団体さんの活動内容や活動状況を深堀りするために、社会人メンバーと団体さんメンバーと間で、“Why”(なぜ?)を中心とし質疑応答も早速始まりました。同時に、団体さんの事業の柱であるスマートフォンアプリ「袖縁」に実際に触れることで、団体さんの活動状況をさらに深堀していくための準備も始まりました。

今回の社会人メンバーの参加動機は、“福祉がタダという呪いを取り払いたいという想いに共感した”、“障がい者向け支援の社会貢献に関心があった”、“コミュニーケーションのバリアフリーに関心があった”、“画期的なサービスが世に出る瞬間に立ち会いたかった”など様々ですが、『アプリによる事業を通じて、障がいがある方のみならず、ケガや病気、高齢者など体に不自由を感じる人にとって、住みよい社会の実現』を目指す団体さんへの熱い想いは共通しています。その共通の想いをもったメンバー同士の一体感がより深まることを期待しています!!

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

社会人メンバーが袖縁さんの活動をより深く知るために、団体さんの活動内容を再度説明してもらい、その後質疑応答を行ってきました。社会人メンバーは袖縁さんの活動を深堀りする中で、早速社会人メンバーの自分事化が始まっています。同時に、お互いの「はじめまして」がつい最近だったのにも関わらず、自発的に自己開示しながら質疑応答する姿も見られています。これらの社会人メンバーの「変化」から今後どのような取り組みが生まれてくるのか、今からワクワクしています!!
(あきさん)

 

 

 

 

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

中間報告会までに、7回のミーティングを行いました。団体さんの活動内容や活動状況を“Why”(なぜ?)を中心とした質疑応答により深堀りしていくことで、社会人メンバーの間で団体さんの活動に対するいろいろな課題が見えてきました。同時に、議論の内容は今回のプロジェクトで取り組む内容“What”(何を?)の自由な意見出しと絞り込みに移ってきました。その結果、スマートフォンアプリ「袖縁」を社会実装していくためにはまずはスモールステップが一番大切で、そのために”地域の商店街で実証実験を行う”という大枠の取り組み内容が決まりました。大枠の取り決め内容を決める際には、メンバーひとりひとりの納得感を大切にしました。

後半戦では、“実証実験を行う”ための詳細詰めを急ぎます。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

社会人メンバーは「自分達ができることは何か」という自らへの問いに答えるため、わからないことは団体さんとの間で積極的に質疑応答を重ねてきました。スマートフォンアプリ「袖縁」の社会実装を目指して様々な取り組みをしてきた団体さんの活動内容や活動状況全体を深く知っていくことは大変でしたが、社会人メンバーの”団体さんの実情を理解しよう”というひたむきな姿勢が、それを見事に自分事化させました。

実証実験を行う候補地である”地域の商店街”に可能なメンバーが実際に足を運んだり、またスマートフォンアプリ「袖縁」と目指すところに共通点がある他のアプリの社会実装状況や他の商店街の事例を調査したりと、このプロジェクトが終わった時に今回のプロジェクトに取り組んで良かったと皆んなが思えるように、それぞれのメンバーが各々できることで自発的に動きそしてチームメンバーに共有し合ってくれています。

後半戦は“実証実験を行う”ための詳細詰めを急ぎますが、その際には、社会人メンバー7名それぞれの持ち味を最大限に活かしながら、ワンチームとなって活動が進んでいくことを期待しています!!

(あきさん)

 

 

 

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

中間報告会後から最終報告会までに、合計7回のミーティングを行いました。中間報告会までに決まった”地域の商店街で実証実験を行う”という大枠の取り組み内容の詳細詰めにさっそく取りかかりました。

具体的には、“地域の商店街”がスマートフォンアプリ「袖縁」を活用するメリットをより深く掘り下げながら、設定していた地域の商店街のキーマンへのヒヤリングを実際に試みました。しかし、商店街の各店舗に起因する制約が予想以上に多くあることがわかり、この商店街での実証実験が困難であることが判明しました。

この想定外の壁を乗り越えるために、スマートフォンアプリ「袖縁」を使うことによる店舗や施設側と要配慮者双方のメリットを今一度検討して、対象とする店舗や施設の洗い直しを急遽行いました。結果として、事業の性質上共生社会に理解のある地域公共施設と就労インターン店舗にアプローチ先をピボットし、再度のヒヤリングを臨みました。そしてヒヤリングの結果、サポートプロジェクト終了後にはなりますが、地域公共施設と就労インターン店舗でスマートフォンアプリ「袖縁」を用いた実証実験を行うことになりました。

このように、プロジェクトの後半戦で対象とする店舗や施設の洗い直しを急遽行うことになったため、再度のヒヤリングに臨んだのはまさにサポートプロジェクトの期間の終了直前でした。

しかし、想定外の展開の中でも諦めずその壁を乗り越えることが、社会人メンバーと団体さん全員の一体感をさらに深めることにつながりました。伴走者である私自身も、今回の後半戦での予想外の展開にもかかわらず変わらず前を向き続けくれた社会人メンバーと団体さんとのやりとりに何とも言えない安心感をもって見守ることができました。最終報告会の発表では、社会人と団体さんを含むすべてのメンバーから”3ケ月間走り終えた”という充実感が伝わってきました!!すべてのメンバーの皆さま、本当にお疲れ様でした!!

 

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

これまで団体さんの活動対象になじみが薄い社会人メンバーがほとんどでしたが、団体さんの課題を自分事化させた後は、団体さんが目指す共生社会の実現の一助になりたいという信念のもと、“第三者である社会人”という立場をフルに活かして、団体さんの声に耳を傾け、共生社会やスマートフォンアプリ「袖縁」に理解のある地域でのフィールドワークを元に、社会実装に向けた課題を明らかにし、かつ近々にスマートフォンアプリ「袖縁」を用いた実証試験を行うという成果物を残してくれました。

実証実験のヒヤリングに辿り着くまでには想定外の大きな壁がありましたが、メンバーは試行錯誤しながらその壁を見事に乗り越えてくれました。プロジェクト体制についても、プロジェクトをより効率的に進めることができるように、社会人メンバーを2チームに分けることを社会人メンバーから自ら提案してくれました。その結果、各社会人メンバーは、各々のチームの中で個性とWill(やりたいこと)をより発揮してプロジェクトを進めてくれるようになりました。

なお、今回のプロジェクトでの中で行った何回かフィールドワークでは、その時現地に行ける人と行けない人が同じ満足感をもって活動ができるように役割を分担するなど、社会人メンバー間の自発的な配慮がチームの一体感一層高めてくれました。

想定外の壁にもぶちあたっても最後まで諦めずに一体感溢れた活動を見事に体現してくれたすべてのメンバーの皆さまに感謝します!!

(あきさん)

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