プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【最終報告】CR109 ハビリスジャパン

新しい繋がりで、新しい自分と出会いませんか

プロジェクトの概要

一般社団法人ハビリスジャパンが課題と認識している①活動の認知拡大、②義肢レンタルの運営とその設計、③運営基盤強化のための資金調達、についてキックオフから前半戦にかけては、社会人メンバーが団体の活動理解と課題の深堀りをしていきます。同時に社会人メンバー同士も理解を深め、自分たちそれぞれの強み・弱みや時間的な制約を踏まえ、取り組むテーマとゴールを設定していきます。中間報告会前後からは2025年1月25日の最終報告会までは課題解決や団体活動の前進に向けて決めた活動を実施していきます。

 

パートナー団体

「一般社団法人ハビリスジャパン」は手足の特徴に関わらず、子ども達は友達と同じように体を動かして遊び、運動することが大好きです。こうした子ども達の可能性を広げていくためには病院という医療の現場だけでは限界があり、公費で支給が認められている義手や義足だけでは子どもたちの“挑戦したい”を実現することは難しいと考えています。そのためハビリスジャパンでは医療機関や関係諸団体と連携しながら、義手・義足を使う子ども達がのびのびと活動できるイベントの開催や、アクティビティをサポートできる機能を持つ義肢を、適切な時期に必要とする子ども達に貸与するレンタル事業等を行っています。また安全な開催に向けて、義肢を専門領域とする医師、作業療法士、理学療法士、義肢装具士、エンジニア等と連携しています。

事業内容
  1.  手足に特徴のある子供たちを対象に運動教室等のイベントを定期的に開催
  2. 子ども達の挑戦をサポートできる、運動用義手のレンタル
  3. 情報共有・交換を目的に、セミナーや絵本作成等を通して教育・啓発活動
  4. 家族より寄せられたニーズや、体験会等で得られた情報を活かし、義肢関連部品の研究開発
参加メンバー

・社会人メンバー計  5人

(公務員:2人 民間企業:2名 学生:1名)

スケジュール

期間:2024年10月~2025年1月

2024年10月7日(月)  :CommonRoom 109

2024年10月18日(金) :Kick Off

2024年12月2日(月) :中間報告会

2025年1月25日(土) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

(1)キックオフ時の様子

  自己紹介の時間を長めにとり、メンバー全員が自己開示をしていきました。皆がお互いに質問やコメントを重ねるうちに次第にリラックスしてカジュアルな雰囲気になってきました。また団体の参加者に過去の二枚目の名刺のプロジェクトから団体にジョインされた方がいたこともあり、団体・社会人メンバー双方の立場からのコメントがもらえました。このことが大いに社会人メンバーにとって参考になりました。

 

(2)皆さんの期待感

  社会人メンバーはコモンルームの説明を受け、皆第一希望でハビリスジャ

パンの支援をしたいという強い気持ちをもって参加しています。また団体と

しては二枚目の名刺のサポートプロジェクトは2度目の参加となりますが前

回と団体の状況や社会人参加者も異なるため、今回ならではの前進を目指し

たいとの期待を発信されています。

 

(3)不安感

  社会人メンバーは前回の二枚目の名刺サポートプロジェクトでかなり前進

があったことを聞き、少しプレッシャーに感じている様子が見受けられまし

た。団体としてもリアリティのある切実感の共有や複数ある課題を解決する

ための優先順位を判断しつつ、今回のプロジェクトならではの前進ができる

か等の不安も抱えながらのスタートとなります。

*写真【キックオフミーティング】

*資料【自己紹介後に全メンバーの紹介サマリーを作成】

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

社会人メンバーはキックオフミーティングと第1回定例会において、団体の活動と課題を理解しようと非常に集中して参加しています。また団体・社会人メンバー双方はお互いを知り、どのような手段でどのようにゴールを決めていくか懸命に考えています。

そのような中、チームの一体感を醸成するため最年少の学生メンバーが「繋がりポーズ」を考案して定例会の最後のルーチンにすることとなりました。

*写真【メンバーが定例締めの繋がりポーズを考案】

団体が2回目の参加ということもあり、前回の様子や成果をヒアリングし、理解を深めつつも今回のプロジェクトの独自の成果を出そうという気持ちで挑んでいます。団体からの前回と課題も異なってきている点と、このメンバーならではの強みを活かしてほしいとの発信から社会人メンバーはそのような思考になってきました。

 第1回定例後はSlack上でも団体への質問などコミュニケーションが増えてきました。なかでも団体が既に作成していたロードマップの共有を求め、それに準じた支援をしていくという提案もでてきました。

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

 中間報告会までに、6回の定例会議を重ね、プロジェクトのゴールと進め方を決めきることができました。方針としては「団体がもつ直近の課題に対する成果物の提供」と「中期目標を明確にして事業戦略案を提示する」という短期・中期両方の視点で取り組むこととなりました。直近の課題解決策は「認知拡大のためのパンフレット制作」「収益力向上のための企業アプローチ検討」「義肢レンタル事業の運用方法提案」、中期視点では「中期目標および事業戦略案の策定」に取り組んでいきます。団体と社会人メンバーは丁寧に現状分析を行ったうえでこれらの取組テーマに辿り着いた経緯があり、腹落ち感のあるテーマ設定となりました。

2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから

 現状分析を進める中で「ハビリス会員の生の声」をインタビューしてみたいという社会人メンバーの要望を団体側が受け止めて下さり、通常の定例会議とは別枠でヒアリングを2回実施しました。このアプローチがあったことにより社会人メンバーは団体の活動の理解がより深まったと同時に個々人のモチベーションアップに繋がっている様子です。

 更にチームワークを高めるための取組として東京でリアルで集まって食事会を開催しました。5人の社会人メンバーのうち3人が大阪在住ではありましたが何とか団体・デザイナーも含め集まることができ、懇親を深めることができました。

 

*写真【東京で食事会を開催】

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

中間報告後は中期目標策定チーム・企業アプローチチーム・義肢レンタルチーム・認知度向上チームのチーム別活動を中心に進め、密接に情報共有・連携をしながらメンバー全員で一体的に推進していきました。

中期目標チームは次期5年の中期目標を立案し、団体理事へ提案することで団体内での議論・検討に資する資料を提供することをゴールに活動し、理事にプレゼンテーションをして意見交換をするところまで実現しました。

企業アプローチチームは「アプローチまでの一連のスキーム」を構築することを目指しました。少しずつ輪を広げ接点を増やすという方針のもと、個人・企業に合わせたアプローチとコンテンツの準備を提案しました。

義肢レンタルチームは「レンタルされる義肢の回転率向上」を課題と設定し、義肢の被使用時間の増加をテーマとしました。義肢使用におけるポイントを記載した資料(動画付き)をレンタル時に同封できるよう準備を進めています。

認知度向上チームはイベントに参加した非会員の家族に、義肢のレンタルだけではないハビリスジャパンの安心感やあたたかさなどの魅力を視覚的に手軽に伝えていくためのパンフレットを手がけました。

(キャプション)最終報告会資料からの抜粋

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

 メンバーは定例会を重ねるたびにハビリスジャパンの活動の理解が深まり、魅力を感じるとともに共感が深まっていきました。そして強い想いがあれば仲間が結束し、物事を動かす大きな力になることを体感し、新しい「挑戦したい」という気持ちも沸きあがってきました。学生メンバーも資料の作り方・プロジェクトの進行のしかたなどの全てが学びとなり、更なる成長意欲が高まりました。 

 団体側はコモンルーム終了後にプロジェクトの提案を実行にスムーズに移行できるように、途中から様々な団体スタッフの方々を巻き込んで下さいました。最終報告会には理事長・理事を含め多くのスタッフが参加し、プロジェクトからの提案を受けとめて頂けました。

 それぞれのメンバーが持ち味を発揮して進めてきたプロジェクトでした。この3か月半の経験がメンバー・団体双方の活動に活かされることを期待します!

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