プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【最終報告】CR109 ユニカセ・ジャパン

新しい繋がりで、新しい自分と出会いませんか

プロジェクトの概要

NPO法人 ユニカセ・ジャパンは、青少年育成事業を通し、日本とフィリピンで社会貢献活動を行っています。恵まれない環境下で暮らす青少年に、就労の機会を創出して生活環境を改善することを目指し、そのための教育や研修を行っています。また、日本の青少年との交流を通して友情と相互理解の促進をはかり、学びあうことを目的とした国際的な活動を行うNPO法人です。今回のプロジェクトでは、団体の活動に共感した社会人と団体がチームとなり、課題解決に取り組みます。

パートナー団体

ビジョン:子どもたちが安心して暮らせる社会を実現します。

ミッション:私たちは、より多くの人が個性(ユニークさ)を 尊重し、試練

を乗り越え、生きる意味を受け入れられるよう共に歩みます。

「青少年育成事業」を主たる目的とし、フィリピンと日本で定期的に研修事業や講演会・イベントを開催しています。フィリピン人青少年スタッフの社会参画と自立を支援すると共に、日本の学生に事業の企画・運営体験から実践的に学んでもらうインターンシップの機会を提供し、10年間で100名程の学生を受け入れています。

 

事業内容

1  海外事業

   ① フィリピン人青少年育成事業、訓練生リーダー研修 ② 食育事業

2 国内事業 

   学生スタッフ育成事業(基礎編・応用編・異文化理解)

3  講演会・イベント  

4  海外視察・調査・スタディツアー

5  緊急支援(食糧支援など)

参加メンバー

・社会人メンバー計  7人

(メーカー2人、コンサル1人、インフラ事業1人、公務員1人、団体職員1人、大学生1人)

スケジュール

期間:2024年10月~2025年1月

2024年10月7日(月)  :CommonRoom 109

2024年10月18日(金) :Kick Off

2024年12月2日(月) :中間報告会

2025年1月24日(金) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

  10/19と10/22に2回のMTGを行いました。キックオフMTGでは、自己紹介シートをもとに、お互いをまずは知るところから始まりました。また、改めてプロジェクト概要と今後のスケジュールを確認し、団体が提示している課題をベースにヒアリングを開始しました。

 2回目のMTGでは、ソーシャルスタイル診断をもとにコミュニケーション特性を共有し、チーミングのためにお互いへの理解を深めました。また、1回目に引き続き、団体の課題の深堀を行い、これから個人ワークを通じて内容を整理・分析し、全体で共有する段階に入っています。これまで団体からはデータ整理、広報・ファンドレイジング、事業企画などに関する3つの課題が挙げられており、ヒアリングを通じて過去に実施したアンケート調査の結果や現在のファンドレイジングの状況、新規事業に関する今後の見通しなどについて情報共有を中心に議論してきました。今後は、ヒアリング内容を基に各課題の背景や取り組む目的を整理した上で、ゴール設定や実現手段の検討などを行う必要があります。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

  ここまで、短い期間で活発な議論を重ねていて、参加者と団体がお互いに歩み寄り、チーム形成を進めているように思います。プロジェクトはまだ始まったばかりですが、質問の切り口やファシリテーション、議事録作成などからも少しずつメンバーの個性が出始めています。今までやったことがないことや、知らなかった言葉などに戸惑うことも多いかと思いますが、多様なメンバーとの協働による越境体験の面白さを徐々に感じてもらえれば嬉しいです。ここからコミュニケーションを重ね、参加メンバーと団体が一体となってお互い納得できるようなアウトプットを達成できればと思います。

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

12月2日の中間報告会までに、7回のMTGを重ねてきました。プロジェクトゴールは、「ユニカセの活動を多くの人に共感してもらい、安定して資金が確保できる状態にする」ことに設定しました。ゴール達成のために、暗黙知をまとめるチームと、広報・ファンドレイジングチームの二手に分かれて、アプローチすることにしました。暗黙知チームは、団体がこれまで積み上げてきたノウハウや経験を可視化するため、ホームページ等に載せられる記事にまとめようと情報整理やインタビューに取り組んでいます。広報・ファンドレイジングチームは、主にユーザーフレンドリーなホームページを目指して、ホームページの配置や導線、内容の分かりやすさなどについてより良くするための議論をしています。また、助成金や企業協賛獲得のためのリサーチも並行して進めています。ここまでの進捗は非常に順調で、中間報告会では資料作成を余裕を持って完成させるだけでなく、リハーサルや台本作成など計画的に準備を進めるのが得意なチームだと感じています。後半もこのペースで進めれば、十分計画通りに成果物を完成させられる見通しです。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

中間報告会では、他チームの発表を聞いて、企業協賛獲得へのアプローチを改めて検討するなど良い刺激を受けたようでした。また、団体のイベントに参加したり、恵まれない環境から経済的自立を果たした当事者へのインタビューを通して、ユニカセ・ジャパンの活動の意義を改めて感じたり、ロールモデルが更に新たな世代の育成に携わるプラスの循環を、どう支援者に分かりやすく伝えるかについて大きなヒントを得られたのではないかと思います。チームとしても少しずつ仲が深まり、団体の活動への理解も進んだことで、プロジェクトに関してより深い議論ができているように思います。ゴール達成に向けて、今後も楽しみながら活発な議論を続け、団体も参加者も納得できるアウトプットに期待しています。

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

 14回に渡る定例MTGを終え、1月24日(金)の最終報告会でプロジェクトは一区切りとなりました。それぞれが仕事や学校、NPOの活動を並行しながら、約4ヶ月のプロジェクトを全員で最後まで走り切れて本当に良かったです。メインのアウトプットはホームページの改修が中心でしたので、成果が目に見えて感じやすかったです。具体的には、トップページなどの導線・レイアウトの改善や、ユニカセの活動により貧困を脱却したロールモデルに関する記事の作成等です。ホームページは団体を知る入口として重要度も高く、メンバーの外部から見た時の目線を生かしやすかったのではないかと思います。今回のプロジェクトのゴールは、「ユニカセの活動を多くの人に共感してもらい安定して資金が確保できる状態にする」であり、そのためのアクションとしてHPの改修や新たなロールモデルの記事作成などを行ったことがどのくらい効果を発揮していくのか、今後の団体の活動へのポジティブな影響も期待したいです。
ぜひ実際のユニカセ・ジャパンのホームページも訪れてみてください。

https://www.uniquease.net/

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

 チームとしては、支援する側とされる側の関係というより、一体となって意見交換しながら共に手を動かしてアウトプットに繋げていった印象です。また、誰かがリーダーシップを発揮するというよりは、全員がフラットな立場で合意形成しながら議論を進められたと思います。また、多様なメンバーにおけるコミュニケーションでは、意見を述べる際に言語化が必要な場面も多く、上手く伝わらない歯痒さを感じたり、普段の生活圏での「当たり前」に気づく機会になったのではないでしょうか。そして、後半のアウトプットの際の猛烈な追い上げには、チームの皆さんの熱意を強く感じ、より積極的に一人ひとりが動くようになっていた印象を受けました。

 今回のプロジェクトは、自立した青少年が次世代を育てる団体の先進的取組を中心に、ユニカセ・フィリピンのメンバーとの交流ができたことで現地の生の声から学べたことも多くありました。今回の経験がチーム一人ひとりや団体にとって良い刺激となり、更なる新しい一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。

【ユニカセ・フィリピンの現地メンバーへのインタビューの様子】

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