海洋ごみゼロの世界を目指して、海洋ごみ回収、調査、再資源化を行っています。
今回のサポートプロジェクトでは、団体さんの想いに共感した社会人とクリーンオーシャンアンサンブルのメンバーがワンチームとなり、団体さんのビジョンをさらに前進させるためのプロジェクトに取り組みます。
「SNS総フォロアー1万人のための戦略と行動計画を練る」というのがCR時点での課題ですが、まずは団体さんから広くその他の課題についても説明を受けて、取り組むべき課題を探っているところです。
パートナー団体 | 「 NPO法人 クリーンオーシャンアンサンブル 」 クリーンオーシャンアンサンブルは海洋ごみゼロの世界を目指しています。 プラスチックゴミは年間170万トン以上が海洋に流出していると言われています。これらのゴミは半永久的に分解されません。魚や人間を含む食物連鎖を汚染しています。また、船舶被害も発生しています。 2050年には魚よりもごみの方が多くなるとも言われています。 クリーンオーシャンアンサンブルはこの問題を先送りせず、今、回収することに取り組むべく、2020年12月に設立されました。 |
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事業内容 | 1 海洋ごみ回収(回収技術開発&分別ビーチクリーン&回収連携) 2 調査(回収効率化&海洋ごみMAPアプリ&論文コラム) 3 再資源化(再資源化連携&製品開発) |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 3人 (職種:カスタマーサクセス1人、クリエーター(3DCG、Web、マーケティング)1人、商業施設運営1人) |
スケジュール | 期間: 2024年9月~2024年12月 2024年9月 2日(月) :CommonRoom 108 2024年9月12日(木) :Kick Off 2024年10月28日(月) :中間報告会 2024年12月 13日(金) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
Kick Offは2時間を予定していましたが、団体さん、社会人メンバーともに熱量が高く、時間オーバーしました。自己紹介の時間が少し不足した感があったため、後日改めて社会人メンバーで「雑談会」を開催して相互理解を深めました。
団体さん、社会人メンバーともに仕事や家庭の都合などで、ミーティングを毎週何曜日という形で定例化することが難しいため、都度都度次回の日程を調整する形でスタートしています。就学前のお子様がいるメンバーもいるため「子供乱入OK」といったグランドルールや、ファシリテーターや議事録担当は基本持ち回りで担当するなどのルールが決まっていきました。
初めての定例会ではファシリテーターのリードのもと、団体さんの抱える課題全般について説明と質疑応答を行い、理解を深めています。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
最初から積極的な人、慎重な感じの人、熱量に圧倒されている人など様々ですが、議事メモを画面共有しながら議論することで流れがわかり、意見が出しやすくなり、議論に取り残されている人は出ていない状況です。
社会人と団体の間の質疑応答だけでなく、社会人の間でも意見を聴き合うなど、過度に遠慮することなく自然なコミュニケーションが取られていて、徐々にですがチームワークが醸成されつつあります。
これから取り組む課題を決めて、タスクの洗い出し、スケジュールの策定、役割分担等をしていきます。メンバー間のコミュニケーションがどんどん増えてくるので、相互理解がさらに進み、チームワークがより高くなっていくものと期待しています。
【プロジェクトの進捗状況】
クリアンの抱えている課題を洗い出すところからプロジェクトは始まりました。CommonRoomの時点では「クリアン公式SNS総フォロワー1万人のための戦略と行動計画を練ってサポートしてほしい」というのが課題として提示されていましたが、まずは広く課題を認識した上でテーマを絞っていくこととしました。そのために、GD上にクリアンと社会人で共有できるQAシートを用意してどんどん質問し、クリアンからも回答をもらい、認識を深めました。
また、月次で行われているクリアン内部の定例報告会にも社会人をオブザーバー参加させてもらい、ナマの声を聞くことで網羅的に課題とその温度感を知ることもできました。
そこから、「資金調達」にテーマを絞り、実現性などの制限を設けずにまずは一旦アイデアを出しまくりました。出切ったところでクリアンに現実性の観点や優先度の観点で「◎◯△」をつけてもらい、最終的に課題を「クリアン認知度を上げるための広報活動」とし、具体的には「HPトップに掲載する動画作成」と決めました。
ここからはSlack上でCanvaのファイルを共有しながら、実際の動画を作成していきます。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
仕事の都合でなかなか定例ミーティングへの参加の難しいメンバーがいますが、毎回丁寧に議事録を残すこと、アウトプット作成のための情報や中間成果物はSlackやGDで共有すること等を徹底することで、社会人メンバーが同じ情報レベルにいられるように協力しあって進んでいます。
これから動画作成という実作業に入っていきますが、動画作成に知見・経験のあるメンバーがいるので知見を共有しながら、また、お互いにコミュニケーションを取って適宜役割分担しながら作業が進められています。クリアンにも動画の方向性や全体のイメージなど、しっかりと確認して進めていこうとしていて、さすが社会人、手慣れたものという感じです。
9月12日にキックオフしたこのプロジェクトも12月13日に最終報告会を迎えました。3ヶ月、長いような短いような・・・。最終報告会では中間報告以降の活動内容と実際の成果物の共有を行いました。
クリアンチームの成果物は大きく分けて2つです。1つは動画、もう一つは動画を作成するにあたってのTips集です。
動画は2種類、計3つ作成しました。1種類目は海洋ゴミについて小学生でもわかるように分かりやすくかつ簡潔(1分!)にまとめた動画です。小中学生から度々問い合わせが来るものの対応しきれていないため、「これを見ればわかる!」ことを目指して2つ作成しました。
もう1種類の動画はクリアンの活動内容について簡潔にまとめたものです。クリアンの活動内容はHP等を見れば分かるのですが、情報が多岐かつ詳細にわたるため、これも「これを見ればわかる!」ことを目指して作成しました。
動画は作成途中でクリアンに見てもらい、内容やテイストを確認しながら完成させました。クリアン内でも好評とのことです。
Tips集はこのプロジェクト終了後もクリアンが継続的に動画を作成していけるよう、社会人メンバーが動画作成の過程で得たノウハウをまとめたものです。
作成した動画はもちろん、Tipsを活用してどんどん動画を作成してもらえると嬉しいです。
【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
プロジェクト開始当初は「時間が捻出できるだろうか」「プロボノは初めてなのでどんな関わり方をすればいいのだろうか」「役に立てるのだろうか」といった不安があったようです。定例ミーティングでも最初のうちは様子を見ながら、探りながら、という面も見られました。ですが、クリアンの抱える課題を深掘りする中で、クリアンのいろいろな立場のメンバーが参加して想いを語ってくれたり、クリアンの月次会にオブザーバー参加させてもらう中で視界が開け、また徐々に打ち解けてきたこともあってフランクに意見を出し合うようになり、議論が加速したと感じます。
会社とは違う背景を持ったメンバーが目標の設定から関わるという困難さを体感し、もがくうちに自然と乗り越えた。そんなプロジェクトだったように思います。
それもこれも、最初にしっかりと目的を議論したからこそではないでしょうか。
「真にクリアンのためになることを」「プロジェクトが終わった後も継続性があるように」
常にこの2つを意識して進められたメンバーの方々は本当に素晴らしいと思います。
この経験が一枚目にもフィードバックされ、また社会課題解決やNPOにさらに目を向けるきっかけになると嬉しいです。