『不登校の子どもたちがフリースクールに堂々と通える未来を創る!』とのテーマで、広報、情報発信、教育の質の向上等の現在持っている団体の課題、現在の取り組みを踏まえつつ、参加社会人と団体で話し合いながら、取り組む課題の認識を合わせて、今回のプロジェクトで取り組むテーマを設定してプロジェクトを進めていきます。
パートナー団体 | 「NPO法人ろーたす」 大阪市住吉区で不登校の子どもたちや、困窮世帯の子どもたちのサポートをする活動をしている団体です。理念「1人1人の自己実現」を上げ、子供達が各々の可能性を最大限に発揮できる環境の提供を目指しています。また目指したい社会像を“ミッション”としておき、『多様な価値観を認め合い、1人1人が自信を持って、自己実現できる社会を目指す』との共通認識のもと、子どもたちへのアプローチだけではなく、保護者のケアや地域活動にも力を注いでいます。 |
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事業内容 | ⑴フリースクール事業 ⑵助成事業-アフタースクール ⑶訪問支援事業 ⑷個別指導塾事業 |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 4人 (看護師、公務員、団体人事、団体管理職) |
スケジュール | 期間:2024年9月~2024年12月 2024年09月02日(月) :Common Room 108 2024年09月13日(金) :キックオフ 2024年10月28日(月) :中間報告会 2024年12月 13日(金) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
プロジェクトメンバーは、社会人メンバー4人、そして団体ろーたすメンバー4人の構成となっています。ろーたすメンバーのうちの2名は、団体運営のフリースクールを卒業した大学生です。
キックオフミーティングでは、お互いを知ることを目的に自己紹介から始めて、徐々に打ち解け、笑顔が増えていきました。キックオフミーティングの後半では、ろーたすのプロジェクトに参加したいと思った理由等について社会人メンバーから共有ありました。キックオフミーティングにて徐々に相互理解が進んだように感じました。
次の第1回定例ミーティングでは、前半は、お互いのことをさらによく知るということをテーマに、性格診断をもとにした自己開示を行い、さらにお互いの理解が進んだように感じました。また後半では、団体への質問が活発に出て、団体理解が進み始めています。
プロジェクト進めるにあたっては、最初団体の方から社会人に望むこととして、まずは団体のことをしっかり知ってもらいたいという要望が出て、団体の想いや活動を深堀りしていくことになりました。結果、社会人それぞれのバックグラウンドからの様々な質問が出てきて、団体の理解が進みました。
団体理解が進んだうえで、第3回定例ミーティングでは、取り組む課題をメンバー間の議論を進めています。団体としての現在の課題についての議論、社会人が持っている興味関心、経験や強み等も整理して議論した結果、取り組む課題として、①広報、②業務改善、③食育(子供向けアプローチ)の領域が、決まりました。
(キャプション)社会人メンバー4名、団体ろーたす4名、デザイナー1名、合計9名のメンバーでプロジェクトを進めています。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
第2回定例ミーティングからは、社会人メンバーがファシリテータ持ち回りとなり、メンバー間のコミュニケーションも増えてきています。メンバーそれぞれのバックグラウンドからの質問、意見、提案などが出てきており、メンバー間の横のコミュニケーションが進んできています。お互いの相互理解が進む中で、メンバーそれぞれの持ち味が出てきています。取り組む課題のチーム分けの中で、ろーたす卒業生の2人も取り組みに参加し、社会人メンバーと連携して、プロジェクトを進めていくことになっています。今後の変化が楽しみです。
【プロジェクトの進捗状況】
中間報告会の前までは、団体ろーたすのことを理解していく中で見えてきた課題を洗い出し、分類と整理を行い、取り組むべき課題を特定していきました。実際に取り組むアクションを検討する中で、本当にこの取り組みで良いのかを再検討し、どの課題に取り組むのか、またそれはなぜなのかを改めて全員で話し合う時間を持ちました。この時間があったことで、参加メンバー全員が納得感を持って、前に進むことができていると思います。
中間報告会後は、①広報、②業務改善、③食育(子供向けアプローチ)の3つに分けた取り組みに対して具体的にアクションを進めています。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
定例会を重ねるごとに社会人メンバーそれぞれの持っている持ち味がさらに出てきています。今回、社会人が持っている興味関心、経験や強み等も整理して、チーム分けをしており、それぞれが持っているものを持ち寄ってプロジェクトが進んでいます。
今回、団体ろーたすメンバーのうち団体運営のフリースクールの「卒業生」である大学生2名も広報チーム、食育チームにそれぞれ入って一緒にプロジェクトを推進しており、社会人メンバーとのコラボレーションが密になってきています。今後、さらなる変化が楽しみです。
【プロジェクトの結果】
プロジェクト後半は、取り組む領域として決めた3つの取り組みである①広報、②業務改善、③食育(子供向けアプローチ)対して具体的にアクションを進めていきました。
広報チームは、フリースクール「ろーたす」の卒業生の活躍等をSNS等でPRし、ろーたすの認知度を高めることを目的に1分・10秒の動画(リール)を作成しました。プロジェクトで作成したものは、写真等素材を組み替えることで、プロジェクトが終了してもろーたすの方で、活用して継続的に利用できるように作成されています。
業務改善チームは、活動記録の効率化、業務の自動化、アプリの活用推進、ろーたす代表の働き方改革の推進、ということで幅広い内容で具体的にろーたすの業務改善の取り組みを進めました。
食育チームは、おにぎりアクション、朝ごはん会の実施をプロジェクト期間内に行いました。朝ごはん会は、参加した子供たちはとても楽しかったようで、また参加したいという声があったとのことです。また今後の朝活のために朝ごはん会以外のアイデアを皆で出し合い、プロジェクト後もろーたすの方で朝活を定期的に実施・継続するためのアイデアを提供しました。
(キャプション)最終報告会での発表から抜粋
【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
キックオフから始まった約3ケ月のプロジェクトで、定例会を重ねるごとにチームとしてメンバー間のコラボレーションが進んでいったと思います。参加メンバーは皆それぞれ大きな刺激を受けたようです。社会人メンバーは、団体の活動を知れたこと自体も大きな学びであったようですし、他の業種・職種、異なるバックグラウンドのメンバーが集まったプロジェクトを進める中で、それぞれ積極的に自分の意見を出して議論を進めていくこと、議論の進め方など、多くの学びがあったようです。また団体の方では、フリースクール「ろーたす」の卒業生である大学生2人も食育チーム、広報チームに参加して、一緒にプロジェクトを進めることで、楽しかったし、とても勉強になったという声がありました。ろーたすとしても卒業生の活躍は、大きな期待をしていました。その中で、今回社会人メンバーとフリースクール「ろーたす」の卒業生の大学生が、取り組みチームの中に入ってプロジェクトを進めた経験は、参加メンバー、そして団体にとっても貴重な経験として残るものと思います。とても良い雰囲気の中で、皆それぞれが持ち味を発揮して進めることができたプロジェクトだったと思います。
プロジェクトに参加した皆さんが、今回の経験を今後大いに活かしていくことを期待しています!