プロジェクトの紹介

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「 こどもの居場所”ミライト”を持続的に運営するための寄付金の獲得 」

プロジェクトの概要

岩手県北の若者に居場所と共育機会を届けることを目的に岩手町に開設された”いわてユースセンターミライト”。ユースセンターは中高生向けの放課後施設のこと。ミライトは探究活動に取り組みたい高校生を対象にした施設として開所したが、学校に馴染みづらい中学生の居場所ニーズが多いことが判明。このような敬意を経て、ミライトは「自分らしくいられる」安心安全な居場所と、”やってみたい”想いを形にできる場を目指して運営しています。

現在、運営費用は有期の助成金に依存している状況。今後は安定して活動を継続できるよう運営財源を寄付にシフトしたいと考えている。寄付金という形で賛助を得たことがないミライト。今回のプロジェクトでは、寄付金獲得とそのための戦略立案を行います。

パートナー団体

「NPO法人 SET」

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NPO法人SETは、岩手県陸前高田市広田町を拠点に、地域住民の方とともに「まちづくり」「ひとづくり」に取り組んでいる団体。震災復興支援を機に当地での活動を開始。現在では人口が減る中でも豊かなまちづくりを通して、「『やりたい』が『できた』に変わる町」になることを目指しています。

”いわてユースセンターミライト”では、岩手県北の若者に居場所と共育機会を届ける活動をしています。地元中高生向けに”やってみたい”を大学生の伴走により実現する教育事業を開始し、岩手町に10代の居場所かつ交流拠点としてオープン。

事業内容

【事業内容】

 ⑴交流事業: 地域住民と県外の若者の交流を促すことで、様々変化を両者に起こすことを目指す 

 ⑵暮らし事業: 地域での暮らしに焦点を当て、生産や職、ライフスタイルづくりを行っている(ex. いわてユースセンターミライト)

 ⑶研究事業: SETの事業価値を学術的に論証し、新たな豊かな社会を提案

参加メンバー

・社会人メンバー計 4人

(大学生 1人、経営者 1人、事務職 1人、SES 1人)

スケジュール

期間:2024年07月~2024年10月

2024年07月01日(月)  :CommonRoom 106

2024年07月11日(木) :Kick Off

2024年08月31日(土) :中間報告会

2024年10月19日(土) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

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 キックオフミーティング開始時はメンバー一同、緊張の面持ちでした。SETのみなさんは、どんな人が活動に興味を持ってくれたのか、社会人メンバーは自分に何ができるのか不安気な様子でした。ただ、自己紹介や団体の現状を共有•整理するうちに、互いの共通点が見つかったり、サポートプロジェクトに対する期待感や想いに共感し、表情は柔らかくなっていました。キックオフの3週間後にメンバー全員で対面する機会を設けられましたが、とても2-3度しかオンラインで顔を合わせたとは思えないくらい打ち解けていました。

 このようにチームビルディングは良好で、現在は寄付戦略を考えるのにあたって必要な情報や前提を整理している段階です。メンバー一同、真剣でありながら、楽しそうな眼差しで話し合う姿からは、今後のプロジェクトの充実が期待できます。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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 プロジェクトが始まってから1ヶ月も経っていませんが、既にメンバーそれぞれに変化が生まれ始めています。

 キックオフ前に「自分にどんなことができるのか分からない」と不安そうだった社会人メンバー。プロジェクトが始まって、より団体の想いに深く触れ、メンバー同士で打ち解け、「まずは自分の持ち味を活かして、できることからやっていこう」という意識に切り替わっていきました。

 SETのメンバーにとっては、よい棚卸の機会になっている様です。手探りの状態でミライトを運営し、予想もできなかった発見や意義を見出せた一方で、ゆっくりミライトらしさを整理する機会はなかなかありませんでした。壁打ちで客観的に活動を見つめ直し、「ミライトらしさ」をうまく言語化できるようになりました。

 プロジェクトに参加したからこそ得られた気付きがあります。これらの気付きは参加者同士が打ち解け、お互いに敬意を持って接しているから生まれたものだと思います。今後、プロジェクトの進捗とともにどのような変化が生まれるのか楽しみです。

 

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

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 NPO法人 SETの運営するユースセンター “ミライト”の継続的な寄付金や支援者の獲得を目指して始まったプロジェクト。課題解決の施策として、①ミッション・ビジョン、その実現方法が、明確に寄付者に伝わるよう言語化、②寄付者と利用者に価値が伝わるWebサイト案・SNS戦略に取り組むこととなりました。現状、①の言語化が進み、情報発信のためのアクションに移ろうとしている状況です。

 プロジェクト序盤はミライトの活動や寄付者心理の理解とその言語化のために時間をかけました。一見進みは緩やかないように見えますが、団体メンバーが納得いく内容で情報を発信し、それに対する共感を得るためには非常に重要な過程でした。抽象度が高く取り組みにくい場面もありましたが、それでも着実な進捗があったのは、前のめりでオープンマインドなSETメンバーの姿勢とそれに感銘を受けた社会人メンバーの想いがあってこそでした。

 残りの期間では、情報発信の中でもWebサイト改善とメルマガ戦略に絞った取り組みを行い、支援者・寄付希望者に”ミライト”の魅力を適切に届けられるようになることを目指します。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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 プロジェクトの折り返し地点に差し掛かり、既に手応えを感じているSETのメンバー。団体の活動のビジョン・ミッションの言語化をはかったことで、プレゼンテーションの機会でミライトに関心を持っている方により具体的に想いや活動が伝わりやすくなったそうです。元々想いやメッセージを伝える事がお得意なこともあり、今後は以前にも増して前のめりな反応が増えていきそうです。

 社会人にも変化の兆しが見えています。「自分にできること」に自信を持てない状態で始めたプロジェクト。団体の活動や姿勢に共感し前のめりになって活動をしていくうちに不安な気持ちを忘れ、自然と各々の得意なことを発揮するようになりました。本人に自覚はなくとも周囲のメンバーから指摘され、ご自身の得意なことや大切にしていることに気付く機会が度々見受けられます。

 団体と社会人メンバーはプロジェクトの進捗とともに着実に変化をしているようです。最終報告の際にどのような気付きを得、変化を遂げているのか、今から非常に楽しみです。

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

 プロジェクト後半では、Webサイト改善とメルマガ戦略に絞った取り組みを行い、支援者・寄付希望者に”ミライト”の魅力を適切に届けられるようになることを目指しました。

 Webサイトは新規HPを立ち上げることとなり、サイトイメージを整理した上で、制作会社との打ち合わせに進みました。ご縁があった制作会社は”想い”を伝えることに長けているとのこと。ミライトの魅力や想いがが存分に伝わるHPの完成が楽しみです。

 メルマガは戦略を立てた上で、ミライトメンバーが自走して運用できるようコンテンツの方向性の整理を行いました。最終的には、配信文やメルマガ登録を促すためのランディングページも作成し、メルマガ運用の目途が立ちました。

 最後に、クラウドファンディング準備も行いました。目的や意義を整理することでミライトが今後目指す方向性を言語化し直す良い機会となりました。

 プロジェクト期間がミライトの過渡期で状況が変化する中でもそれに対応して着実に成果を出すことができたのは、ミライトの活動や想いを丁寧に言語化し土台が整っていたことと、メンバーが皆前のめりだったから。その意気込みと充実感はメンバーの表情を見れば一目瞭然でした。

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

 プロジェクト後の懇親会でメンバーが見せた和気藹々とした姿がこの3ヶ月のすべてを物語っていました。思えばプロジェクトは、不安気で手探りの表情から始まりました。なぜこのような変化が起きたのでしょうか?

 ミライトのメンバーの表情からは持ち前の暖かさに加え、自信が伝わるようになりました。それはご自身の活動の社会での役割を明確に伝えられるようになり、それに共感してくれた仲間を得ることができたから。小さな町でのユースセンター運営を外部から期待・評価され、想いの実現に向けた足掛かりを得たのです。

 社会人メンバーは、このようなプロジェクトへの参加が初めて。前のめりにミライトのために活動をしていく過程で、普段と異なる環境でもご自身のこれまでの経験を活かせることに気付いたのです。強く共感した団体の変化には嬉しさと同時に手応えも感じたことでしょう。

 懇親会は終電さえなければ延々と続きそうな盛り上がり。たわいもない話は勿論の事、ミライトの今後の話でとても熱かったです。この雰囲気のまま今後もミライトと社会人メンバーの関わりは続きそうです。この関係性と見据える未来こそが二枚目の名刺で起きた変化。SPJの終わりはミライトと社会人の新しいスタートになります。

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