渋谷区で子どもの自立支援を目指す Kid’s garden。その第一歩として、子ども食堂“やずぴょんち”事業とフードパントリー事業を通じた支援活動を行っています。特に、困難を抱える子どもたちへのアプローチを強化するために、フードパントリー事業の強化に取り込もうとしています。このプロジェクトでは、チームメンバーと一緒に Kid’s garden の想いを具体的なゴールとアクションに落とし込み、その方針を立案・実行します。
パートナー団体 | 「一般社団法人 Kid’s garden 」 Kid’s garden は、50代になって大学院で児童福祉を勉強した経歴をもつ75歳の山田さん(理事)と、20代の大学生ボランティアが中心となって子どもの自立支援に取り組んでいるユニークな団体です。 現在、渋谷区で子ども食堂とフードパントリー事業を併設している唯一の団体でもあります。 月1回開催される子ども食堂“やずぴょんち”は、大学生ボランティアが中心となって毎月のテーマを決め、実行する体制となっています。将来は、単なる食事を提供するだけではなく、多様な環境の子どもたちが集まって、学習と文化体験ができるインクルーシブな居場所を目指していきます。 また、困難を抱える子どもたちへのアプローチを強化する為、寄付で集めた食品を配布するフードパントリー事業を始めました。現状フードパントリー事業は、フードバンクからもらった食品を配布する状況ですが、今後は Kid’s garden が主体的に食品の寄付を募り、支援対象を決めて展開する姿を目指しています。 |
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事業内容 | ⑴ 子ども食堂“やずぴょんち”の運営を通じた子どもの自立支援 ⑵ フードパントリー事業を通じた経済的困難を抱える家庭への食品支援 |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 4人 (コンサルタント:1人 販売・営業:2人 事務職:1人 ) |
スケジュール | 期間:2024年6月~2024年9月 2024年6月1日(土) :Common Room 105 2024年6月13日(木) :Kick Off 2024年7月26日(金) :中間報告会 2024年9月13日(金) :最終報告会 |
Common Room105では、 Kid’s garden理事の山田さんから熱い想いを語って頂き、団体の活動に興味を持った4人の社会人 がメンバーとしてキックオフに集まりました。
キックオフでは、団体から実際に子ども食堂とフードパントリー事業の現場から見えてきた現状についての説明と、 活動の課題に関して社会人メンバーより多くの質問がされました。
キックオフ後は、週1回のミーティングとLineによるコミュニケーションを重ね、団体の課題感についても理解が深まりました。今まで山田さんの行動力と情熱を基に手探りで進めてきた各事業が団体のミッションにどう関わるのか、また、これから目指すゴールに関する議論が盛り上がっているところです。そろそろ、プロジェクトのテーマ検討に進んでいく段階です。
<ミーティングの様子>
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
Common Roomでは、子ども食堂とは何かを知っている、または参加した経験のあるメンバーは多くありませんでしたが、この1か月を通じて、社会問題として子どもの困難について理解が深くなりました。また、その社会問題の解決策として Kid’s garden の活動がどう結びついているのかを理解をしようとしてきました。
社会人メンバーは、毎週会議のリーダーを持ち回りして議論を主導しながら、次回のゴールとそれを達成するための課題を自主的に決めて準備を進めています。多様な業界と職種のメンバーがお互いに刺激を受けながら、活発に議論を行っています。
団体と社会人メンバーが互いの想いを理解し、一つにまとめて、具体的な形に作っていく。これから、この出会いで生まれてくる変化を期待しています。
【プロジェクトの進捗状況】
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今間での議論から、プロジェクトの課題を「ミッション・ビジョン・バリュー」の定義と「団体紹介フライヤー」作成に決定し、プロジェクト完了までのマイルストーンを作成しました。
これから企業と他団体との連携を本格的に進めたい状況だからこそ、外に向けて自分たちのアイデンティティをしっかり言えるようになりたい!また、その想いに共感してくれる仲間を探す第一歩として、「ミッション・ビジョン・バリュー」の定義を選定することになりました。
そもそもミッションとビジョンとは何かを調べることから始め、方法論の検討まで、メンバーみんなの意見をぶつけながら真剣に議論を進めています。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
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7月20日の会議では、Kids’ Gardenのこども食堂「やずぴょんち」を見学し、フードパントリーの食品配分をお手伝いしてきました。今までオンライン会議では伝えきれなかった現場の雰囲気を体感し、大学生ボランティア、支援してくださる企業関係者や渋谷区社会福祉協議会の方々のお話を聞くことができた貴重な時間でした。メンバー全員、今まで知らなかった社会の課題を目でみることで視野と思考が広がり、今回のサポートプロジェクトへの意思をさらに高めるきっかけとなりました。
これから最終報告まで1か月を切っている時点で、どこまでできるか、計画通りの成果物を完成できるか、不安も多いですが、今できることに全力で取り組んでいます。(4ちゃん)
【プロジェクトの結果】
中間報告後、①「ミッション・ビジョン・バリュー」の定義と②「団体紹介フライヤー」作成に取り組んできておりました。最初、”ミッションとビジョンはどう違うの?”という質問から、用語の定義・策定の方法論を決めることから始め、Kid‘s Gardenの活動と思いを聞き取りして、分類・言語化する壮大なプロセスであります。
理事の山田さんが、ウェブ会議で積極的に発言されない様子でメンバーたちが、このまま進めてもいいか不安になった場面もありましたが、社会人たちのより深い議論を促すために発言を控えていたことが判明しました。団体としてのフィードバックをまとめて頂いたことで、不安も解消してさらにプロジェクトの速度があがったエピソードです。結果、計画した二つの成果物を出すことができました。
【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
75歳のNPO代表と、多様なバックグラウンドの社会人メンバーたちのプロジェクト。おかげ様で、色んな視点からの議論を通じて、今までのKid‘s Gardenはどういう団体なのか、これからのKid’s Gardenはどういう姿であるべきかを考えることができたと思います。以下、参加メンバーの所感を一部紹介させていただいて、締めさせて頂きます。(4ちゃん)