プロジェクトの紹介

TOP > プロジェクトの紹介 > 【最終報告】CR104 イノベヤ × 二枚目の名刺サポートプロジェクト

CR104 イノベヤ × 二枚目の名刺サポートプロジェクト
「地域の学生×地域の企業×地域の名産 - とことん地域に根ざした実践的起業家教育のための事業安定化と事業拡大」

プロジェクトの概要

秋田県に魅力ある産業を興すため、イノベヤでは若者の育成やチャレンジ支援、地域活性化に取り組んでいます。この法人活動をこれからも継続するためには事業の安定化と事業拡大が必要です。

このプロジェクトではイノベヤの中長期的なゴールを見据えながら、チームメンバーのスキルや経験をフル活用し、具体的な方策を立案・実行します。

パートナー団体

「特定非営利法人 イノベヤ」

人口流出や高齢化が進む秋田県にて「魅力ある産業」が必要とされています。そのためには魅力ある産業を生み出せる人材が必要なので、地元の大学生・高校生を対象に土着ベンチャー人材の発掘や地域の課題解決への基盤づくりをしています。

メイン事業として6か月に渡る起業体験プログラムを毎年実施しており、高校生・大学生等の若者に気軽かつ実践的に起業体験できる機会や起業時に有益な地域人脈を提供しています。

事業内容

 (1)地域の高校生・大学生向けJPX起業体験プログラムの提供

 (2)地域課題克服のためのワークショップの開催

 (3)イノベーターの体験型講習会・ワークショップの開催

(4) イノベーション・エンジンであるIOT、ロボット、AI等の基本となる「コンピューター・プログラミング」体験の提供

参加メンバー

・社会人メンバー計3人

(営業:1人 IT:1人 財務会計:1人)

スケジュール

期間:2024年5月~2024年8月

2024年4月18日(木)  :Common Room 104

2023年5月9日(木) :Kick Off

2023年6月21日(金) :中間報告会

2023年8月 6日(火) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

 Common Room104での しまさん・まもるさんの魅力的なプレゼンに惹かれ、3人の社会人メンバーがキックオフに集まりました。今回のプロジェクトは全員が同一企業(三菱商事)からの参加となりましたが、お互いに初対面でした。プロボノが初めての方もいれば、経験者もいます。参加動機も、楽しみたい、東北地方に貢献したい、支援先団体にきちんと成果を残したい、など様々です。

その後、週1回のペースでオンラインミーティングを重ね、約1か月が経ちました。団体の課題理解やプロジェクトのテーマ検討(アイデア出し)も進み、間もなくテーマが決まりそうです。

<キックオフの様子>

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

 この1か月間はイノベヤの想いや課題の背景を確認しながらこのチームで何が出来るか?を全員で検討してきました。社会人メンバーは毎回交代でファシリテーターを担当していますが、どの方もビジネス経験が豊富で素晴らしい議論を進めて下さっています。支援先団体の想いや悩みに熱心に耳を傾け、他のメンバーのアイデアを尊重しながら前へ進もうとする姿はとても清々しく、打合せのたびに爽やかな五月の風を感じます。

 これから秋田県由利本荘市にあるイノベヤを訪問し、団体の皆さんや社会人メンバー同士、対面でお話しする予定となっていますので、これによってお互いの理解が一層進み、もっともっと素敵なチームになることを確信しております。

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

プロジェクト開始から1か月余りが経過し イノベヤの活動内容や課題への理解が深まって来た頃に、プロジェクトメンバー全員で秋田県由利本荘市にあるイノベヤを訪問しました。その日はイノベヤが提供する起業体験プログラムに参加する全4チーム(高校生・大学生)が集まり、事業計画のプレゼンテーションやVC(投資会社)役の方々との質疑応答を実施していました。各プロジェクトメンバーは、若さあふれる参加者が熱心に取り組む様子やイノベヤの皆さんが心のこもった運営をする姿を目にしながら、このプロジェクトで自分たちに何が出来るか?を改めて考えました。

 そして迎えた中間報告。Common Room104で同時にプロジェクトを開始したBeCOMチームと当チームのメンバーが一堂に会し、互いの活動状況を共有しました。当チームではイノベヤの青写真を描いた上で、ヒト・モノ・カネ・情報の各領域に効果的な施策を実施する、という方向性までは決まり、これから具体化を進めていきます。

<現地(秋田)視察の様子>

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

これまでのミーティングでは相手のことを思いやる余り、遠慮しながら慎重に発言する雰囲気がありましたが、秋田訪問を経てお互いの距離感がぐっと縮まり、今では言いたいことが言い合える関係に変化しつつあります。全員が当事者意識を持って、イノベヤに必要なアクションプランを提案しています。

残りあと1か月。プロジェクトメンバーの想いのこもったギフトが着実に仕上がってきています。あとは皆さんが「やって良かった!!」と思える経験になるよう、精いっぱい楽しんで下さることを期待します。

 

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】
 イノベヤの事業安定化と更なる事業拡大を図るために、当プロジェクトでは「ひと」「もの」「かね」「情報」の全てのリソースを連関させ持続的緩やかに拡大する長期的イメージを描きつつ、その4領域の課題を解決するための具体的施策をテーマとし実行しました。

<実行した具体的施策>
1. 人と資金の確保に向けてのイノベヤへの示唆(領域:ひと・かね)
●人集めや資金集めに関して必要であるがイノベヤで未実施だった施策を中心に、イノベヤに提案を実施した
●具体的にはインターン生の受入や寄付集めについて、他のNPO事例も調査して考慮点を示した
2. 起業体験プログラム運営のタスク整理と分類(領域:ひと・情報)
●これまで2名だけに集中して重荷になっていた事務局運営タスクを整理し、他の理事にもタスク分散ができる状態にした
3. 協力者募集につながるホームページ改善提案(領域:ひと・情報)
●イノベヤの活動の核となる起業体験プログラムの実績や教育効果が十分に社会に遡及できていないため、ホームページに掲載すべき情報やデザイン等の改善点を提示した
4. 学生(高校生)向けマーケティング手順書作成(領域:もの・情報)
●起業体験プログラムにおいて、商品開発や価格設定等の指導が不足していることを受け、マーケティングの手順書を作成した
●参加チームのうち、マーケティングの授業を未履修である高校生をターゲットとした

<成果物例(高校生向けのマーケティング手順書)>

 

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
 3か月前のプロジェクトキックオフの日には、全く初対面の人達とこの短期間で何が出来るのか?という戸惑いや不安が少なからずあるようでした。そこからプロジェクトを進める中で、やはり課題定義と解決策立案は容易ではないと気付きました。出来れば普段の仕事のように、じっくり綿密に検討したかったかもしれません。

 ですが、プロジェクト中盤を過ぎたあたりから、この限られた期間で今すぐ出来ることは何か?プロジェクト終了時にイノベヤがどうなっていれば良いか?という思考に切り替え、そこからはスピーディーにチームで協力していくつもの成果物を仕上げることが出来ました。これは、プロジェクトの期間が短いという制約をチーム全員で乗り越えたということになります。

 これにてプロジェクトは終わりますが、皆さんの社会との関わりはこれからも続きます。イノベヤのサポートプロジェクトを終えた今、どんな景色が見えていますか?皆さんにとって、この社会がどうなったら良いですか?

<2度目の現地(秋田)視察の様子>

プロジェクト一覧へ