リーブ・ウィズ・ドリームの主な事業である「バリアフリーマップ」をいかに見やすく、あるいは進化させていくにはどうすれば良いかが課題です。23年度は「バリアフリーマップ」と「ハザードマップ」を融合させた地図を作成しました。「バリアフリーマップ」と聞くと障がい者や高齢者が使うものでしょうと考える人が多いのが現状です。多くの方に利用してもらうにはどうすればよいか、役立つものとなるのか、私には関係ないと思う人を減らしていくためにどのように進化させるかを考えていきます。
また、ボランティア参加の調査や自治体、企業向けの研修の内容の進化も必要です。一番問題となるのは雨の日です。現在は、車いすを使い、必ずまち歩き調査を講習会に実施しています。雨天時に、どんな内容に差し替えれば満足が得られるか等のアイデアを考えていきます。
パートナー団体 | 「NPO法人リーブ・ウイズ・ドリーム」 <バリアフリーな街づくり・仲間づくり> まちの移動に難しさを感じる人や彼らを支える人達は(予備軍も含め)これから増えていくでしょう。弊団体が情報によって少しでもお役に立てるように作成・発信しているのがバリアフリーマップです。バリアフリー調査や研修時には車いすを使用し、参加者に移動の困難さを感じてもらうことを心がけています。「視点が変わった!」これはボランティアで参加された方や研修を受けた方が1番感じたことです。彼らがまちなかで困っている人に声がけすることができるように、関わっていけるようになっていくことも私たちが目指すところです。 |
---|---|
事業内容 |
⑴バリアフリー情報地図の作成、更新 ⑵学校に対し、バリアやバリアフリーに関する授業の実施 ⑶自治体、企業に対し、バリアやバリアフリーに関する研修の実施 |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 4人 (総務・人事:1人 Webエンジニア:1人 福祉サービス:1人 化学技術者:1人) |
スケジュール | 期間:2024年2月~2024年5月 2024年2月1日(木) :CommonRoom 101 2024年2月12日(月) :Kick Off 2024年3月25日(月) :中間報告会 2023年5月10日(金) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
キックオフミーティング(2/12)は、自己紹介を中心に行いました。初対面ながら趣味の話などで、終始和やかな雰囲気でスタートしました。コツコツ進めることが好き、試行錯誤が好きなど、色々な背景を持ったメンバーが集まりました。
定例ミーティングは、平日水曜日20:00~実施することになりました。仕事や家庭の用事で参加できない場合は、議事録や録画を活用し、フォローしています。今までに2回(2/21、2/28)定例ミーティングを実施しています。
定例ミーティングでは、バリアフリーについて、各自が普段使用している通勤ルートや地元で感じたことを共有しながら、バリアフリーマップやまち歩き調査の課題などを考えています。その中で、バリアフリーなどの社会貢献活動とは、真面目に取り組まなければならないイメージがあるという気づきから、今後は、楽しく、ワクワクしながら取り組める社会貢献活動について考えていきます。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
キックオフミーティングから1か月も経っていませんが、団体ー社会人間で積極的なコミュニケションが見られます。毎回のミーティングでも、双方から質問もあり、双方に新たな視点が生まれてきています。バリアフリーマップだけにとらわれず、楽しさ、ワクワクするコンテンツであれば、自然と人が継続的に集まるという視点で、課題に向き合っています。
ミーティングを重ねるごとに、それぞれの得意を活かした活動も増えつつあります。また、楽しさ、ワクワク感を大切に、二枚目の名刺のValuesにある「新しいことに意味がある」を体現すべく取り組みを進めています。仕事とは異なる環境で、メンバーみんな、笑顔が多く、楽しみながら取り組みを進めています。メンバーの個性も少しずつ見えてきて、今後、リーブ・ウィズ・ドリームと社会人メンバーがどのように融合していくか楽しみです。(けんさん)
【プロジェクトの進捗状況】
取組む課題の設定を「街歩き調査・研修のアップデート」、「SNSの活用」の2つの課題とし、どちらも団体活動の「ワクワク感、楽しさ」を伝えるためにどうすればよいかを軸に取り組んでいます。3/30(日)には、街歩き調査を現地で体験したことで、課題・問題点を再確認しました。どのようなガイドブックにすれば、見やすいか?調査しやすいか?などを議論し、プロトタイプを作成しました。実際に体験したことで、調査と研修の違いも実感でき、ガイドブックを分けて運用するという提案に至りました。また、街歩き調査体験時に、SNS活用を想定して写真・動画を撮影し、このコンテンツをもとに、SNSにどのような記事を投稿すればよいかを検討しています。今後は、テスト運用を開始する予定です。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
キックオフ当初に比べ、プロジェクトのアウトプットをよりよくするための議論が活発に行われています。議論だけにとどまらず、実際にプロトタイプの提案などを行い、今までのガイドブックとは一味違うガイドブックの作成に試行錯誤しています。街歩き調査や研修の「楽しさ、ワクワク感」をどのように伝えるか?この難しい課題を解決するべく、社会人メンバーが色んな角度から検討を重ねています。団体が実施する企業研修で、プロトタイプを検証し、そのフィードバックを受けて、より良いものになるように再検討していく予定です。
年度末、年度初めで団体、社会人ともに「一枚目(本業)」で忙しい状況ですが、一枚目を言い訳にせず、団体、社会人双方それぞれができることに取り組んでいます。最終報告に向けて、これからもっと良いアイデアが生まれ、形になっていくこといくことを期待しています。(けんさん)
【プロジェクトの結果】
★街歩き調査・研修の内容に見直し
①企画にゲーム性をもたせてわくわく感を!!
→固いイメージを和らげる
楽しんで調査してもらう
②調査説明用のガイドブックの改善
→説明時間を短縮して調査時間の確保を
③調査イベントの料金体系見直し
→ 今後の活動維持のためにも、調査企画内容(個人参加、企業研修等)に合わせた料金体系を検討
★instagram(https://www.instagram.com/lwd_tokyo/)の開設
①調査の動画や参加者の生の声などを発信
→ 親近感をもってもらう
②バリアフリーの豆知識を発信
→ カジュアルな印象をもってもらう
③企業研修の発信
→ (可能であれば)会社名を出すことで
信用、実績につながる
プロジェクトの成果として、団体活動のワクワク感を伝える足がかりを作ることができました。具体的には、調査時に活用しやすいようにガイドブックの内容を見直したり、研修時にゲーム性を持たせて、楽しんでもらえる研修提案を行ったり、インスタを開設し、活動内容やバリアフリー情報を広く発信できるようになりました。また、今後、発信するネタ集めも行い、今後の定期発信に繋げるように足がかりを作りました。
【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
普段、バリアフリーとあまり関わりが少ない社会人メンバーが多い中、始まったプロジェクトでした。初めは、団体メンバーからのバリアフリーの重要性・必要性の説明に聞き入る社会人人メンバー。回を重ねるごとに、素朴な疑問、質問を団体に確認するようになり、徐々に対話がスタートしていきました。
対話を重ねていく中で、団体メンバーの課題感にも変化が起きてきました。そして、コモンルーム時に持っていた課題感とは、変化した形でのゴール設定となりました。
この変化は、団体メンバーと社会人メンバーが対話を重ねることで、見えてきた課題感に他なりません。バリアフリーの知識が少なかったから生まれた課題感であったように感じます。このプロジェクトを通じて、あらためて専門的知識よりも、メンバーそれぞれの個性を活かし、想いでつながる大切さを感じました。
また、社会人メンバーは今回のプロジェクトを通じて、普段、何気なく生活している場面でも見過ごしていることがたくさんあることに気づきを得ました。通勤で使用している駅、買い物に行くお店、遊びに行った先など、あらゆる場面でバリアフリー環境に目がいくようになりました。この変化もとても大きな変化であったと思います。
今後は、このプロジェクトで得た新たな視点を持って、引き続き、仕事や様々な活動で活躍されることを期待しています。
(けんさん)