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【最終報告】CR99 一般社団法人もも すべての子ども若者が自分の未来に希望を持つことができる社会へ

プロジェクトの概要

一般社団法人ももは、生まれ育つ環境に左右されず自分の未来に希望が持てる社会を目指して、10歳~20代前半の子ども・若者の居場所づくりをしています。不登校、発達障害、ひとり親家庭など孤立しやすい状況の方に向け、居場所支援や教育支援などに取り組んでいます。今後は「オンライン教育」や「ステップアップホーム」の新規事業を計画しており、本プロジェクトでは新規事業を進めるために不可欠となる「運営の基盤整備」と「潜在的な利用者へのアウトリーチ」に取り組む予定です。

パートナー団体

一般社団法人もも

一般社団法人ももは「子ども若者が安心して力を発揮できる地域のプラットフォームをつくる」をテーマに活動しています。学校に行っていない子どもたち、学校に通っている子どもたちも、家や学校に加えて安心して過ごす・話す・学ぶ・遊ぶことができる場所を地域のなかにつくっています。

事業内容

1.居場所支援:居場所づくり活動、スポーツ・レクリエーション活動

2. 教育支援:学習支援教室、キャリア教育・体験活動

3. 暮らし支援:子ども食堂(りこのキッチン)、フードパントリー、もも若者宅配便(物資郵送)、ショートステイ

4.相談支援:個別面談、訪問・同行支援

参加メンバー

・社会人メンバー計  7人

(職種:マーケター2人、児童指導員1人、事務職1人、購買、1人、営業1人、人事1人)

スケジュール

期間:2023年10月~2024年1月

2023年10月03日(火)  :CR99

2023年10月11日(水) :Kick Off

2023年11月30日(木) :中間報告会

2024年01月 17日(水) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

CR99での一般社団法人ももの熱いプレゼンに共感した7名の社会人メンバーに参加いただいています。

キックオフミーティングでは自己紹介に長めの時間を取り、各メンバーの仕事・趣味・得意/苦手・参加理由・期待等を共有することで相互理解を深めました。

また、団体から事前に提示された課題は「オンライン教育支援のコンテンツ作り」と「ステップアップホームのためのクラウドファンディングやサポーター募集」でしたが、表面的な課題ではなく「想い」に共感し本質的な課題に取り組みたいといった議論が生まれ、課題を深堀りしていきました。団体へのヒアリングを重ねていくうちに、新規事業を進めるための真の課題を「運営の基盤整備」と「潜在的な利用者へのアウトリーチ」と設定し、2チームに分かれて進めることになりました。週1回の定例ミーティングだけでなくゲリラ飲み会なども開催し、親睦を深めながら和気あいあいと進んでいます♪

果物の桃をイメージした「ももポーズ」も決まりました🍑

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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普段の職場とは異なり、異なる年齢・性別・職種の初対面のメンバーが集まったことで、より心理的安全性を意識したコミュニケーションが生まれていると感じます。特に定例ミーティング開始前は単なるアイスブレイクではなく、もっとお互いを深く理解し合いたいといった声から、各会1人5分程度で「私のオススメ」を紹介する時間を設けています。

また、団体から事前に課題は提示されていたものの、団体の想いをしっかりと理解した上で本質的な課題解決に取り組みたいと、自発的に課題を深堀りする姿勢が素晴らしいです。

こういった流れから団体と社会人メンバーがまさに1チームとなり、何でも言い合えるとても良い雰囲気ができているように思います。デザイナーとしてもプロジェクトの今後にワクワクが絶えません。(なべ)

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

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中間報告前に香川県高松市にある一般社団法人もも(まなびやもも)に社会人メンバーが訪れ、実際の雰囲気を感じるとともに利用者と直接話をすることで、ニーズや課題について考えを深めることができました。また、ほとんどのメンバーが参加したので、団体代表のえりこさん・たかひろさんやメンバー同士のリアルな交流ができ、チームビルディングとしても有意義な時間となりました。また、ももの協力者・支援者・ファンが非常に多いことも認識できました。

ももの課題を業務整理に取り組む「基盤チーム」と「魅力発信チーム」という2つのチームで課題の分析に取り組んできました。業務整理チームは「みえない業務」にまで踏み込んだ業務の棚卸分析を実施、さらなる業務整理と効率化を通してももが自走できる土台作りを目指します。魅力発信チームは、ももの関係者を整理し、もっと上手に頼り/頼られる団体を目指して、ももの良さをどこにどうやってメッセージを届けるのか、アイデアを出し合っている段階です。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

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実際にももへ訪問しメンバー間でリアルな交流できたたことで、より一致団結した雰囲気が生まれています。中間発表では社会人メンバー全員でプレゼンを行い、和気あいあいと発表者がバトンタッチしていく姿が印象的でした。また、中間の振り返りとしてKPT法(Keep, Problem, Try)を用いて以下のように現状を整理しました。

【Keep=良かったこと(今後も続けること)】

・ももの想いを最優先できている

・意見を気兼ねなく言え、納得するまで議論できている

・メンバーの得意分野や強みを活かすことができている

・プロジェクト初期に現場を訪問し、子どもたちやスタッフの生の声を聞けた

【Problem=悪かったこと(今後はやめる)】

・プロジェクト初期は緊張や遠慮で本音を言えなかった

・自分を偽ってできる人のフリをしていた

・ミーティングの開始時刻が遅く、会議時間も長くて負荷が大きい

【Try=次に挑戦すること】

・Must(もものためにすべきこと)やCan(自分ができること)だけでなく、Will(自分がやりたいこと)にも目を向ける

・ミーティング時間、アジェンダの見直し

・想いに寄り添い成果物を作る

取り組む課題が明確となり現状整理もできたことから、最終報告会までにどんな成果物ができあがるかとても楽しみです! 

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

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中間報告後にWill(自分がやりたいこと)にも目を向け、新たな取り組みとして「オンラインコンテンツチーム」が立ち上がりました。最終報告会での3チームの成果物を以下にご紹介します。

1.基盤チーム

ももの業務を5つに分類し整理しました。経営・事業運営関連では、必要な情報を一元管理することを目的にNotionというツールを導入し雛形を作成しました。予算・経費関連では、ツールを紹介しもも側で導入を検討いただいています。寄付関連では、直接持ち込みや振り込み分の寄付をNotion上で可視化できる雛形を作成しました。スタッフ業務管理関連では、ツールの紹介とスタッフの活動記録のフォーマット案を作成しました。子ども情報管理関連では、ヒアリングフォームの改良案を作成しました。

2.魅力発信チーム

社会人メンバーの人脈を活かし、他NPOの広報担当者と新規顧客開拓や情報発信についての活動現況や考え方のディスカッションを実施しました。若者フォーラムに関しては、2024年6月の実施に向けて最終報告会後も社会人メンバーがサポートを継続する予定です。学校現場での活動に関しては、高松市内の有力な教諭と関係性を構築でき、学校現場への入り込みの第一歩を踏み出しました。新規事業案(ステップアップホーム、出張居場所、放課後等デイサービス)に関しては、事業ごとに立ち上げに必要な条件や資源、実際のアクションや既存団体をまとめた資料を作成しました。上記取り組みを繋げる最も意味のある成果物として、ももの魅力を発信する「もも通信」を作成しました。「もも通信」は、ももの活動の周知やご寄付ご支援のお礼・お知らせなど、様々な人との関係を深めるための情報発信のプラットフォームになることが期待されます。

3. オンラインコンテンツチーム

「ももカレッジ」は「多様な人と、生き方に出逢う」をコンセプトに社会人がこれまでの人生について子供たちに話しながら交流する行事です。「ももカレッジ」の幅を広げる目的で、オンライン版「ももカレッジ」を開催しました。初回は、フィンランドに留学している社会人メンバーの知人をゲストに招き、子供たちにフィンランドでの暮らしを伝えました。オンライン開催とすることで、遠方に住む社会人の話を聞けたり、事情によりももに来れない子供やももに興味がある子供や親にも参加いただける機会を作ることができました。

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

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プロジェクトを通した感想としては、「効率や結果でなく『想い』にフォーカスしたももの活動は、人の役に立つことの純粋な喜びを思い出させてくれた」「普段仕事しているだけでは出会えなかったであろう素敵な団体さん&メンバーに出逢えて、参加して本当によかった」「『想い』で人が動くってこういうことだな、と気付かされる濃くて熱い日々だった」「表面的な課題解決に留まらず、思いに寄り添い一致団結できた」「みなさんがいれば何があっても大丈夫、これからも前に進んでいける、そう感じる3か月間だった」「それぞれの得意や関心にあわせてチームにわかれ同時並行していくチームワークは感動でした」というコメントがありました。

この3か月を振り返ってみると、非常に魅力的なメンバーが揃ったことはもちろんですが、プロジェクトの開始当初に代表のえりこさん・たかひろさんからの「みなさんはすでにもものメンバーです、『ももさん』ではなく『もも』と呼んでください」といったコメントや、ミーティングやチャットでも社会人メンバーから「ももの想い」や「We are もも」といったキーワードが飛び交い、まさにONE TEAMとして取り組めたのがとても素敵でした。プロジェクト終了後もメンバー間で関係性を持ち続け、今後のももの活動の飛躍を見守っていけたらと思います。3か月間本当にありがとうございました!

 

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