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【最終報告】CR97 シングルズキッズ株式会社  〜自分の枠を飛び越えてみよう! 笑顔があふれる社会を目指して~

プロジェクトの概要

シングルズキッズは設立から8年経っていて、少しずつシェアハウスの数も増えてきていますが、経営的な課題があります。シェアハウスの賃料収入が主な収入源ですが、物件の借り上げコストを下げることが難しく、収支は厳しい状況です。他のNPOとの協業案件で補助金を貰うケースもありますが、今後の事業拡大に向けて安定した収益を確保することが課題です。

 収支を改善するには企業との連携を強化したり、知名度を高めることで家主から安い賃料で物件を借りられるようになるなどが必要になります。本プロジェクトを通じて収支改善の手がかりを見つけて、具体的なアクションの実行まで取り組むことを目的とします。

パートナー団体

「シングルズキッズ」

シングルズキッズ=ひとり親で育つこどもたちが、心穏やかに暮らせる社会をつくるため、楽しく幸せな住まい・環境、豊かで温かな多世代との繋がり・体験を提供し、子どもたちのHAPPYを増やす、ということを経営理念に掲げています。心の拠り所となる、ホッとできる止まり木のような場所としてシェアハウスを提供するとともに、ママたちが「孤育て」の悩みや不安から少しでも解消できるような環境を作ろうとしています。

事業内容

 ⑴ ひとり親とこどもの生活支援

 ⑵ シェアハウス、下宿の運営管理

 ⑶ 飲食店の運営

参加メンバー

・社会人メンバー計  7人

スケジュール

期間:2023年8月~2023年11月

2023年8月1日(火)  :CommonRoom 97

2023年8月8日(火) :Kick Off

2023年9月29日(金) :中間報告会

2023年11月 17日(金) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

Kick Offは2時間をかけて、自己紹介を中心に進めて相互理解が少し進んだ感覚がありました。

 その後、毎週水曜に定例会を実施することを決めて、進行役を持ち回りで担当するなどのルールが決まっていきました。初めての定例会では、シングルズキッズが抱える課題の深掘りをしていきました。まずは代表の山中さんから改めて課題の説明があり、その後社会人メンバーがいろいろな切り口で質問をしていきました。顧客ターゲット層、物件を決めるときの基準、ニーズの把握方法、稼働率、収入源、PR方法、付加価値、などなど各自が質問や意見を述べ合いました。自分一人では得られなかった視点に気づかされたと、山中さんも感想を述べていました。今後の展開がとても楽しみな滑り出しです!

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

まだまだ手探りな状況ではありますが、参加者のモチベーションはとても高く、何とかしてシングルズキッズの課題解決に役に立ちたいという思いが伝わってきます。今後はチーミングのプロセスが始まっていくわけですが、積極的に関わっていこうというスタンスが伝わってきますので、同じゴールに向かって協力し合っていくチームワークが醸成されていくことは間違いないと確信させてくれる雰囲気が出ています。

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】
シングルズキッズが運営するシェアハウスを訪問して、実際の雰囲気を感じるとともに入居者と直接話をすることで、ニーズや課題について考えを深めることが出来ました。また、ほとんどのメンバーが参加したので、団体代表の山中さんやメンバー同士のリアルな交流が出来、チームビルディングとしても有意義な時間となりました。
シングルズキッズの課題を収支改善と幸福度・認知度アップという2つに絞り、それぞれの分科会を立ち上げました。どちらの分科会に行くかはメンバーの判断に任せましたが、偏ることなくスムーズに分かれました。収支改善チームは現在のビジネスモデルを分析して、今後取るべき方向性を模索しています。幸福度・認知度アップチームは、過去に実施したアンケートの分析から始めて、シングルズキッズの良さをどこにどうやってメッセージを届けるのか、アイデアを出し合っている段階です。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
 4回目の定例ミーティングくらいから、それぞれの個性が発揮され始め、チームの中での役割が定まり始めてきました。中間発表時の感想でも、会社組織であれば役職があり意思決定プロセスが明確だがSPJではそれが明確でないにも拘わらず、全員の合意が取れて方向性が決まっていくプロセスに驚いた、というコメントが複数見られました。
 ただ、SPJに対する取り組み姿勢には温度差が見られます。自分に割り当てられたことだけをやってくる人もいれば、他の人やチームの取り組みにも意見を述べる人もいます。本業との兼ね合いもあり、コミットメントの度合いは人それぞれですが、やり切ったという達成感をもってプロジェクトを終えることが出来るように、最終報告までの1ヶ月間の熱量が上がっていくことを期待しています。

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの結果】

 中間報告の後、本業や体調不良のため欠席を余儀なくされる人が何人か出てきて、議論が停滞する場面も見られました。しかし、豊島区の川瀬議員にZoomで定例ミーティングに参加いただいてシングルマザー支援施策について議論をしたり、豊島区役所を訪問してシェアハウスの提案をしたり、自分の会社の広報部と話をしてPRについて教えてもらったり、活動量は確実に増えていきました。

 その結果として以下のような成果物を残すことが出来ました。

【収益改善チーム】

・豊島区の区営住宅の政策空家を「MANAHAOUSEソシエ(仮称)」として活用する提案書

・登戸の空家物件を「コネクティングルームMANAHOUSE登戸(仮称)」として、シングルマザーや近隣の学生がシェアハウスとして活用する提案書

【認知度向上チーム】

・紙媒体によるPRのためのリーフレットやチラシ

・SNSやプレスリリース発信のテンプレート

・音声コンテンツを活用するためのデモコンテンツ

 

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

 欠席者が増えたことによって、定例ミーティングのファシリテーター担当を急遽変更することが多かったのですが、必ず誰かが自発的に役割を引き受けてくれるなど、チームワークと助け合いの雰囲気が生まれました。Slack上でのコミュニケーションも活発になり、定例ミーティングの間にアクションが進むようになっていきました。

 プロジェクトを通した感想としては、「今まで知らかった世界に触れることが出来た。ネットニュースでは分からないリアルな課題を知ることが出来た」「自分の思考回路から外れることが出来た」「行動の大切さを知った」「リーダーがいなくてもプロジェクトが進むことが新鮮だった」「他の人のアイデアに乗ることで、ワクワクすることが出来た」というコメントがありました。

 メンバー間の絆も深まり、打ち上げを兼ねた忘年会を実施することが決まったり、LINEを交換して今後もシングルズキッズとの関係性を持ち続けることなど、まだまだプロジェクトは続いていくという雰囲気で終わることが出来ました。

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