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CR93 蓮葉果紅〜「いただきます!」美味しい恵みを次世代につなぐ〜

プロジェクトの概要

わたしとぼくが守る、秘密の場所。-なんにもないけど、なんでもある-

蓮葉果紅は、千葉県千葉市で、地域ゆかりの蓮根を活かした有機栽培や、日本の原風景の面影を残す古民家の管理を通して、地域活性化・地方創生に取り組む非営利団体です。

のどかな里山風景、四季折々の草花、肥沃な土地、優しい地元の人々など、豊かな地域資源を生かして、地元へ貢献し、将来的には活動を通して障害者などの自立支援など社会課題解決にも取り組むという壮大なスケールが魅力。蓮葉果紅の立ち上げ時期において、これから人々に愛される場所作りにつながる、大事な一手を考えます。

蓮根畑
パートナー団体

任意団体 蓮葉果紅(法人化予定)

代表者:成瀬久美

団体設立:2022年8月
所在地:千葉県千葉市緑区上大和田47


ロゴをクリックすると団体HPに遷移します。

 

事業内容

地域の新たな魅力を創出し、関係人口を増やし、様々な社会課題を解決するプロデュース事業

・耕作放棄地を活用した、地域特産品の栽培・販売

・みどりの食糧システム戦略に向け環境問題を改善した有機・自然農の推進

・空き家となった日本の伝統的家屋の修繕・維持

・竹林整備や多生物との共存を探る里山保全

・地域の魅力に関する情報発信とインバウンド戦略

・地域の自然環境を生かした農作業やリトリート体験クラス、教育プログラムの企画・実行

・古民家や田畑のスペース貸し事業

・多様な人材コミュニティの場づくり

参加メンバー

社会人メンバー計6人(コンサルタント:1人 国家公務員:1人 自営業:1人 事業企画:3人 )

年齢構成:20代1名、30代2名、50代3名

男女構成:女性2人、男性4人

主な参加動機:

  • 社会の課題解決に携わってみたい。
  • 自分の強みを特定し生かす場所を見つけたい。
  • 本業だけの生き方に不安があり、会社以外の繋がりを持ちたい。
  • 本業に活かせるような何か新しいことを身に付けたい。
  • 自然環境保護や里山保全に興味がある。
スケジュール

期間:2023年4月~2023年6月

2023年4月14日(金)説明会(CommonRoom)

2023年4月25日 キックオフミーティング

2023年6月7日(水)中間報告会

2023年7月24日(月)最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~中間報告前)

【プロジェクトの進捗状況】

4月24日 キックオフ

お互いにたっぷり自己紹介。全員の共通理解として「あなたが思う地方創生とは」を語っていただきました。

5月1日 理解を深める1(社会課題、大賀蓮、耕作放棄地など)

支援団体のプレゼンから、各自で興味のあるテーマや知らなかった単語について調べてもらいお互いに理解を 深めました。

5月8日 理解を深める2(重要なテーマについて理解を深める)

団体の目指す方向性として大切な「リトリート」という概念について代表の方に語ってもらいました。メンバーの何人かは実際に現地に足を運び農業を体験しました。

 

5月15日 未来創造会議

これまで理解してきたことをベースに、団体が目指す方向について意見交換をしました。蓮葉果紅の世界観についてメンバーが掴みかけた瞬間でした。

5月22日 作戦会議

メンバーだけで現状と課題の整理。蓮葉果紅の世界観に共感してくれる人を増やすために、現在の利用者に取材をし、発信する案が出ました。今までで最も活発な議論となりました。

5月29日 活動支援策に関するご提案

会員・リピーターボランティア・パートナーの方々にアンケートや、インタビューを実施し、HPコンテンツとして発信するほか、カスターマージャーニー(利用者のプロセスと意思決定までのストーリーを見える化したもの)をご提供する案について説明しました。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

(参加社会人の変化)

・「地方創生」について最初はぼんやりした印象だったのが、「特産品」や「地元の人」など具体的なキーワードで捉えられるようになりました。

・話を聞くだけでなく、自ら現地に足を運び、積極的に理解しようとする姿勢が見られます。

・会社以外で自らの強みを発揮したいという方は、積極的にアウトプットを出しています。

・人前で話すことが苦手という方が、関心のあるテーマになると流暢に話されています

・自分の意見を発表する際に慣れないツールの活用に挑戦されている方がいました

・仕事だけの生き方に疑問を感じていた方は、積極的に時間を作ってメンバーと意見交換をしています。

・メンバー同士の意見交換が活発になってきました。

(団体の変化)

・これまでの活動を改めて人前で言語化することにより、何ができていて、何ができていないかがより整理されてきています

・参加メンバーからの質問に答える中で、大切にしたい価値観や、その優先順位がより明確になってきています

これからも皆様の変化から目が離せません!(ルーシー)

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

6月5日 アンケート項目の作成及びレビュー

蓮葉果紅のコアメンバーや利用者が日頃どのようなことを感じているのか、仮説を立て、それが検証できるような質問事項をみんなで考えました。

6月10日 

蓮葉果紅で農作業を手伝ったのち、千葉公園における大賀蓮祭りへ参加。開花したばかりの大賀蓮を見て感動を共有しました。大賀蓮の魅力を改めて認識し、蓮葉果紅の未来について話が盛り上がりました。

 

6月12日 アンケート項目の精査

たくさん出たアンケート項目を、話し合いながら、絞り込み、最終版を作り、団体側とも合意をとりました。

6月19日アンケート項目修正版共有

Googleフォームを使用して、実際にアンケートを作成し、メンバー間で最終チェック。大詰めを迎えます。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

(参加者の変化)

・メンバー全員で毎日連絡を取り合うチームワークが発揮されました。

・チームが過剰に同調して小さくまとまっている印象を受けました。

・初心に立ち返ってもらうため、このプロジェクトにかける思いなどを改めて個々で振り返る時間を設けました。

それぞれの想いを大切にしながら、思う存分、残りの時間を走り抜けて欲しいと思います。(ルーシー)

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【後半の取り組み】
6月26日(月)初心に立ち帰る
定例ミーティングの前に、メンバー一人一人と個別面談をし、プロジェクトの参加当初にやりたかったことができているかを話し合いました。定例ミーティングでは、本来やりたかったことを話し合い、残りの時間で何ができるかを考えていただきました。

7月3日・10日(月)取り組みを共有
アンケート結果を見ながら、蓮葉果紅の発展に寄与するアイデアを出し合いました。人の数だけ、アイデアが出てきました。
・アンケート結果から伺える蓮葉果紅の9つの方向性
・アンケート結果を活かして、近隣の幼稚園児たちに野菜の栽培から収穫までの体験できるプログラムの検討
・農林水産省が提供する農村漁村振興交付金に関する調査
・農業NPO法人に関する調査
・アンケートに回答してくれた利用者の声を活かしたボランティア向け蓮葉果紅宣伝ポスターの作成
・耕作放棄地の開拓方法調査

7月17日(月)海の日 集まれるメンバーで千葉県の古民家に集合!

 

 

7月24日(月)泣いても笑っても最後の最終報告会
最終報告では、これまで話し合ってきた成果を発表しました。

【プロジェクトの結果】

1:賛助会員・コアメンバー・ボランティアを対象としたアンケート実施

2:アンケート結果をもとにした考察・9つの方向性の提示

3:アンケート結果をもとにした「体験価値」を重視したHP改修案

4:アンケートで得た利用者の声を生かしたボランティア向けポスター作成

5:幼稚園児向け農業体験プログラムのご提案

6:交付金調査報告

7:蓮葉果紅カレンダー作成案

8:耕作放棄地の開拓案(プロジェクト終了後も継続中)

9:NPO農業法人化に向けた支援(プロジェクト終了後も継続中)

10:元水泳の国体選手のメンバーが蓮葉果紅の提供する子供向けプログラムにおいて水泳教室の実施(プロジェクト終了後の8月に実施予定)

11:キャリアコンサルタントの資格を持つメンバーが、蓮葉果紅を利用するミドルに向けたキャリア開発プログラムご提案(プロジェクト終了後に実施予定)

このほか、野菜卸の自営業を営むメンバーが、プロジェクト終了後に、蓮葉果紅と事業連携し、蓮葉果紅が栽培した野菜の流通を支援する予定です。

【最終報告会でサプライズ!】

最終報告会では、プロジェクトの取り組みを報告した後、メンバーから団体に向けて感謝のメッセージを発表しました。それぞれにとって一期一会の出会いとなったことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】

このプロジェクトを通して参加者が経験した変化について、対話やアンケートを通して得られたことを下記にまとめました。

(参加者の変化)

【生き方への刺激】

・大きなテーマに対して、情熱と志を持って立ち上がった代表の姿に刺激を受けた

・自分は会社勤めしかしたことがなく、安定と保護の中で生きてきたが、ご自身の信念と夢と情熱と使命感を持ってダイナミックに歩まれている代表の姿に憧れた

【サードプレイスとの出会い】

・サードプレイスを持つことが、視野が広がり、人生を豊かにしてくれるという実体験を得た

・自身が「やってみたい、これは自分の取り組むべき課題」と思っていたことを実現できる場所が見つかった

・レンコンや畑で育つ作物の成長に心動かされ「本気で蓮葉果紅の為に貢献したい」と思うようになった

【学び】

・代表らが「蓮葉果紅のある千葉を魅力的にしたい」という考えを聞き、「そういう考えもあるのか」と大変学びになった

・自分自身の意見をもち伝える勇気を得た

・今まで興味を持ったことのないテーマについて、自分の知らないところで一生懸命活動されている人の存在を知った。普段興味がないことも、その裏側で動いている人がいることに想いを馳せるようになった

・立派な成果物を出すこと以上に、そのプロセスにおける気づきや変容が大事であるという気づきに出会えた

・プロジェクトの課題を把握する上で、職業病とも言える自身の思い込みがあることに気づいた

・自分は、我を出すより、人の意見を引き出し、集合知としてまとめることの方がうまくいくという気づきがあった

・プロジェクトの最中に沢山のモヤモヤ・違和感を感じたが、そこに自分の成長の糧があるという学びがあった

・何かに向き合うときは、ポジティブな面を見て、ありたいこと・やりたいことを創造してゆくというアドバイスをいただいた

【内省】

・今まで人から言われたことばかりやってきたので、やりたいことをやって良いと言われても、何をどうしたら良いかわからない自分がいた

・他人の意見に同意しているだけではダメなんだという反省があった

・気がつくと他人任せにしてしまう癖があると反省した。主体的になってこそ楽しいんだと思い出した

・プロジェクトを通して作ったものが、相手に本当に喜ばれているのだろうかお役に立てているのかと内省した

・活動する中で、自分の存在意義や、ほかの皆さんほどコミットできていない中途半端さなどに悩むことがあったが、自分は自分らしく関われば良いのだと思えるようになった

・自分が何をしたいのか、何ができるのか整理できないことがわかった

【個人的な変化】

・今夏は蓮にハマり、すっかり蓮好きになった

なお、参加したメンバー全員は、引き続き蓮葉果紅のサポートメンバーとして残ることを希望しました。プロジェクトとしては一旦中締めとなりますが、メンバーと蓮葉果紅のご縁は続きます。

 

(団体の変化)

・気づかなかった提案をしていただき、素晴らしい化学反応が生まれた

・メンバーと打ち合わせを重ねるうちに、地域連携の必要性をますます意識するようになり、社会福祉協議会をはじめとするこども食堂との連携を始めたり、地元のパイプや協力を得るために動き出した

・蓮葉果紅の魅力についてどのようにアピールしたら良いか具体案をいただけて、会員営業やファン層獲得に向けてさらに意欲が高まった

・中長期的に関わりたいと意思表明をしてくれるサポーターを得た

 

<二枚目の名刺より所感>

二枚目の名刺のプロボノは、成果を出すことに加えて参加者に気づきや変化をもたらすことを目的としています。

蓮葉果紅のプロジェクトは、切り口が多く、当初は議論が発散することを想定しまていましたが、「やりたいことをやれば良い」と言われて立ち尽くしてしまう参加者の姿が印象的でした。そのまま任せてもうまくいきそうなところを、あえて止めて、一人一人と向き合う時間を作りました。この3ヶ月間が、どういう結末を迎えても、参加者全員にとって何か意味のあるものになることに腐心しました。一人一人の心の中に、ポジティブな変化が起きて、少しでも今後に生かされることを願います。

蓮葉果紅は、個別の社会課題解決はもとより、心の平和を感じられるような理想郷を作り上げることで社会に貢献しようとしている団体です。壮大なスケールの物語が始まろうとしている時に、立ち会えたことが嬉しいです。私にとってとても思い入れのある団体となり、今後の展開に目が離せません。これまでは代表の人脈を中心に支援者・利用者を開拓していましたが、NPO法人化を目指す中、団体の社会的存在意義や活動内容について、より多くの方に理解をしてもらうステージに入っています。このプロジェクトを通してメンバーと対話を重ねたことが、今後の団体活動や発信に活かされることを願います。(ルーシー)

 

 

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