「将来世代の成長のために、社会貢献に取り組んでみたい」
一方で「何から始めたら良いか分からない」と、一歩踏み出すことに、ためらいを感じる社会人は多い。
自分の「想い」を「行動」に変えていくきっかけとしたい。
今回のパートナー団体は、「障がい者も健常者も一緒に生きる共生社会の実現」という課題を将来世代のために解決していく活動をしている。
本プロジェクトを通し、自分らしい生き方を見つけてもらうとともに、社会貢献活動に関わる第一歩として欲しい。
パートナー団体 | 「特定非営利活動法人laule’a(ラウレア)」 神奈川県藤沢市を拠点に、放課後等デイサービス・生活介護を運営しているNPOです。利用しているのは、車いすで生活している肢体不自由児者や、医療的ケアが必要な子供から大人までです。彼らの居場所づくりを進めながら、「多様な体験」をテーマに家庭や学校などではできない経験づくりを(キャンプ、気球、海遊びなどを提供しています。団体設立から8年が経過しました。事業所は4ヵ所、スタッフ数は100名近くになっており、新卒のスタッフも増えてきました。このあたりで一度団体の歩みや理念などを振り返る機会を設けたいと思っております。それを踏まえて、団体がもつ強みを再認識し、スタッフ一人一人がより主体的に活動できるような風土づくりを進めていきたいと思っております |
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事業内容 | 放課後等デイサービス「遊びリパーク リノア」を運営 【支援の想い】 障害がある子どもたちは、体を動かすことや外で遊ぶこと 子どもたち同士で遊ぶ機会が制限されています。 子ども時代に経験できることを、障害があるという理由で制限したくない。 そのような想いを胸に、リノア は以下の「4つの願い」を形にしていきます。 ・ありのままを受け入れる『居場所』であること ・安心してチャレンジできる『安全基地』であること ・子どもから大人まで楽しめる『遊び場』であること ・社会で生きる『学び場』であることチャレンジできる機会創出を大切にし、こどもたちの無限の可能性を拡げていきます。 【団体の課題】 ・認知拡大に向けたマーケティング支援 ・組織内の意思統一・ミッション・ビジョンの浸透 |
参加メンバー | ・社会人メンバー計 6人 (職種:営業3人 システムエンジニア2人 事務1人) |
スケジュール | 期間:2023年3月~2023年6月 2023年3月04日(土) :CommonRoom 92 2023年3月16日(木) :Kick Off 2023年4月27日(木) :中間報告会 2023年6月15日(木) :最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
キックオフミーティングは社会人メンバー6名、ラウレアメンバー6名と総勢12名の大所帯で賑やかにスタート。
団体メンバーには、人柄の良いフランクなメンバーが勢ぞろい。参加メンバー間の対話も毎回、雰囲気良く活発に行われている。
一方で、お互いに気遣い、様子見の発言も多いことと、進むべきゴールが定まっていないこともあって、各自が発散して回を重ねることが増えてきた。
あえて、反対の立ち位置から、ボールを投げ込み、先ず最初の一歩を踏み出し自分の殻を破るメンバーが出てくることに期待をしている状況。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
キックオフ後翌週の団体のイベントに、自ら足を運び団体の現状や課題に手触り感を掴みたいと一歩を踏み出したメンバーがでてきた。
打ち合わせ時に共有されたことに、心を動かされた団体メンバー、触発された社会人メンバーはいたものの、他メンバーの次の行動変容を促すまでには、まだ至っていない様子。
想像の中で、耳障りの良い言葉で対話が続く傾向もでてきたためより具体的に、聞いてみたいこと、話したいけど、実は話せないことなど遠慮を捨てて、本音の対話ができる場づくりができるようサポートして社会人メンバーの成長や団体メンバーの気づきに繋げていきたい
【プロジェクトの進捗状況】
中間報告会までに7回の対話を実施。団体の運営メンバーも社会人メンバーと同様に、自らの手上げで主体的に参加。自分事として考えるメンバーが集まったこともあり、お互いの対話はスムーズに進む。
具体的な対話内容としては
・組織課題の共有(団体メンバーより改めてプレゼン)
・課題設定の検討
・課題内容を整理・分析
・ゴール設定の検討
上記をベースに中間報告会でプレゼン、資料作成などの準備を通じて、
社会人メンバーの『課題の自分事化』が進んできた印象。
設定した取り組む課題は
・ラウレア10の指針の見直し、再策定
・新しい指針の浸透
一方で、中間報告会にて他団体の取り組み内容を知り、
他社会人メンバーとの対話にて、進め方や考え方などの理解を
深めたこともあり、直後のミーティングにて、
本当に私たちが取り組むべき課題はこれで良いのか?
私たちはお互いに遠慮することなく、対話を進められたのだろうか?
という表面的でない、本音の意見が一人ひとりより出てきた。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
中間報告会後のアフターミーティングにて、
社会人メンバーが本当に取り組むべき課題、団体が社会人メンバーに解決して欲しい課題が改めて合致、目指すべきゴールも明確になってきた。
改めて今後の対話内容を実りあるものにしていくためには
お互いの親睦を深め、良く知ることが大切という結論のもと、
後半戦は、社会人メンバーと団体メンバーとの『1ON1ミーティング』
よりスタート予定。一人ひとりが自分の課題として考えるために、お互いの考えや想いを本音で知りたいという気運が高まり、チームとしての空気が変わりつつあります。今後の対話がとても楽しみな状況です。
【プロジェクトの結果】
中間発表後、主体的な1ON1ミーティングを通じて
お互いのことをよく知りたいと1人ひとりが思いを持って
後半戦をスタートしたことと、取組む課題を社会人メンバーの意思で
1つに絞り込んだことで、課題を自分事として考える空気が出てきた。
そしてアウトプットイメージも明確になってきた。
一方で目指すべきゴールを自分たちで行動することから、今後の団体のより
良い運営に向け、アイデアを渡すということに決めたことで、やりきった感があったかどうかは疑問が残る。
しかしながら、その結果が社会人メンバーの気づきに繋がったことが、逆に成果でもあると感じた。
【2枚目の名刺が生み出した「変化」とこれから】
勝手知らないメンバー間の中で、自身の想いを伝え、相手との対話を通じて
正解の無い答えを醸成していき、育て、導き出していくことの難しさを
プロジェクトを通して痛感したのではと感じる。特に、相手への優しや気遣いが結果として、良いアウトプットに繋がるのか?自身の想いを素直に対立を恐れず伝えるほうが良かったのでは?と改めて考える良い機会になったのではと感じる。自分で手を挙げて、自律的に参加したことで満足することなく、
この活動を通じて、自分が少しだけでも気づけたことを、これからの社会人生活の中で大切にして欲しいと感じる。アウトプットを出すことも、自身でこれまで感じれなかった何かに気づけたことも、すべて起点は相手があってのこと。いつの時代も、人と人との接点の中で、気づかされること、生み出されることがあることに気づけたのではと感じる。