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CR92 オトナタチ一般社団法人 〜将来世代の成長のために、私たちができること!~自分を変える、社会を変える~!~

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~中間報告前)

【プロジェクトの進捗状況】

このサポートプロジェクトは、団体から1名、社会人8名の構成で実施しています。団体代表のりょうすけさんは高・大学生との1on1カレッジを推進していて、熱い想いがビシビシと伝わってきます。社会人メンバー8人はそんなOtonatachiの事業に共感して集まってきた者ばかり。年齢、性別、仕事内容、その他背景は異なりますが、こちらも熱く素敵なメンバー揃いです。

メンバーは、オンラインのキックオフで初顔合わせであるため、キックオフの前から、スラックで自己紹介をしたり、ネットで16 Personalities検査をして結果をシェアし合うなど、互いに理解しあうように努めました。

<メンバーの16Personalities>

 

キックオフでは、チーミングの大切さについて話し、背景やタイプの異なる人が集まってチームになり同じ目標に向かって活動するのだという意識付けを行いました。また団体と社会人のメンバーが互いに自己紹介し、自分がなぜこの団体のプロジェクトに参加希望したかについて話しあい、お互いの理解を深める時間としました。しかし初対面であり人数も多いことから、この時点では社会人メンバーに固さが残っておりました。

この後、団体代表と社会人メンバーとの1on1をしたり、ブレイクアウトセッションを行って少人数で話し合ったり、定例ミーティングのあと残れる人だけで雑談タイムを設ける、集まれるメンバーだけでリアル懇親会を行うなど、様々な形でコミュニケーションの量を増やしてきました。それに伴い、少しずつ打ち解け、相互理解も進んできたように感じます。

プロジェクトでは、それぞれのやりたいテーマごとにいくつかの小チームに分かれて、関心の同じ者同士で話しあいが持たれるようになりました。最近は定例ミーティングの間もどこかの小チームがミーティングをしている状況です。チームごとにそれぞれのゴールイメージに向って、具体的な企画が始まりかけています。

Otonatachiチームは、3か月で収束するテーマで小さくまとめることを目指すのではなく、もっと先のOtonatachiの未来を、遠くを見据えつつ、走っていきます。そこから何が生まれてくるのか、楽しみです。

<遠くを見つめるメンバー>

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

 年齢も所属も背景も異なる社会人メンバーが8名、加えて団体さんとデザイナーで合計10人が集まれば、最初は遠慮をしたり様子見をするのも、社会人ならではの処世術かもしれません。しかしOtonatachiの掲げる価値観は「自由と多様性」。行動指針は「内発的動機に基づいて、自発的に生きる」。それなのにOtonatachiに共感して集まったメンバーがその価値観を体現していない状況で良いのかーーそれがチームが変化するきっかけでした。

 まずメンバーはグランドルールを作りました。

①表示名を呼称名に変える。遠慮なく呼び合おう!

②言葉遣いを気にせず、しゃべりやすい言い方にしよう!

③意見と質はマシマシで!様子見は抜きで!敬語はやめよう!

次に始めたのは少人数での話合いです。発起人が興味のあるテーマで呼びかけました。「この指とまれ」方式です。関心のあるテーマごとに小チームを作って活動を始めました。チームごとに企画も持ち上がっているようです。さあ、これからどう展開するか楽しみです。

チームが活性化するにはどうしたら良いか、社会人メンバーが自ら考え、リーダーシップを発揮する、そんな流れができてきています。社会人メンバー一人ひとりが楽しそうに動いていて、見ているだけでも幸せな気持ちになります。

 団体代表のりょうすけさんがオープンマインドで、プロジェクトに熱く関わって下さるのも、このプロジェクトが活性化する要因です。社会人メンバーは、だからこそOtonatachiの魅力を世界中に伝えたいと強く思うのです。 Otonatachiとこの社会人8人が出会ったのは「運命」だと思うほど、素敵なプロジェクトになりそうです。

 このプロジェクトが終わる時、このチームがどんなチームになり、どんなふうに取り組みが発展しているのか、社会人メンバーはどんな学びをこのプロジェクトから得ていってくれるのかーーこれからが楽しみ過ぎて、ワクワクが止まりません!(デザイナー:みき♪)

<キックオフミーティング>

 

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】
 Otonatachiメンバーたちは中間発表会を経て、取り組む課題が明確化し、5月の爽やかな陽気とともに新たなスタートを切りました。メンバーそれぞれの想いを原点に、団体の課題をWhy,What,Howと、丁寧に議論を積み重ねてきたことが結実。週に1度の定例ミーティングの合間も、ゴールデンウイークも、対面やオンラインで熱心にディスカッションを行い、4つのチームに分かれて、前のめりな取り組みが展開されています。

<4チームの取り組み> ① 1on1を受けている学生向け支援
② メンター向け支援
③ 1on1college卒業生向け企画
④ 世の大人たちへのOtonatachiの魅力発信、認知拡大

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

中間報告会が終わると、プロジェクトは折り返し地点です。ここで社会人メンバーの希望者にキャリアカウンセリングの機会を設定しました。折り返し地点で自らを振り返ることは、きっと個々人の成長に意味があると考えたからです。ちょうどタイミングもよかったのでしょう。社会人メンバーには、それぞれの変容がありました。

社会人メンバーはOtonatachiの価値観に強く共感して集まった者ばかりです。Otonatachiの価値観である「自由と多様性」でチームの「出力最大化」しようと取り組んできました。しばらくは様子見をしていた者も、ここに来て一気に熱量があがり、吹っ切れたように前のめりに動き出しています。残り時間が少ないと気付いた者がリーダーシップを取ってタスク整理や進捗管理をしたり、関係者にインタビューする機会を設定したり、メンバーがそれぞれの良さを出し合って協力しあい、声をかけあう姿がこれまで以上に活発に見られるようになりました。

Otonatachiプロジェクトはこれからも進化&深化します。自由と多様性を謳歌しつつ前進する頼もしい仲間たち!これからがますます楽しみです!

 

以上                         

 文責:みき♪(デザイナー)

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの進捗状況】

中間発表で他のチームから刺激を受けて、メンバーの動きがプロジェクトの成果づくりにシフト! 新たに編成し直した小チームに分かれてゴールイメージを明確にし、具体的に手足を動かすフェーズへと入っていきました。

  1. 新規チーム

1on1の良さ、Otonatachiの良さを多くの人に知ってもらいたい! 知人友人や仕事関係者からユーザー目線での認知拡大のアイデアを情報収集し、最終的にSNSフォロワーを100人以上に増やすというゴールに向かって動き出しました。その結果、最初は30名だったフォロワーが最終報告会当日132名と、目標を大きく超えました。

 新規チームの目指すところはフォロワーを増やすことに留まりません。Otonatachiのことをたくさん知って、ファンになってほしいと、Facebookへの投稿を行っています。新規チームの初投稿は、イラストで描く「Otonatachi設立ものがたり」です。ぜひみなさんもご覧くださいね。https://www.facebook.com/otonatachi.inc

 

  1. 既存チーム

 既存チームは、1on1の魅力を既に実感している卒業生を巻き込み繋がりを作ることを活動目的としました。卒業後も繋がりを作り、また今後の企画に協力してもらえる卒業生を探すために、卒業生向けメルマガを作ることになりました。2名の卒業生にインタビューしましたが、社会人になった後も1on1の経験を活かしてイキイキしている卒業生に感動!このインタビュー記事が6月の創刊号を飾りました。卒業生の笑顔が素敵ですね!

 メルマガ名は「ポスト1on1ライフ」。今後は6月、9月、12月、3月と3か月に1回の頻度で発信予定です。

  1. メンターチーム

 メンターチームの活動目的は、Otonatachiの活動の根幹である ”Otonatachiの価値を体現する“質の良いメンターを、  継続的かつ安定的に仲間に迎え入れ、活躍できる基盤づくり。そのために何をすれば良いのか、自分たちのプロボノとしての経験から考えたり、代表の長谷川さんとディスカッションを重ねました。たどり着いたのは、活動継続のために、「帰属意識」や「愛着」も大切なのではないか、それらを醸成するのは 「組織」「ひと」「価値観」「社会的意義」 を深く知る/感じることから始まるのではないかという仮説です。そしてその仮説を基に、「組織 ひと 価値観」 などが伝わる社内報を作ろうということになりました。
  社内報の名称は“Otonarisan”。「Otonatachiをより身近に」という想いをこの名前に込めました。6月の創刊号は、「Otonatachi誕生秘話」と題して、代表の長谷川さんにインタビューをしたものです。これからも継続的に発行予定です。

  1. 学生サポートチーム

 学生が1on1を最大限活用するためのサポートをしようと立ちあがったチーム。1on1の効果を最大化するためには、メンターの質だけでなく、 学生がいかに1on1の機会を使いこなせるかが、同じくらい重要。だから学生の1on1を促進するための、お助けツールを作ることに!

<コンテンツ例>

  • 1on1ってどうやって使うんだろう? (使い方が分からない学生向けに)
  • 1on1で何を話したらいいんだろう? (話すトピックが明確でない学生向けに)
  • モヤモヤするけど、原因はなに?   (課題整理ができていない学生向けに)
  • なんで1on1を使ってるんだっけ?  (変化が見えないマンネリ学生向けに)
  • 1on1に割いてる時間がない!    (忙しい学生向けに)  

学生や卒業生にインタビューして、1on1活用事例も紹介していく予定です。

 

【サポートプロジェクトを通してメンバーや団体に起こった変化】

  サポートプロジェクトの3か月を駆け抜けた今、素敵なプロジェクトだったなあと感じています。とはいえ、思い起こしてみると、最初の最初からそうだったわけではありません。

 タックマンの提唱したチーミングモデルでは、形成期、混乱期、規範確立期、活動期というプロセスでチームが形成されていくといいます。このプロジェクトも、最初のうちはお互いのことがわからず、みんなが様子見をしていました(形成期)。少しずつ自分の意見を言えるようになるとぶつかる場面も出てきました(混乱期)。中間報告会までは、形成期から混乱期に入りかけた状態で、モヤモヤを抱えながら活動をしているメンバーも多かったように思います。中間報告会を経て、取り組みの方向性が見えてきて、メンバーの強みや個性を活かした役割分担が明確になってきました(規範確立期)。小チームで何をするかが明確になり、だんだんチーム全体としても機能しはじめ、成果が生み出されるようになってきました(活動期)。そして今は互いに個性を認め合える関係性が築かれてきました。前半の試行錯誤を乗り越えることも、越境学習の貴重な経験といえるかもしれません。

では団体さんと社会人メンバーはサポートプロジェクトでの経験を、どのように感じているのでしょうか?いただいた声を一部ご紹介しましょう。

<Otonatachi代表の長谷川さん>

  • 事業・組織・私自身にとってまたとない貴重な機会になった。組織と業容を拡大せんとする年度替わり真っ只中の2023年3月からのプロジェクトは、完璧なタイミングだったとも言える。また「プロボノ」の可能性についても理解を深めることができ、組織運営の中期的な見通しにも貢献いただいた。


<社会人メンバー>

  • 年代や職種、背景の異なる人と出会い、互いの強み活かしあうことができた。様々なキャリアやバックボーンのある個人がチームとして一つになり目標達成するプロセスは貴重な体験。越境学習を満喫。本業では味わえない、充実したプロボノ活動だった。
  • とても面白く学び多き期間。答えのない問いを立てるところから始まり、自分達の問いに答えるアウトプットをどんどん出していく。このプロセス自体、一枚目に慣れきってしまっている社会人にとって、大きな経験となる。
  • 自分の強みを認識できた。メンバーから良いところを伝えてもらえたので、得意なこと・強みを言語化できて、これからのキャリアの参考になった。
  • 自分のキャリアについて改めて考え直すきっかけにできた。自分がこれから進みたい道は何であるのかを考えられた。
  • 新たな環境でも自然体の自分を出して動けた。客観的にプロジェクト全体を見ることができた。
  • 本当にやりたいことに気づき、やりたいことをやる、それが自身にとっても幸福度、満足度につながることを改めて気づいた。自分がこうしたいという想いを大切にすることの大切さを学んだ。
  • 共感できる団体に出会えた。団体と深くかかわることで自分の価値観に気づけた。
  • 団体の想いに共感し、目標を達成するために、個々が意見を出し合い、協力しあって成果を出すことができた。想いでつながる同志と協働する楽しさを実感した。
  • 団体さんの取り組みに触れ、今の自分でも貢献できることはないかと考えることが多くなった。プロジェクトで取り組んだドメインだけではなく、様々な社会課題や問題を意識できるようになった。改めて社会課題を解決するための仕事がしたいと思った。

  • すごく有意義な時間。多くの社会人の方に、この活動を知っていただき、参加してほしいなと思う。
  • 今後、別プロジェクトやデザイナーとしても関わっていきたい。

団体さんからも、社会人メンバーからもうれしいコメントをいただきました。団体代表の長谷川さんからは「貴重な機会となった」と喜んでいただき、社会人メンバーたちのコメントからは、サポートプロジェクトを通じて変化や成長を感じてくださっていることが伺えます。中には、このサポートプロジェクトをきっかけに、キャリアにおける大きなチャレンジを計画されている方もおられます。共感できる団体との出会い、多様な社会人メンバーとの出会いの中で、それぞれがそれぞれの課題と対峙し、自身と向き合っておられることが伝わってきます。一人ひとりにとって実りのある時間になったご様子に、デザイナーとして、とてもうれしく感じています。

社会人メンバー全員が今後もOtonatachiの活動に関わっていくことになりました。今度はOtonatachiのプロボノとして、また新たなチャレンジ、学び、成長が待っているものと思います。

私はデザイナーとして、この素敵なプロジェクトに関わることができて、とてもしあわせでした。充実した楽しい時間をありがとうございました。Otonatahiのこれからの飛躍と、社会人メンバーの未来に、心からエールを送りたいと思います。

※写真は、6月11日に行われた初めてのリアルミーティング@東京です。

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