”りむすび”は、「争わない離婚」を実現することで、離婚後も両親が子育てに関わる「共同養育」という考え方を、広い意味での「新しい家族の形」の一つとして広めることを目指しています。
今回のサポートプロジェクトでは、団体さんの想いを対象となる方たちに届ける方策を、外部の社会人メンバーの視点を取り入れて策定することにトライします。
パートナー団体 | 【パートナー団体 】 「別れても子どもにとって親はふたり」・・・ 離婚後も両親が子育てに関わる共同養育があたり前な社会にするために、カウンセリング、離れて暮らす親子が関わり続けるための面会交流支援、連絡仲介、離婚協議サポート(ADR)、離婚経験者が集うコミュニティ運営、普及に向けた講演・執筆活動などを行っています。 代表は子どもを元夫に会わせたくなかった離婚経験者。子どもが不安定になった後悔を機に本事業を立ち上げました。
【事業内容】 りむすびは、司法でも行政でも手が届かない離婚後の子育てに焦点をあて親同士の関係再構築に向けた「心の仲介」を重んじ離婚しても両親が子育てに関わる「共同養育」の普及活動を行っています。
・離婚相談(個別、夫婦) ・面会交流支援(親と子どもが会う時の付き添いサポート) ・ADR ・講座 ・コミュニティ運営(離婚当事者) ・「共同養育」の普及活動 |
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期間 | 【スケジュール】 期間:2022年8月~2022年11月 2022年 8月 5日(金):Common Room 89 2022年 8月24日(水):Kick Off 2022年 9月30日(金):中間報告会 2022年11月 19日(土):最終報告会 |
【プロジェクトの進捗状況】
キックオフは、コモンルーム89から19日目の8/24。通常の流れより間が空いてしまいました。
年齢構成のバランスが抜群な社会人5人、バックグラウンドもみな異なり多様なメンバーとなりました。
参加メンバーと団体からの参加者2名の自己紹介にたっぷり時間を使い、お互いを知ることに重点をおきました。そのお陰もあり、まるで旧知のメンバーかのように話もはずみ次回以降のミーティング日程や進め方を決めて終了しました。
キックオフに続き2回目のミーティングを実施した段階ですが、「りむすび」という団体の理解を深めながら、現状の課題点を探り始めたところです。
「共同養育」というキーワードに頼り過ぎているのではないか、そのため必要な方に「りむすび」を認識いただけていないのではという問題点が浮かんできました。
今後は、課題の洗い出しと深掘りを進め、このプロジェクトで何をやるのかの大枠を決め、更に具体的な内容の詰めを行っていきます。
この楽しそうな顔が並んだ写真は、キックオフのクローズ時です。
今後の活動の進み方を予感(?)させますね。
このチームが、どのような取り組み課題を決めて、前に推し進めていくのか?
今からとても楽しみです。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
キックオフでは、流石に自己紹介の間は、緊張感と遠慮が見えましたが、実際の内容検討に入ると、徐々に緊張感も取れ和気あいあいの雰囲気になることができました。
2回目のミーティング時には、りむすび さんから「全然気づいていない視点のご意見」が聞けて、サポートプロジェクトに参加して本当に良かった、またこんなにも真剣に団体のことを考えてくれるとこを実感したことを、メンバーに披露してくれました。
その言葉を聞きメンバーもなお一層、このプロジェクトを成功させたいとの思いを募らせました。
【プロジェクトの進捗状況】
キックオフから6回のミーティングを重ね、”りむすび”のターゲットとしたい対象者は、「低葛藤(別居前)」で「離婚後も経済面で自立」できる「子どもが第一」と考えている「離婚に悩むママ・パパ」と明確化できた。
しかしながら、その人たちに、”りむすび”の既存の情報発信(内容を含む)方法では届いていないのではないか? という仮説に基づき、次に2つのことを当プロジェクトのスコープとした。
1.ターゲットに刺さるメッセージ・コンテンツ検証
・開催方法:会場での対面型、オンラインセミナー:質問ができる参加型/視聴のみ、アーカイブ配信を比較検討する
・タイトル:共同養育やADR以外のキーワードをアンケート実施により比較検討する
2. 認知が広がるルート検証
・既存のルートでの発信方法の再検証とブラッシュアップ
・新規ルートの開拓として、企業人の集まりへの露出
初期のミーティング時に、”りむすび” さんから「全然気づいていない視点の意見」が聞けたと仰っていただけたが、それは逆に”りむすび”さんの思いが外部にうまく伝わっていないことの裏返しかもしれない。
”りむすび”さんが支援したい人たちって誰? が、うまく言語化されておらず、その点で社会人メンバーもモヤモヤしていたように思える。
ターゲットの明確化ができた辺りからは、検討する方向性が見えてきてメンバーからも主体的に意見やアイデアがどんどん出されるようになり、スコープの絞り込みまでできた。
このプロジェクトによる現時点での最大の「変化」は、社会人メンバーではなく、”りむすび”自体が社会の中での自団体の立ち位置を再認識できたことではなかろうか。
ついに11/19(土)、最終報告の日を迎えた。
最終報告を終えて、中間報告からの活動を振り返りたい。
中間報告までにまとめた、当プロジェクトのスコープは次の2つで、仮説を立て、それを検証することとしていた。
1.ターゲットに刺さるメッセージ・コンテンツ検証
2.認知が広がるルート検証
仮説を立てるために、アンケート調査を実施し、合計で171人(りむすびを知っている:62人、知らない:109人)から回答が得られた。
1.ターゲットに刺さるメッセージ・コンテンツ検証
・ターゲットに刺さるメッセージ・コンテンツ
2.認知が広がるルート検証
・既存ルートのブラッシュアップ YouTube の活用(ショート動画)
・認知が広がるルート検証:新規ルート開拓 企業内大学での講演会を実現
アンケート結果から仮説を立て、実施する方策を検討し、検証していく流れができた。
今回は、一部の検証に留まったが、団体側で継続して実施していくこととなった。
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
参加した社会人メンバーには、なじみが薄い団体の活動であったが、プロジェクトを進めていく中で自分ごととして捉え、まるで団体職員になったような動きもみられた。
活発な意見交換と自発的な動き(離婚を悩んでいる者を装い行政へ相談に行くなど)も見られ、大変な中でも活動を楽しんでいる姿が見られた。
この活動の中で、他の人の意見をよく聞き尊重しながら、自分の意見も発言することで、物事が進んでいく体験ができたのではないでしょうか。
また、団体側のフットワークの軽さが相乗効果となり、思った以上の成果が上げられ、成功体験として感じていただけたと思う。
メンバーそれぞれが、自分なりの存在意義(役割)が有ることを再確認できたプロジェクトだったと思う。
今回のプロジェクト期間での劇的な変化はなかったが、今後に向けての行動変容が期待できる。
その一つとして、プロジェクト終了後も2名の方が団体さんに協力し関わっていくこととなった。
りむすびさんにとっては、自分たちだけでは気づかない視点や感じ方・考え方を認識したことで、今後の活動の方向性をより外向きにしていくことへの躊躇がなくなったと思われる。
最後のミーティングの写真と、最終報告の3週間後に開催された懇親会の模様を載せておきます。
これを見ただけで、どんなプロジェクトだったか想像できますよね!