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「多様性が推進力になる3か月」プロジェクト 特定非営利活動法人アンリーシュ

プロジェクトの概要

医療的ケア児と支援者が自分らしく生きることができる社会の実現のためのプロジェクト

 

パートナー団体

【パートナー団体 】

「特定非営利活動法人アンリーシュ」

アンリーシュは、日常で医療機器を必要とする子どもたち(医療的ケア児)と家族のための情報発信を中心に活動している団体です。

医療的ケア児は1,000人に1人の割合で生まれ、現在全国に約20,000人存在します。人工呼吸器や酸素を使いながらの子育て情報は世の中にとても少なく、ご家族は深刻な情報不足と孤独感を抱えています。

アンリーシュはYouTubeやWEBメディア・InstagramなどのSNSを通して、明日すぐに役立つ情報を発信を通して課題解決に取り組んでいます。

【事業内容】

1:医療的ケア児の家族や支援者向けWebメディア・動画の企画/運営

2:医療的ケア児と家族の生活に関する研修・イベントの企画/運営

 

期間

【スケジュール】

期間:   2022年3月~2022年5月

2022年3月1日(火)  :CommonRoom 84

2022年3月7日(月) :Kick Off

2022年4月19日(火) :中間報告会

2022年5月 31日(火) :最終報告会

 

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

アンリーシュの理念や取り組みに共感した社会人8名が集まりました! キックオフミーティングが初顔合わせであるにも関わらず、「なぜこのプロジェクトに参加したのか」について、原体験の自己開示を交えた熱い想いが共有されました。安全な場が作られ、とてもよい時間が流れました。

 グラウンドルール作成では、「zoom中の飲食OK!」 のようなほんわか系のものから、「想いを認める、聴くところからスタートする」といった、とても重要なものまで、取り決めがスムーズに決まりました。

         アンリーシュPJのグラウンドルール

第1回の打ち合わせでは、医療的ケア児とその支援者を取り巻く状況や課題について、理解し共感ポイントを話し合いました。子どもの就学の受け入れ先の少なさや、それに伴う支援者の仕事との両立の難しさなど、様々な課題について意見が交換されました。

来週は、いよいよチームとしての課題設定です。どのような課題と取り組み内容が決まるのか、注目です。

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

初めて顔を合わせるときは、通常は緊張のムードが漂いますよね。しかし、このチームは、キックオフミーティングの時から、そのような緊張がほとんど見られず、お互いを信頼して受け入れているような雰囲気が作られていました。

 

アンリーシュさんのミッションは「生きづらさや孤独感を解放し、弱さを支え合う」です。この理念に賛同したメンバーが集まったからこそ出来上がった場なのだと思います。

 

今回の8名のメンバーが、これから何を社会に生み出していくのか、そしてメンバー自身の中にどのような変化が生まれるのか。これからの3か月が楽しみです。

     オンラインMTG。自分の想いを伝えられる、心理的安全な場に!

(こほ)

 

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

 アンリーシュチームは、素晴らしいカタチでプロジェクトの折り返し地点に到達しました。

 アンリーシュは「共に自分らしく生きられる社会へ」というビジョンを掲げています。そのビジョンに共感した社会人メンバーが、それぞれの想いを話し合い、2つのプロジェクトをスタートさせることが決まりました。

 

  • 医療的ケア児の認知向上プロジェクト:
    メンバーの想い医療的ケア児(医ケア児)のことをみんなに知ってもらう事で、誰もが安心して生活できる社会を作りたい

  • 医療的ケア児、家族の孤独感救済プロジェクト:
    メンバーの想い社会とのふれあいも少なくなりがちで孤独感を感じることが多い、当事者と家族に寄り添いたい

具体的な取り組み内容も既に決まり、社会人メンバーは動き出しています。 ある小学校の授業でのプログラム実施の決定、医ケア児と家族への寄り添い方を決めるための当事者インタビュー、活動資金を得るためのクラファンも進めています。

アンリーシュのサポートプロジェクトは、5月末のゴールに向けて視界良好です。

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

 

 いい関係性からは、いい対話が生まれ、それが行動につながり、いい結果が生まれる。 このチームはまさにそのお手本のような変化が生まれています。

 

 信頼できる関係性があることで、本音や弱み、困りごとがチーム内で共有できています。

 忙しい時に白旗を上げれば、すぐに他のメンバーがサポートに入るし、困っているメンバーの背中を優しくそっと支えています。対話が深まり、ご自身の価値観が揺さぶられる経験をしたメンバーもいます。本業でのご自身の行動に変化を感じられているメンバーもいれば、ご自身がやりたかったことに踏み出し始めたメンバーもいます。

 ひとりでなくチームメンバーで取り組むことで、お互いが触発しあえた結果だと思います。

 

中間報告では、「アンリーシュチームは、とても楽しそうで一体感のあるチームですね」との声をたくさんいただきました。

 

取り組み成果による社会の変化だけでなく、社会人メンバー自身の変化も生まれつつあります。

                        チーム名は アンリーシュ♡ONE LOVE

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

8名の社会人メンバーが充実した時を過ごした、実りのある3カ月間のプロジェクトでした。 この充実したプロジェクトの中で、特に光ったのは以下の2点です。


【自分の想いが赴く形で社会と関わる】

「単純に、自分の子どもに医療的ケア児のことを知って欲しいんだ。」、 「私はアンリーシュの一員として活動したい。」、「当事者と支援者の声を聴きたいんだ。」 プロジェクトメンバーとの対話で、想いのこもった声が多数聞こえてきます。 自身の想いと一致した取り組みができた証拠だと思います。 

 

【周りのメンバーを巻き込んで取り組みを推進する】
今回は社会人メンバー8名に加えて、周囲の多くのメンバーと共に成果を出したプロジェクトでした。当事者の方の動画出演、アンリーシュのサポーターの方との動画・画像編集、アンリーシュのLINEグループのメンバーと共に作ったチャットでの対話、埼玉県戸田第二小学校とのコラボによる授業の実施 など。
社会人8名の想いが推進力となり、多くのメンバーを巻き込み、取り組みが進んでいきました。

その結果として、

医療的ケア児の認知向上プロジェクト:
埼玉県戸田第二小学校で、道徳の授業を実施することができました(Link)。 多くの小学生が、授業の後に家族と医療的ケア児について話す時間を持つなど、医療的ケア児のことの認知向上につながったと思います。 またYoutube liveで振り返りを実施しました(LINK

 

医療的ケア児、家族の孤独感救済プロジェクト:
「社会とのふれあいも少なくなりがちで孤独感を感じることが多い、当事者と家族に寄り添いたい」との想いで実施したLINEチャットやInstagramでの情報発信。
数々のチャットでのやりとりで、ほっこりと心が休まる一時を届けることができました。最終日には「今まで返信してなかったですが、実は楽しみにしていました」というお声もいただき、表面上のチャットだけでは見えていない、多くの当事者・家族に届いたのだと実感できました。

 

最終報告では、達成感で涙が込み上げてくるメンバーの姿も見られました。 

社会人メンバーが「2枚目の名刺」をもって活躍するきっかけに、このプロジェクトはなれたのではないかと思います。

(こほ)

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