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「~「想い」と「つながり」が社会を変える~」NPO法人 Chance For All(CFA)

プロジェクトの概要

CFAのミッション実現に向けた課題の一つは、「今の小学生を取り巻く環境、”放課後”の大切さが認識されていない」ということ。この課題感を切り口に、ミッション達成のために他に解決すべき課題は何か、施策は何かを考えた結果、「①CFAの今後の中長期戦略の策定」「②こどもたちのいま(実情)/CFAの理念を外部に拡げる取り組み(広報的活動)」、この2つのテーマに取り組むことになりました。

 

パートナー団体

【パートナー団体 】

「NPO法人 Chance For All(CFA)」

CFAのミッションは「生まれ育った家庭や環境で、その後の人生が左右されない社会」の実現。放課後が”本当に”こどもたちのためとなる時間になっているだろうか?自由な時間がゆえに、放課後の時間で格差が生まれてしまっているのではないだろうか?CFAではこういった点に注目し、こどもたちを取り巻く社会課題の解消に挑んでいます。

 

【事業内容】

(1)学童保育CFAKids

「こどものたちのための放課後」を実現するための学童。「比較されない場所」「第2の家庭」「成長の場」として足立区墨田区で9施設を運営。

(2)駄菓子屋

学童だけではカバーできないこどもたちのために、自分の意志で来ることのできる駄菓子屋を2021年7月にオープン。学生チームが運営を担っています。

(3)小学生の放課後に関する調査/研究

こどもたちの放課後のあり方がどのようなものがよいのか、調査を行い、明らかにしていきます。

(4)その他活動

学童の全国団体の理事として活動したり、他の学童保育施設の組織づくり支援や研修も行っています。

 

期間

期間:2021年10月~2021年1月

2021年10月 3日(日)  :Common Room 81

2021年10月10日(日) :Kick Off

2021年11月20日(土) :中間報告会

2022年  1月 8日(土) :最終報告会

1.プロジェクトの進捗(キックオフ~現在)

【プロジェクトの進捗状況】

 10月中旬:PJにはCFAの理念や取り組みに共感した社会人4名が集結!まずはデザイナーとの1on1、キックオフMTGを実施しました。お互いを知る時間をじっくり取り、「なぜCFAに?」「期待すること/不安なことは?」等の対話を通じてチーミングをスタートします。初対面かつオンラインという状況だからこそ、なお一層、自分のことを伝え、お互いを知ることはとても重要。熱い想いや共感を持った面々が大いに想いを伝えあい、「今後のコミュニケーションはSlackで!」、「定例は週1回」などもスムーズに決定しました。

 

キックオフでのテーマはこちら!

 

 10月中旬~末:以降は定例MTGの中で、CFAの現状やこどもを取り巻く環境等について、質問、アイデア出し、議論を繰り返し、課題策定を実施。PJのコンセプト(大事にすること)も決まり、チーム感も深まっていきました。コンセプトは「こどもたちのためになることをやろう」「自己満足の薄っぺらいアウトプットではなく、いい意味で試行錯誤しよう(成果を目指しつつ!)」です。議論を重ね、取り組むテーマも2つに集約されていきました。

 

オンラインMTG。忖度なく考えを伝えられる、 心理的安全な場に!

 

11月初旬: 2つのテーマの具体的な取り組み案を出し、検討を進めます。またCFAを肌感含めてより知るために、現場である学童とirodori(駄菓子屋)を訪問。スタッフの方のインタビューも行い、真摯な姿勢にも触れながら、アイデアも深まりました。引き続き具体策を定め、以降は2チームに分かれて各テーマに取り組む予定です。

 

 

駄菓子屋「irodori」はクラファンで実現。手作りです!

 

学童を訪問。こどもに真摯に向き合う現場を垣間見ることができました。

 

 

【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】

 最初こそ緊張のムードもありましたが、このチームの素晴らしいところは、お互いの問いかけや、突っ込んだ対話が飛び交うところ。「○○さん、どう思う?」「ちょっと△△が気になるから話そう~」「私、××やります!」といったフレーズやアクション、個性、強みを認め合いながらの話し合いが、議論の深さやスピードを加速させています。またCFA 3名皆さんからの惜しみない想いと知識の提供に触発される場面も多々。社会人メンバーも自分自身のチャレンジや、強みで貢献したいという想いも伝えあい、7名の個性が活きるチーム作りが進んでいます!

2.プロジェクトの進捗(中間報告会後)

【プロジェクトの進捗状況】

 中間報告では、設定した2つのテーマについて、それまでの思考プロセスの棚卸を行い、あらためてチーム内で現在地を確認。
ここまで着実に深めたチーミングと議論を活かし、いよいよ具体的なゴールの策定に向かいました。

 


中間報告資料より

 

そこで中間報告後はまずチームでKPTを行い、特にTryしたいことを明らかにしました。ここではSlackコミュニケーションの取り方、
Jamboardの活用、進捗のスピードUP方法等を決め、PJ運営が具体的に改善されていきました。


チーム全員で、KPTによる振り返りを実施

 

そしていよいよ具体的なゴール設定の議論を開始。一つ目のテーマの「中長期の戦略策定」については、毎回の定例ミーティングでの議論自体が戦略づくりの壁打ちになっている、というCFAさんからのコメントもあったことから、このPJで新たに気付いた戦略のポイントや整理を形として残すことを取り組みの一つにすることになりました。

また、二つ目のテーマは「CFAの取り組んでいる課題を、いかに広く社会・人々の課題(当事者としての課題)にしていくか?」という定め方に改めて整理。ではこの「社会・人々とは?」や、「どんなステークホルダーに働きかけるとよいのか?」などの具体的な議論を粘り強く続けました。その中で見えてきたのは、いまVUCAの時代において企業が目指している人材像、リーダーシップ、キャリア自律・・・といったテーマは、CFAが活動の中で大事にしている「自己肯定感」「自分で考える力」「チャレンジ精神」などの醸成と、根底で繋がっているのではないか、ということでした。この整理をもとに、ついに12月のはじめに具体的なPJゴールが決定!12月は一気に具体的な取り組みへ動きを加速する予定です。

3.プロジェクトの進捗(最終報告)

【プロジェクトの進捗状況】
ついに迎えた最終報告会。12月の成果は、中間発表後に集約した2つのテーマから、具体的な成果物を決め、アウトプットに動いたということでした。

■1つ目のテーマ:「中長期の戦略策定」
■成果物:CFAの中長期プラン作成
・CFAビジョンの明瞭化、共通認識化
・ビジョン達成のための中間目標(第一階層)の言語化
<活用したツール>
TOC アンビシャスターゲットツリー

こちらのテーマでは、コンサルティングを本業とするメンバー(ぼんぬ)が大活躍!日頃のノウハウを発揮し、CFAの目指す社会の姿をより具体的に言語化し、関連する課題や、解決の方向性を整理していきました。

 

言語化されていなかった課題や解決の方向性が見えてきました!

 

■2つ目のテーマ:「CFAの取り組んでいる課題を、いかに広く社会・人々の課題(当事者としての課題)にしていくか?」
■成果物:CFAプレゼン資料の作成
・政府、経済界、研究者等もCFAと同じような問題意識を持っていることを調査
・代表のいさちゃん以外のCFAメンバーも、様々な場面でプレゼンできるようにする
<活用したツール>
コミュニティ・オーガナイジング

こちらはメンバー3人(みやちゃん、すずさん、らまちゃん)が担当し、本業のノウハウやそれぞれの個性を活かしながら、粘り強い調査を実施。社会課題や企業の課題認識とCFAの問題意識は根底で繋がっていることを紐解き、CFAの課題(=子供の課題)を広く社会の問題と紐づけるプレゼン骨子を作成しました。

 

子どもの課題と、社会・企業の課題の関連を資料化!

 

また、チームの成果の背景には以下のような要因があったことも振り返りました。
・素朴な疑問と問いかけ(壁打ち)
・率直な気づきをフィードバック(結果して企業視点での提案)
・新たな視点での調査と発見
・率直に意見交換し、一緒に悩み・考える

 

そして、プロジェクトの最後にあった3つ目の大きな成果、それは「このチームの取り組みがCFAの新たな気づきと発見に繋がり、“Next Stage”への一歩になった」という言葉をCFAの皆さんに言っていただけた、ということでした!

チーム皆が本気で想いを持って向き合ったことが、CFAのこれからに繋がった、そんな経験を生み出した素晴らしいプロジェクトとなりました。

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