障がい者雇用は、雇用する側、される側の相互理解不足や雇用する側の受け入れ態勢不足などのために十分進んでいません。また、コロナパンデミックをきっかけに雇用の機会がますます遠のいています。一方では、これまでは通勤するということが前提となっていたため、高度なスキルを持っていながらも働くことができないという障がい者が多くいましたが、コロナパンデミックをきっかけにテレワークが浸透し、通勤という前提が崩れたため、様々な障がい者の雇用を増やすチャンスと捉えることもできます。今回のプロジェクトでは、シェイクハートプロジェクトさんの想いに共感した社会人とともに、「障がい者も働ける」という理解を広げていく取り組みを行います。
パートナー団体 | 特定非営利法人シェイクハートプロジェクトは障がいのある方など、生き辛さを感じている人が諦めてしまった夢を、どうしたら実現できるか、一緒に考え実行していく団体です。これまで、「ユニバーサルパーティ」略してユニパを開催し、夢探し交流会や音楽会、料理教室など団体のメンバーやこれまでの参加者の夢を共に実現してきました。 また代表的な取り組みとして、①音楽で温かい環境作りを目指す「助けられあい音楽祭」、②池袋の小中学生が障がい者と楽しく美味しく触れ合いながら気付きを得る「冬のぽんぽこ祭」、③先進企業と共催したインクルーシブなアイディアソン「AI/IoTが変える障がい者×旅」などを開催してきました。 |
---|---|
期間 | 期間: 2020年10月~2021年1月 2020年10月10日(土) :CommonRoom76 |
【プロジェクトの進捗状況】
チームビルディングとして、まずメンバー間同士のことを知ってチーム全体の緊張をほぐすために、2回にわたる定期ミーティングで、自己紹介に加えて「ソーシャルスタイル診断」という診断をしてもらい、各自の強みと弱みを他メンバーに知ってもらうことを行いました。特に、自分の弱みを知ってもらうことで、メンバー間の距離が大きく縮まりました。また、ミーティング後にオンライン懇親会を行う機会も設けました。
同時に、ブレーンストーミングにより団体さんが抱える課題の本質を深堀りすることにも時間をかけてきました。
これまで、定期ミーティングを4回行いました。メンバーが全員対等であることを基本に、お互いの意見を尊重しながらプロジェクトを進めていて、プロジェクトの目標・ゴール設定、今回対象とする課題の選定、プロジェクト実施内容を設定までの一連の検討をひとつずつ丁寧に行っています。
メンバー間の理解が深まるにつれて、各自がプロジェクトの中で発揮できる役割を自ら考えて発信してくれています。メンバーからどんなアイデアが出て、団体さんの活動に大きなインパクトを与えてくれるか、これから楽しみです!
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
最初は、メンバーがお互いに初対面であるということもあり、プロジェクトで自分がどのような役割をすれば良いのかがわからない様子でした。皆さん、初回から発言は思ったよりしていただけましたが、自分の意見を言うことと他メンバーの意見を尊重することのバランスが取れず、ブレーンストーミングを行う中でも発言のやりとりにチグハグが生じることもありました。
しかし、ミーティングの回を重ね、メンバー同士の顔が少しずつわかるにつれて、ミーティング中のディスションでも自分の意見を言うことと他メンバーの意見を尊重することのバランスが取れ始め、ミーティングもスムーズに進むようになりました。
また、今回のプロジェクトで各メンバーが挑戦したいことに合わせて、自分から進行役を買って出たりといった自主性も生まれ、メンバーが主体となってプロジェクトを進めるんだ、という雰囲気も出てきました。
今後、各メンバーがますます主体的に、チーム一体となってプロジェクトを進めるための提案を行ってくれて、その結果サポートプロジェクトにふさわしい斬新なアイデアがどんどん生まれてくることを期待しています!
【プロジェクトの進捗状況】
キックオフからこれまでに、毎週1回(各2時間)の定期ミーティングを合計10回行いました。現在、今回対象として選定した課題に対する具体的なゴール設定を決め、ゴールに向けた具体的な施策の検討、ペルソナ設定を行っているところです。
中間報告会後初回の定期ミーティングでは、全ての時間を使ってKPT手法により、PJメンバー各自とチーム全体の各々に対する振り返りを行いました。全体的な意見として挙がったのが、”PJメンバーがお互いの発言を尊重してくれるので安心感がある”一方で、”お互いの発言を尊重するあまりに、プロジェクトの進行が遅れ気味である”という内容でした。そこで、その解決策として、プロジェクト進行時の意思決定方法の明確化する、スケジュール管理を強化する、PJメンバーの中にリーダ的な役割をもつ人を置く、などを行い、現在プロジェクト最終に向けて進行をスピードアップさせています!
これからプロジェクトがどのようにまとまっていくのか、最終報告が楽しみです!
【2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから】
社会人メンバーが主体となってプロジェクトを進めるんだという雰囲気が少しずつ出て来て、その変化は今も続いています。そして、中間報告会で敢えて20代の若いメンバーに報告内容のメイン部分を担当してもらうことにしたのをきっかけに、PJメンバー全員の一体感がさらに大きく高まりました。中間報告会後も、PJメンバーの中に置いたリーダ的役割の人を中心にして、何か問題が出た時にはまずはPJメンバーの中でお互いに助け合って問題を解決する、という雰囲気も生まれてきています。
良い意味で、メンバー各々の個性を尊重しながら、各自が自分の役割を見つけることに加えて、プロジェクトを楽しんでくれるようにもなっていると感じています!
【プロジェクトの成果】
キックオフから最終報告までの間に、毎週1回(各2時間)の定期ミーティングを合計13回行いました。中間報告後、ゴールに向けた具体的な施策の検討のために個別チーム制を導入し、チームごとのタスクの設定とタスクに向けた作業を集中的に行いました。そして、最後はゴールの内容を時系列で3段階に分け、その中で直近の施策内容をより具体化させることに集中しました。
なお、最終報告後、自分自身のこれまでの振り返りと次のステップに向けたストレッチターゲットを発表し合うとともに、他メンバーからも他メンバーから見たそのメンバーに対する振り返りを”GIFT”として贈りました。今回のプロジェクトは、もともと”PJメンバーがお互いの発言を尊重する安心した雰囲気”を持つチームでしたが、さらに中間報告以後は全メンバーが自分ができる役割を明確に見つけ出すこともできました。そして、リーダー的な役割を担ってくれたメンバーを中心にしてチーム内での議論や作業がスピードアップされ、ひとつの最終成果物を生み出すことができました。
なお、今回プロジェクトでは、プロジェクト終了後もパートナー団体さんでそのまま活動を続けてくれるメンバーもいます。プロジェクトの成果物が団体さんの課題解決として実を結ぶよう、これからもメンバー皆で応援を続けます!