日本では、四肢欠損の方への経済的・精神的なサポートが不足しています。特に子供の場合、成長に合わせて義手義足を作り直す必要があるため、経済的な負担は特に大きく、そして幼いころの「出来た」の経験により、その後の生きる力・自信は大きく左右されます。「子供の”挑戦したい”心を育み、自ら可能性を広げられる」社会を作るため、この社会課題・団体の認知拡大、アクテイビティ義肢の貸出し事業の立ち上げ、および団体の活動・事業を継続して提供し続けられるような資金調達基盤の強化に取り組んでいます。
パートナー団体 | 一般社団法人ハビリスジャパン 【事業内容】 (1)障害のある子どもたちの社会参加の支援事業 |
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期間 | 2020年7月~2020年11月 【スケジュール】 |
【プロジェクトの進捗状況】
Kick Offは、昨今のコロナ影響もあり、オンラインで開催しました!各人の自己紹介で「何をしているのか?(1枚目(の名刺の仕事))・どういう人か?(性格・特技)なぜここにいるのか?(参加のきっかけ)」を共有しました。お互い初めまして、かつオンラインという中でしたが、みなさんしっかりと自己紹介をしてくださり、チーム誕生の瞬間を感じました。そのあとは、ハビリスさんから団体の活動内容や、今回のプロジェクトで取り組む課題について、チームメンバーに共有してもらいました。普段なかなか接するのことのない社会課題であり、そしてその根底には行政など複雑な問題が絡み合っています。しかし、社会人メンバーが積極的にハビリスさんに質問してくれていました!
Kick Off後は、毎週1回、2時間の定例会議を設けています。「社会的な認知の拡大」「レンタル事業立ち上げ」「資金調達」と大まかにやりたいことが見えているため、各自がやりたい領域に手を挙げ、それぞれの領域ごとに定例会議で何をするかを決め、事前準備をしてくれています。そのため、コミュニケーションに使っているslackは大盛り上がり!!活発に質問・議論が飛び交い、スピード感を持ってPJを遂行してくれています。3ヶ月後にどのような成果が出るか、今から楽しみです。
オンラインということもあり、初めはslackもあまり反応がなく、「大丈夫かな、、、」と心配に思ったこともありました。しかし、1週間もするとslackは議論で盛り上がり、各自のアウトプットや、作業量への気配りに感謝するような発言も見られ、チームとしてのお互いの尊敬・信頼が芽生えはじめているな、と感じました。
また、毎週ミーティングの初めに設定しているチェックイン(アイスブレイク)をメンバーからファシリしたいと言ってくれたり、英語メンバーとのコミュニケーションもできるところは英語で説明してくれたりと、「チームとして自分は何ができるか?」を自主的に考え、そして行動に移してくれています。
【プロジェクトの進捗状況】
SPJのひとつのマイルストンである中間報告を迎えました!いまのプロジェクトの取り組み状況を他プロジェクトと共有し、自身のプロジェクトを客観的に見つめ直すとても貴重な機会です。資料を作成しながら、「いまプロジェクト全体として何を目指しているのか?」 「それを目指すために、それぞれのチームは何をするのか?」 を改めて整理することができました。報告後、何よりも嬉しかったのが、団体のみなさまからの感謝のお言葉。社会人メンバー、そしてデザイナーにとっての何よりの動力源です。
また、振り返りでは、具体的なプロジェクトの内容についてではなく、プロジェクトの進め方・コミュニケーションの取り方についての振り返りを実施しました。みんな薄々感じていそうだけど、なかなか普段のミーティングでは切り出せないようなことも、明確に時間をとることで言語化・共有し、みんなでどうすれば良いかディスカッションすることができました。
振り返りも踏まえて、これからのさらにPJがどのように進歩していくのか、最終報告が楽しみです!
各自が主体的に動き、PJやチームをリードしてくれています。初めは「あまり積極的に発言するタイプではないのかな?」と思っていた方が今ではとても本質的で鋭いコメントをしてくれるようになったり、「グイグイとリードするタイプかな?」と思っていた方がご意見番として聞き役に回ってくれたりと、各自がそれぞれの個性を発揮し、活躍してくれています。また、MTG前後にフリーの時間を設けたことで、何気ない雑談から少しづつお互いの人柄を理解し、その個性や自分自身との違いを楽しんでくれるようになっていると感じています。
ついに最終報告を迎えました。最後ももちろんオンラインでの開催です!
各チームから、プロジェクトの成果を報告しました。中間報告時点までは、プロジェクト全体として何を目指すのか、それに向けて、各チームは何を目指すのかを明確するための議論に時間をしっかりと使いましたが、後半はそれに基づいて具体的などんどん行動に移していったことで、多くの成果を得ることができました。このコロナ禍で直接会えない状況を、制約と捉えるのではなく、むしろそれを活かして、こまめにコミュニケーションをとり、そして行動を積み重ねていった結果が、このプロジェクトの成功に繋がったと思います。
“1枚目の名刺(の仕事)”がある中で、全力で最後まで走りきってくれた社会人メンバー、そしてしっかりと寄り添ってくれた団体メンバーの方々に感謝しかないです。
プロジェクト自体は終了しましたが、引き続き団体の運営に関わってくれるメンバーもおり、このご縁を大切に、そして一歩ずつでも、「子供の”挑戦したい”心を育み、自ら可能性を広げられる」社会を実現できればと思います。
▼プロジェクト期間中に開催した、阿渡選手とのオンライン・パラテコンドー教室の様子です!
子供たちが一生懸命キックをしている姿、ぜひご覧ください。
また、オンラインでのプロジェクト開催時の良さをプロジェクトメンバーが語ってくれています。こちらもご興味あればぜひ読んでみてください!
▼2枚目の名刺WEBマガジン掲載記事