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東京都障害者セーリング連盟サポートプロジェクト

プロジェクトの概要

パートナー団体

東京都障害者セーリング連盟

http://parasport-sailing.tokyo/

期間

2019年11月6日~2020年1月31日 

メンバー

社会人メンバー4名

キックオフ、そして障害者セーリング体験!

10月25日に開催されたコモンルームで、東京都障害者セーリング連盟の活動とその想いに共感したメンバーが集まって始まったプロジェクト。
キックオフから中間報告会までのレポートです。

キックオフ当日は海外出張中のメンバーもいて、全員がそろって顔合わせをすることはできませんでした。しかし、出張中のメンバーはTV電話でミーティングに参加!その意欲に他のメンバーのモチベーションもあがりました。

キックオフ後は、東京都障害者セーリング連盟が目指すコト、直面する課題、このプロジェクトで何ができるだろう、ということをミーティングを重ねながら意見交換を行いました。

コモンルームでは、障害者セーリング連盟が目指すこととして「障がい者セーリングの普及」「セーリングを通じて障がい者の社会参加を実現する」こと、それを実現するために解決すべき課題として「練習会に参加してくれるボランティアの高齢化と参加メンバーが少ないこと」があげられていました。 どうすればその目指す姿を実現することができるのか?そのような課題が生まれる背景にはどのような状況があるのか?プロジェクトメンバーは積極的にセーリング連盟のメンバーにヒアリングをしていきました。

そんな中、真冬の寒さ厳しい12月1日、東京都障害者セーリング連盟の練習拠点である若洲で障害者セーリングの体験会を実施しました。
この体験会で、メンバーたちは「初体験の自分たちでも船に乗ることができる、船を動かすことができるんだ」ということを実感。それと同時に「セーリングは様々な人が楽しむことができるものじゃないか?」という気付きを得られたようです。
実際デザイナーである私も初めてセーリングを体験し、初めてだったにもかかわらず船を操作することができ、風をつかんで進むことができたときは本当に気持ち良かったです!

その後もチームでできることを模索し続け、プロジェクトのスコープを「アクティブさがありそうな20代男性をターゲットとし、2020年1年間で45人を若洲での乗船体験に呼び込む!そして5人を継続定着させる!」ことと決めました。 今後は具体的なアクションを定めていきますが、どんなことができるか想像が膨らむばかりです!!

中間報告会~最終報告会まで

今回は中間報告会から最終報告会までのレポートをお届けします!
中間報告会では、これまでのチームのプロジェクトの進め方、障害者セーリングをどうやって深堀してきたか、そしてこれまでの話し合いの中で定めたスコープを共有しました。

その結果、同時並行してプロジェクトを進めていた知的障がい陸上チームからのフィードバックは概ねポジティブなもので、加えて「セーリング自体のビジュアルのパワーがある」というメンバーたちでは見出せてなかった強味を見つけることもできました。
そしてその中で行ったKPT(Keep, Problem, Try)ワークではこれまでの自分たちの活動を振り返り、「これからもチームとして続けていくべきこと」、「これからチームとしてチャレンジしていくこと」を話し合いました。特にこれからのチャレンジとして、メンバー同士の自己開示をもっとしていこう!MTG以外でじっくり話し込んでみたい!」という話で盛り上がり、年明けに鍋を囲むことが早々に決定しました。(笑)

中間報告以降、定めたスコープを達成するためには…?ということで具体的なアクションを考えていきました。その中でメンバーから「カスタマージャーニーマップ」というフレームワークの提案があり、それに基づき私たちがターゲットとする「アクティブさがありそうな20代の男性」はどのフェーズでどんな行動をとるだろうか?どんな思考をするだろうか?という仮説を立てながら、課題を抽出し背策の考案へとつなげていきました。

障害者セーリングを認知してから、競技もしくはそのコミュニティに定着するまでのフェーズを細かく分けて、それぞれの中で行動・思考・接点・課題・施策を考案していきました。

その中で生まれたのが

①ビジュアルを活かしつつ、ハッシュタグ利用率が高いインスタグラムの運用

②HPコンテンツの充実化を兼ねた刷新

③応募・管理双方のハードルを下げるためのWEBイベントページの利用

④新木場駅から若洲までのアクセスブログやQAの開設

⑤コミュニティ形成のため練習会・体験会参加者LINEグループ作成
でした。

①のインスタグラムの運用については「いかに認知を高めるか?」のものであり、それを実現するために私たちが考えたのが「どんなハッシュタグで障害者セーリング連盟の投稿に飛んでもらうか?」でした。 そして②のHPコンテンツについては、障害者セーリングに興味を持っていただいた人がページを見たときにあってほしいものをメンバーでイメージしつつ考案していきました。 それぞれメンバー同士でブレストをした結果がこちらです!ハッシュタグは様々なアイデアがあり面白かったです。

 

インスタグラムについては、すでにアカウントを開設しており運用中です! (@tokyoparasailing で検索してみてください!)

残る③④⑤乗せ策については3月より、東京都障がい者セーリング連盟の活動が再始動し、3/22に体験会、4/11にバーベキューをすることが決まっていましたのでそこをターゲットに動くことになりました!

 

そして、1/31に最終報告会を迎えました。

この場ではもちろんこれまでに議論してきたこと、考えてきた施策、今取り組んでいる施策を共有していきましたが、それ以上に知的障がい陸上チームも双方報告を終えた後に行われた、障害者スポーツのこれからを考えるにあたって、の意見交換がとても印象的でした。もちろんそれぞれ自分のチームの競技をベースに意見交換をしていったのですが、お互いとも共通して認識をしていたのが、「競技の主体として活動している方々の心に寄り添うことが重要」ということでした。中間報告以前は「スケールアウト」といった考えに寄りがちだったチームが、プロジェクトを進めていく中で考え方に変化を起こしていたことは、このプロジェクトを行った大きな意義になったと言えると思います。

その結果として、このチームは障害者セーリング連盟側からも続けてほしい、メンバーとしても続けたいという双方の自発的な想いからチームとして活動を続けることになりました!プロジェクトに参加した社会人にとってはまさにこれから「二枚目の名刺」として障害者セーリングに携わっていく、ということになります!

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