NPO法人両育わーるどでは、「THINK UNIVERSAL」というプロジェクトを手がけていて、日本の約9人に1人が何らかの障害や疾患を抱えてるという現実やさまざまな障害や疾患があることを広く知ってもらうために、 当事者の方にモデルになっていただきポスター制作や障害や疾患について理解を深めるためのワークショップツール“THINK BOX”も制作している。
今回のプロジェクトではその「THINK UNIVERSAL」を広げていくためにプロジェクトメンバーで活動していく。
パートナー団体 | 特定非営利活動法人両育わーるど |
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期間 | 2018年6月〜9月 |
作業時間(合計) | 定例:週1で2時間 個人作業:週1で2〜5時間 |
メンバー | デザイナー 1名 |
プロジェクトは2018年6月20日にキックオフしました。 両育わーるどの手がける「THNK UNIVERSAL」というプロジェクトを広げていくための活動として以下の2つを考えています。
・営業戦略
→THINK BOXを企業へどのように提案していくかの説明資料作成
・広報戦略
→Facebookやinstagramなどを使用して情報発信していくやり方を作ります。
知的・発達障害児及び育成者と共に学び続ける社会を目指して、障害福祉と社会・企業の接点を増やす両育サポーター事業(プログラム提供)、イベント企画運営、講演・執筆、りょういくサイト運営等や施設開設・建設(放課後デイ、就労支援A型)などの活動をしている。
知的・発達障害児が、医療的な配慮のもと学ぶことにより成長し、社会的に自立することを目指して行われる後押しや支援を表す「療育(りょういく)」という言葉があるが、団体が現場での関わりから実感した造語である「両育(りょういく)」という言葉を掲げ、子供だけが成長するのではなく、関わる人も、真剣に子供と向き合い、試行錯誤することで結果として学び、成長できるという概念を伝えている。
コンサルティング、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BPO(Business Process Outsourcing)だけでなく、ITハード・ソフト販売まで。ビジネスに求められる、全てのITサービスでビジネスの新価値創造とグローバル展開をサポートしている。
人材の多様化や人の能力を引き出す環境作りとして「人を活かす」取り組みを進める企業として常にランキング上位に入るSCSK株式会社の中でもCSR部門が主体となり進めている「ちょこサポ」「ちょこサポ+」は、社会起業家やNPOをサポートするプロボノ活動(職務上のスキルや専門的知識・経験を活かしたボランティア活動)を促進する取り組み。
社会課題に取り組む方々の側面サポートという社会的意義のみならず、社員の成長の場としても効果を発揮している。
キックオフからおおよそ1ヶ月半近くを走ってきたプロジェクトチーム。
このSCSK協働プロジェクト「ちょこサポ+」の両育わーるどと、「ちょこサポ」としてサポートされているステップアップ塾と一般社団法人ピアリングと共に中間報告を開催しました。
チームの発表はSCSK株式会社社員2名が担い、プレゼンテーションを始めました。
THINK BOXという障がいや疾患を体感しながら周りの人と共に学び合うツールそのものを体験しあったプロジェクトメンバーだからこそ、一緒にチームとして組んでいるメンバーがどんな人物なのか、というところにも焦点が当たったプレゼンテーションでした。
営業資料を作成するために、他の団体のリサーチを進めてきたこと、自分たちが体感したTHINK BOXの価値を改めてお互いが出し合って企業の研修に適合する形にしていこうとすること、その様子を皆さんと共有できました。
また各団体の発表後には、ワークショップとしてKPT(Keep Problem Try)法を活用して、取り組みの問題点を可視化していきました。
この後最終報告会までのおよそ1ヶ月を走りきるために、重要かつ緊急であるやらなければならないことは何か、を見つめる時間を持ち、改めて前進する気持ちをもちました。
今回の両育わーるどちょこサポ+チームとして、両育わーるどが手がける「THINK BOX」が研修として企業に対してどのような成果を伝えられるか、その実証の数値を立てるため、ちょこサポ+チーム一丸となって研修を企画・運営しました。
THINK BOXのワークのポイントは互いを助け合うために、自分を、他者を知ることから。
「これはどうやったらいいのかな」
「私手を動かせないのであなたが動かせますか」
そこかしこでお互いが助け合うための声かけが発生しています。
「自分は周りを見ているようで見ていないことがわかった」
「助け合うために声をかけて役割分担をした」
この研修に参加した方々からさまざまな感想があり、感想を皆が聞き入っている姿が印象的でした。そしてそれが数値的にも確認できるようアンケートも無事に取得し今回の研修の目的を果たし、研修は無事に終了しました。
いよいよ最終報告会。各チームの進捗状況と結果を共有する時間です。
3チームのそれぞれが最終報告として現状をプレゼンテーションしました。
家庭の事情で学びたいのに学べない、塾に通えない小学校・中学生を対象として、週に一度の「学習支援」、学習後の「給食」、定期的な「課外授業」、生徒や保護者の“ココロ”のメンテナンスを通じて、子どもたちに食事によっての愛情を注ぎ、平等な学びの機会を提供し、福祉的な循環型教育を継続している団体です。
今回のプロジェクトは子どもたちにとって先生がそばにいなくても遠隔支援ができるような体制を作るためのツールを開発・設計すること。プロトタイプまで作りこの後肉付けをしていく現状が伝えられました。
女性特有のがんと言われる乳がん、子宮がん、卵巣がんなどに直面した人同士の想いと経験を共有するオンラインコミュニティを運営し、病気自体の理解促進、経験者同士の交流や情報交換によって、同じ立場にいる人たち同士でのピア・サポートを実践している団体です。
今回のプロジェクトはSNSの中にあるがんサバイバーたちが実際に伝えあっているデータを見て、どのようなことが実証できるかそのためのデータマイニングを主軸として動いていました。
最終報告では前回の研修での実証を行なったことを中心にプレゼンテーションしていきました。
特にそこから読み取れた実証数値も紹介し、これを企業側への営業資料としてどのように落とし込んでいくかを最後にまとめていくことを報告しています。
最終報告会までにスコープを達成するという、嬉しくも困惑した経緯がありましたが、そのような波も乗り越えて両育わーるどちょこサポ+チームのメンバーが今回のプロジェクトに関わることで自分自身にどのような変化が訪れたかをそれぞれ伝え合いました。
その後もそれぞれのメンバーがミーティングを続けながら資料をブラッシュアップし、最終的には両育わーるどへお渡しすることができました。
そして団体ファウンダー重光さんから嬉しいご報告も!
「作っていただいた資料によって企業研修が1つ取れました!!」
メンバーもその成果をみんなで讃え合いました。
プロジェクトは終わりましたが、この後もお互いがそれぞれの人生で関わり合えるような関係性が続きそうです。