NPO法人JAE:キャリア教育推進プロジェクト
JAEは「若者が希望と誇りを持ち、挑戦する社会」をビジョンに、キャリア教育プログラムの企画、運営などをしているNPO法人です。小中高校×企業×地域の協働体験プログラム「ドリカムスクール」や大学生実践型インターンシップ「アントレターン」などの事業を通じて、こども・若者・大人が出会い、学び合う場を創っています。
今回のプロジェクトでは、「生徒・学校×社会人・企業×JAE」の協働をさらに進化拡大するプロジェクトに社会人メンバーが取り組みます。
パートナー団体 | NPO法人 JAE |
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事業内容 | ◆キャリア教育プログラム(『アントレターン』『ドリカムスクール』)の企画・開発 ※小学校から大学生・若者を対象とした働く大人との交流や仕事体験などのキャリア教育プログラム(学校・企業・行政・地域住民など)の企画・開発・コーディネート |
期間 | 2019年6月~2019年9月 【スケジュール】 |
【プロジェクトの進捗状況】
社会人メンバーは女性2名、男性4名の構成。今回のプロジェクトには、それぞれが自分なりの問題意識をもち、さらに団体の想いに共感し参画しています。毎週実施しているMTGでは、全員から良く練られたアイデアや意見が出ています。坂野代表からは、「どのアイデアもJAEがめざしたい方向性とずれていない」とのコメントをいただき、メンバーはのびのびと議論が出来ました。
3回のMTGが終わった現在は、キャリア教育を取り巻く「生徒・学校」と「社会人・企業」の各ステークホルダーをJAEが繋ぐ仕組みづくりと、コンテンツづくりの両面に取り組む段階です。
まずは動いてみよう!と2つのテーマでチーム編成してみる試みも始めました。
MTGでは、「それいいですね!」「なるほど!」などの言葉が良く発せられ、組織や立場を超えた越境学習が出来ているように思います。反面、キャリア教育という正解のない深いテーマを取り扱う難しさもあり、これからは議論をアクションに変えていくことにチャレンジしていかなければなりません。
毎回ファシリテータ―を交代してそれぞれの個性や主体性を大事にするメンバーたち。ワクワクするプロジェクトにしよう!の想いを胸に走りだしています!
毎週実施しているミーティングは、常に活発なディスカッションを行ってきました。そんな中でもスコープ設定は紆余曲折ありましたが、坂野代表の助言はスコープ決定の大きなきっかけとなりました。坂野代表には大事な場面で、大きな気づきをさりげなく頂いたり、ぐんと推進力が上がる関わり方をしていただいています。
<中間発表>
プロジェクトの進捗報告を行うにあたり資料作成も役割分担しました。プロジェクト内容やJAEチームらしさが伝わるものを作るため、資料細部にも自分たちの想いを乗せていました。それはフォント種類にもこだわるという徹底ぶりです。プロジェクト進捗内容にとどまらず、チームメンバーとして大事にしてきたことも発表するという、チームらしさが伝わるものでした。メンバー全員が、自分事としてプロジェクトに関わっているのが熱く伝わってきました。
発表後は、振り返り(リフレクション)の時間を設け、チームでさまざまな可視化ができ、整理することができたように思います。
JAEチームメンバーの魅力は、それぞれがメンバーの強みを本人に直接言語化し、折に触れて伝えあっていること。フィードバックを受けて自分の強みを再認識し、自信をもって取り組んでいるように思います。結果メンバーそれぞれがお互いをリスペクトしあうことが出来ています。プロジェクトではけしてなれ合いになることなく真剣に議論し合い、終わった後はビールを飲みながらリラックスしておしゃべりする。オンオフの使い分けが上手なメンバーたちです。
これからは、プロジェクトゴールに向けて突き進んでいくのみ。
JAE坂野代表のコーディネートで他NPO団体さんとも協働することも決まりました。
他NPO団体さんをも巻き込み、新しい価値創造にチャレンジできることは、とても意義深いこと。「こんな生き方教育があったらいいな」の想いをもち、メンバーの熱量がいろいろなところに伝播していきます。さらに大きなイノベーションの一歩となるべく、メンバーのアツイ日々はまだまだ続きます!
<中間発表内容>
メンバーはディスカッションを重ね、キャリア教育とは単なる職業教育ではなく「生き方教育」であるという共通認識を持ちました。
生き方の正解なんてものは存在しない時代。だからこそ求められるのは多様な生き方。
誰もが自分の人生を語ることによって、誰かに学びを提供できるのではないか。
「誰もが誰かの先生になれる」ことをまずは自分たちが実践し、仮説検証してみると宣言しました。子どもたちが、多様な大人の多様な人生を知って、生き方を考えるきっかけになってくれたら。何をしたいかわからない子どもたちの生きるヒントになれたら。
そんなまるで人生の図書館のような場があればいいなとの想いからそれをLife+Library=『Liferary(ライフラリー)』とネーミングしました。
<中間発表後>
8月19日・20日の2日間、大阪府吹田市にあるフリースクールここさんでメンバーが先生になる場をいただきました。メンバーひとりひとりが、高校生の生徒さんに自分の人生を語りました。自分の好きなこと、大変だったこと、頑張ったこと、失敗から学んだこと、仕事をして分かったこと・・・
ツールとして、メンバーそれぞれのプロフィールや人生グラフ、生き方のキーワードを載せた冊子も作りました。生徒さんたちは、冊子を見ながら静かに真剣に聴いてくれました。
最後は少人数に分かれて、対話の時間を設けました。そこには一方的な授業ではなく、生徒さんにとってインプットとアウトプットの両方ができる場、振り返りの場にしてもらいたいというメンバーの想いがありました。
<最終報告会>
毎週実施してきたMTGですが、報告会直前はより密に全員で対話を重ねてきました。 当日の最終報告会では、仮説検証結果「誰もが誰かの先生になれた(る)」という結論に至ったプロセス、プロジェクトを通じて得た学び、Liferaryのこれからの将来構想を発表しました。
生き方教育であることに共感を得られたLiferaryですが、広めていくには、まだまだ課題がたくさんあります。いろいろなキーワードで学び合いの場を通じた理念展開をしていく事が必要だということも将来構想の中で話しました。
メンバーの学びとしては、一人一人が当事者(主体)として関わった事により、パッションがミッションになり、自らの学びが最大化されたという考察について話しました。正解のないキャリア教育に3ヵ月の短期プロジェクトで取り組む事は、とてもハードルが高いことでした。だからこそ常に対話を大切にし、自分に何ができるのかだけでなく、チームとして何ができるのかについても、いつも全員で考えてきました。このプロセスによって、一人では得られない学びや気づきがあったのではないかと思います。
そしてプロジェクト実践を通してたどり着いたのは、「LiferaryおよびJAEに関わる仲間(当事者)を増やしていきたい」という想いです。
「またいつか誰かの先生になれる自分でいることができるように成長し続ける」
「この学びを一枚目で活かしていく」
「個人チャレンジでLiferaryを実践していく」
・・・ 誰もが誰かの先生になって、学びあう社会になったらいいな、の想いは続きます。さらにその先にJAEビジョンである「若者が希望と誇りを持ち、挑戦できる社会」があればとてもワクワクします。
報告会後、1つの変化が起こりました。HOMEDOORプロジェクトチームが「自分たちも誰かの先生になってみたい!」と言ってくれたのです。想いが伝わって早速身近に仲間ができたことはとても嬉しいことでした。 熱い想いや願いは、人の心を動かすことができる。そして仲間になれるんだと実感することができました。 Liferaryの仲間の輪がこれからもどんどん広がって、日本のキャリア教育が子どもにとっても大人にとっても、本当に価値あるものとなるように。これからもメンバーはJAE理念のエバンジェリストであり続けます!
<二枚目デザイナー独断でのメンバー紹介>
・ばんちゃん:いつもおだやかなお父さん的存在。大きな心でメンバーを信頼してくれる。
・まこっちゃん:最年長の頼れる兄貴。いつも冷静な視点をもち、バランスをとってくれる。言葉の選び方がオトナ。
・あいあい:いつもチームに明るさをくれる癒しキャラ。自然体がみんなに愛される理由。それでいて自分の意見もしっかり持ち、人の意見に流されず発言できるのが魅力。
・かっちゃん:空気読める+気遣いできる+人が気づかない視点をもってる+やわらかい言葉で言語化できる+どの意見もとりこぼさずまとめられるというマルチで希少な存在。
・かわちゃん:発想のセンスがかっこよくて演出上手。内省がとても深くて、いつも自分に正直に向き合っている。話し方、伝え方が分かりやすくて心に刺さる。
・みさみさ:いつも高い目標を見失うことなく突き進むパワーウーマン。ママの優しさや気遣いも持ち合わせながら、みさみさの頭の良さと強さは最強。
・きょんちゃん:最年少の優しい男子。一見センシティブなんだけど、内に秘めた熱いパッションとのギャップに驚かされる。芯の強さ&粘り強さも感心させられる存在。
とりいさくら