CR67 NPO法人Homedoor×二枚目の名刺サポートプロジェクト
NPO法人Homedoorは、ホームレス状態を生み出さない日本にすべく、HUBchari事業を中心に大阪で活動する認定NPO法人です。
HUBchariは、街中に点在するポート間での乗り捨てができるシェアサイクル。ホームレスの人の得意(=自転車修理など)を活かした就労機会を当事者に提供する事業として2012年に始動しました。ホームレスの人には、自転車のメンテナンスや貸し出し、台数調整業務等のお仕事をしてもらっています。
シェアサイクルの取り組みは、もともと都市部を中心に駐輪場不足による放置自転車増加への有効な解決策として自治体や企業からの認識が高まっている背景があり、「ホームレス問題と自転車問題」を同時に解決する仕組みとして注目されています。
今回の二枚目の名刺サポートプロジェクトでは、HUBchariのファンユーザーを増やして事業運営を支える活動に社会人メンバーが取り組みます。
パートナー団体 | 認定NPO法人Homedoor |
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事業内容 | ◆ホームレスの人をはじめとする生活困窮者への就労支援、生活支援◆ホームレス化予防事業◆ホームレス問題に関する啓蒙活動 |
期間 | 2019年6月~2019年9月 【スケジュール】 |
【プロジェクトの進捗状況】
社会人チームは20代前半~40代の男性メンバーに女子大学生1名が加わる多様性に富んだ構成です。ホームレス問題に関心が高い人もいれば、社会課題に触れてみたい人、一歩踏み出して何か新しいことに挑戦したい人、自己成長の場としたい人など、参加動機も様々。
Kick-offを2019年6月13日(土)に実施以降、週1回のミーティングに加えてLINEや飲み会等で白熱した議論が繰り広げられる一方、個性的な面々の持ちネタ披露で笑いが絶えず明るい雰囲気のチームです。
当初は、何が出来るか、何がやりたいかをブレストしながら団体側の課題感やビジネスモデル、過去の経緯等を確かめるような流れで議論が進みました。団体側は、穏やかで聡明な女性事務局長が、社会人メンバーの求めに応じて様々な情報やデータを提供してくれています。
3回目のミーティングを終えたいまは、HUBchariの利用拡大のために「情報発信を通じてユーザー(ファン)を獲得する」ことを念頭に、「誰をターゲットに」「どのような内容(価値)を」「どのように提供するか」「プロジェクト期間内のゴールをどこにおくか」について、いくつかのシナリオをつくり、具体的なアクションを固めつつあります。
2枚目の名刺が生み出し始めている「変化」とこれから:
リーダーは決めず、毎回ファシリテーターを変えて議論を進行していますが、みなさん、自己成長意欲が高く積極的に志願して役割に挑戦しています。Kick-offの日には、実際にHUBchariの自転車に乗って現れたメンバーがおり皆をを驚かせたりしました。
自分の意見をしっかり言えるメンバーが集まったがゆえに、意見が相容れず、議論が拡散しやすい面がありますが、混沌としながらも、全体像の把握ととも徐々にフォーカスができてきた状態です。
前回ミーティングでは使い慣れないZOOMでのチームミーティングに挑戦(G20の交通規制の影響を考慮)。顔をあわせてホワイトボードを使った議論がしたいところなのに。。。との声もありましたが、ONLINEでもしっかりとした議論のうえ次への道筋の合意に至ることができました。
また、あるメンバーからは「ここでは自分が普段使い慣れているビジネス用語が通じないから気を付けないと」「言葉の定義違いは積極的に確認しないと話がブレちゃうとヤダね」などの気づきの共有が。
メンバーはサポートプロジェクトを通じて社会課題の解決に向き合う難しさと、異業種社会人チームで協働するする難しさを実感しながら、経験値をぐいぐいあげていきている印象です。
【中間報告会実施レポート】
7/27(土)に大阪にて同時進行中の他の2団体のチームも含めて、中間報告会を実施しました。
Homedoorチームには、5名のメンバー、2名の団体の方に加えて、以前サポートプロジェクトに参加したOBOGも3名ご参加いただきました。
団体が用意してくれたお揃いのTシャツで一体感もバッチリの中、報告会を行いました♩
報告会では、プロジェクトの進捗報告・質疑応答・振り返りセッションを行いました。
進捗報告では、今回のプロジェクトのゴールがHomedoorの収益事業であるHUBchari使用者拡大の施策立案であるということ、そのメインターゲットとしてHUBchari使用の既に半数を占める訪日外国人を狙うことをカバーしました。
質疑応答の時間では普段は気づかない視点の質問や案が多く出てきて、他団体のチームの方やOBOGが集まった場をうまく活用できたのではないかと思います。
また、振り返りセッションでは、よかった点・改善すべき点・今後チャレンジすべき点について1時間みっちり話し合いました。それぞれが自由に発言をし、より一層チーム内の共通見解や絆が強まった時間になりました!
訪日外国人のHUBchari使用者を増やすためのプランを立案し、今後実行に移していくにはまだまだ多くのステップがありますが、チーム一体となり9月上旬の最終報告会まで走り抜けます!
【最終報告会実施レポート】
9/7(土)に大阪のNTT西日本研修センターにて最終報告会を実施しました。
6月に始まったサポートプロジェクト、序盤はなかなかスコープが決まらず停滞気味でしたが、中間報告会以降から加速し、3ヶ月という短期間とは思えない、SNS企画、訪日旅行メディアとの連携、Webサイトの改定、新観光ルートの開拓など、多くの成果物を出したプロジェクトになりました!メンバーがお馴染みとなった色違いのHomedoorシャツを着て、コント風?の対談を挟みつつ、3ヶ月の成果を楽しく和気藹々と発表しました。
発表後は、しっかり時間をとって、チームとしての振り返りと、各自の今後のアクションプランの策定を行いました。チーム一人一人へのフィードバックと感謝の想いが伝わり、プロジェクト終了にしんみりするメンバーも。
● 「NPOやボランティアをすることのハードルが下がり、できる範囲でできるときにすれば良いものなんだなと思った」
● 「想いを大切にすることの重要性を再認識して、本業の営業の際に想いを伝えるようにしたら、売上が上がった」
● 「自分が将来独立する際も、想いを大切にした団体を作りたい」など、多くの学びと今後のソーシャル分野での関わり方を、それぞれがサポートプロジェクトを通して感じてくれたようで、非常にデザイナー冥利に尽きる時間でした♪
サポートプロジェクトは一旦終わってしまいますが、関西でのプロジェクトは今後も継続予定ですので、次回のコモンルームの案内をお待ちください。
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