認定NPO法人 国境なき子どもたち(KnK)では、恵まれない子どもおよび青少年を支援しています。 教育、職業訓練を行い、必要な場合は保護および受け入れ施設を提供し、家族および地域社会との関係修復を手助けし、各自の才能を伸ばすことや人間の尊厳を回復するための援助をし、 一人一人が独立し尊重される市民となるよう支援をすすめています。
パートナー団体 | 認定NPO法人 国境なき子どもたち(KnK) |
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期間 | 2018年9月~12月 |
活動時間(合計) | - |
メンバー | デザイナー1名 |
支援の行き届かない子どもたちへ。
国境なき子どもたちは、貧困の連鎖を断ち切り、ストリートチルドレンや支援の対象になりにくい恵まれない子どもたちを支え続けています。
ホームページはこちら→http://knk.or.jp
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閑静な住宅街の中にあるKnKオフィスにて、キックオフを行いました。
自己紹介では、ニックネームや得意分野・不得意分野、マイブームなどを共有し、初めて出会うメンバーを理解する最初の一歩を踏み出しました。
KnKを理解するために、コモンルームのおさらいと、KnKの代表的な取り組みである「友情のレポーター」を理解するために動画を視聴しました。
百聞は一見に如かず。動画視聴はメンバーに大きなインパクトを与えました。
KnKの活動をもっとみんなに知ってもらいたい、という思いがさらに強まりました。
KnKにとってインパクトのある提案実施を目的として、第4回までにプロジェクトのスコープを決めることを第一目標として、次回よりヒアリングをじっくりしていこうと決めました。(ちっち)
小さくとも、本当の意味でKnKの役に立つプロジェクトにしたい。
そんな思いを胸に、これまで、メンバーからKnKに対するヒアリングをじっくり行ってきました。
その結果、KnKを知って応援してくれる人を増やす「ファン作り」と、あと一歩踏み込んで寄付などの支援をしてくれる人を増やす「サポーター作り」の2テーマに絞り、メンバーそれぞれが興味のあるテーマ・グループに分かれ活動することとなりました。
コツコツと実施してきたため、進捗は上々です。
しかしデザイナーからは、中間発表を目前に、ある問いが投げかけられていました。
「チームの意思決定などのプロセスについて、どう思いますか?」
メンバーにはそれぞれに強い思いがありました。しかしこれまでの過程で、それが十分に提示され、意見を出し合ったうえで意思決定をされることがありませんでした。
中間報告では、チームビルディングの時間が用意されていたため、メンバーは初めてそこで、本気の意見交換を行いました。
しかし、十分な時間はなく、タイムアップ。次回のミーティグでは、改めてメンバーの想いや、理想の進め方を出し合い、この先の進め方をともに考えようということになりました。(ちっち)
中間報告会が終わって最初のミーティングで改めて、それぞれのSPJに対する思いと意欲の共有を行いました。
ホワイトボードに書き出してみると、二枚目の名刺に参加した目的や、SPJに対する思いなどがそれぞれに少しずつ異なり、「違い」が明確になりました。しかし、KnKとのプロジェクトに対する思いは概ね一致していました。この「違い」を乗り越えながらも、同じ目的に向かってどう進んでいくか、二枚目の名刺の醍醐味にぶつかった瞬間だったと思います。
そこからは、2チームに分かれて本格的に「何をやるか」を決めていきます。
チーム全体のターゲットを「KnKに関わる人(募金者)を増やす」に決め、「team KOBAN」というチーム名がつきました。
1つ目のサブチームは実際の募金者である「支援者」を増やす「ネコちゃんチーム」、もう1つはKnKを知り好きになってもらう「ファン」を増やす「エビスちゃんチーム」として活動を開始。いずれもすでにあるKnKの活動をどのように活かすか、という視点で考え始めました。
ネコちゃんチームは、「友情の5円玉キャンペーン」を毎年取り入れていた学校にアンケートやヒアリングを行いました。そこから見えてきたのは、学校教育の中にどのように「友情の5円玉キャンペーン」がフィットしたかという経緯でした。その学校では、海外にも目を向ける教育の一環として、このキャンペーンを取り入れていました。募金を募るだけでなく、「何のために・なぜやるのか」の部分も事前に学習し、先生方の協力を得て地域を巻き込む募金活動を行うまでが1年間の教育内容でした。これは「友情の5円玉キャンペーン」の効果を訴求するだけでは見えてこなかった視点です。このキャンペーンを取り入れる学校側の視点でホームページを作り直す提案が、ネコちゃんチームの最終成果物となりました。
エビスちゃんチームは、新しいKnKのファン層として若者に着目し、積極的にソーシャルな活動をしている10代後半〜30代前半の若者にインタビューを敢行しました。インタビュー結果を持ち寄ってみると、「お金を出すことよりも経験を大切にする」「楽しく社会貢献を行いたい」「情報収集はFacebookを使う」といった彼らの特徴が見えてきました。そこでエビスちゃんチームはKnKの Facebook施策「シェアするだけで5円寄付」に若者を巻き込む施策「KnKフレンドシップパートナー」を企画し、KnKの「友情のレポーター」に参加したことのある方々を最初の参加者として巻き込みました。
最終報告会の内容としてはここまででしたが、エビスちゃんチームは引き続き、これまでKnKのイベントに参加した若者を集めて、「KnKフレンドシップパートナー」が自走していくためのワークショップを開催予定です。
最終報告会では改めて、チームでの振り返りを行いました。
二手に分かれたプロジェクトでしたが、結果的には「5円玉」という共通点で結ばれたKnKプロジェクト。
この3ヶ月の経験が、メンバー一人ひとりの、そしてKnKの、今後に活きるものになればいいなと、心から願います。3ヶ月間、お疲れ様でした!(ちっち)
最終報告会が終わってから2ヶ月弱が経ちました。プロジェクトが終わってからも、エビスちゃんチームはKnKの担当者と幾度かの打ち合わせを重ねていました。
プロジェクト期間には「KnKフレンドシップパートナー」という仕組みを作り、「友情のレポーター(以下、友レポ)」に参加したことのあるOB・OGの数人には声かけをして、KnKに関わった方が継続的に応援しやすくなるよう準備してきました。
2月11日に、昨年の友レポ報告会があり、そこには歴代のOB・OGのみなさんもいらっしゃるということでした。そこで報告会の後の時間をいただき、みなさんで今後のKnKとの関わりを考えていただくためのワークショップを開催しました。
ワークショップには、友レポ経験者6名とKnKスタッフ3名が参加してくださいました。友レポ経験者だからこそ実感した「貧困地域に本当に必要なこと」や「それを伝えるために私たちだからできること」などを話し合いました。友レポ経験者は全国各地にいるため、参加したくてもできない方々もいました。そこで途中、LINEをつなぎ、オンラインで直接意見交換も行われ、さらに「実現したい未来」について具体的にしていきました。あっという間の3時間でした。
友レポOB・OGのみなさんは本当に仲が良く、また、友レポを体験したからこそ持つ高い視点での意見交換が印象的でした。しかし、会う機会はあっても、このように改めて「私たちがKnKと一緒にできること」を考える機会はあまりなかったのではないかと思います。この後、KnK担当者と今後について話し合い、プロジェクトを完了する予定です。
プロジェクト期間が終わったらおしまい、ではなく、「仕組み作り」の一歩先まで積極的に踏み込んだエビスちゃんチーム。KnKにとっても、友レポOB・OGにとっても、エビスちゃんチームにとっても、貴重な体験となっていれば嬉しいです。(ちっち)